
ランニング・マン
映画「ランニング・マン」の感想です。
グレン・パウエル主演のSFアクション。原作はスティーヴン・キング(リチャード・バックマン名義)。
映画「バトルランナー」(1987)とは内容が全然違った(笑)。どちらも好きだけど、本作にはより疾走感がありましたね!

映画「ランニング・マン」の見どころは……
- 疾走感のある演出。
- グレン・パウエルの「ヒャッハー!」な表情(格好良い)。
本記事は2026年10月30日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | ランニング・マン |
| 原題 | The Running Man |
| 原作 | バトルランナー/リチャード・バックマン(スティーヴン・キング)著 |
| ジャンル | アクション、SF、サスペンス |
| 監督 | エドガー・ライト |
| 上映時間 | 133分 |
| 製作国 | アメリカ、イギリス |
| 製作年 | 2025年 |
| レイティング | PG12 |
| 好きレベル | ★★★☆☆ |
あらすじ
近未来。世界は貧困層と富裕層に二分されていた。貧困層にいたベン・リチャーズは、重い病を抱えた娘の治療費を稼ぐため、優勝者に巨額の賞金が与えられるリアリティーショー兼デスゲーム「ランニング・マン」に参加することに。ルールは簡単。30日間、ハンターたちから逃げ切ればいいというものだ。ただし、ゲームの様子はテレビ中継され、ハンターに捕まれば即死亡となる……。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ベン・リチャーズ
(演:グレン・パウエル)
妻子あり。仕事をクビになり、現在無職。重い病を抱えた幼い娘の治療費を稼ぐため、妻の反対を押し切って「ランニング・マン」への参加を決意。
ダン・キリアン
(演:ジョシュ・ブローリン)
「ランニング・マン」のプロデューサー。人命<視聴率の男。
ボビー・T
(演:コールマン・ドミンゴ)
「ランニング・マン」の司会者。
エヴァン・マッコーン
(演:リー・ペイス)
執拗にベンを追うハンターのひとり。
エルトン・ペラキス
(演:マイケル・セラ)
ベン逃走中の協力者。
アメリア・ウィリアムズ
(演:エミリア・ジョーンズ)
「ランニング・マン」放送中、ベンに巻き込まれた一般人。
ブラッドリー
(演:ダニエル・エズラ)
ベン逃走中の協力者。
シーラ・リチャーズ
(演:ジェイミー・ローソン)
ベンの妻。娘と共に夫の無事を祈る。
映画「ランニング・マン」の感想
映画「ランニング・マン」の感想です。リチャード・バックマン名義のスティーヴン・キングらしい作品でした(原作未読)。
原作未読だが……
本作は、リチャード・バックマン名義でスティーヴン・キングが書いた「バトルランナー」という小説が原作になっている映画。アーノルド・シュワルツェネッガー主演「バトルランナー」(1987)として、以前にも実写映画化されています。
原作は未読なんですが、なんていうか、当時のリチャード・バックマン(スティーヴン・キング)らしさをひしひしと感じました。映画「ロングウォーク」(2025)と近いにおいを感じるというか。「ロングウォーク」のほうは原作も読んでいるんですが、「死のロングウォーク」とこの映画の原作「バトルランナー」が発表されたのは数年ほどしか違わないはず。
社会問題をシンプルなゲームに落とし込んだ感じ。
そういえば、本作に登場したメイン州。「死のロングウォーク」「ロングウォーク」でも出てきたな(主人公の出身地&ゲームの開催地)と思っていたら、スティーヴン・キングの出身地なんですね! メイン州ポートランド。
映画「バトルランナー」とはまったく違う
そして、先述した「バトルランナー」。
本作とは内容が全然違った(笑)。
もちろん、どちらがより優れているだとかはないんですけども、たぶん、本作のほうが原作に近いのかな? 原作のあらすじをサラッと読んだ感じ(※熟読はしていません)。
シュワちゃんはシュワちゃんで、あれは可愛くてよかった。
ちなみに、本作でもシュワちゃんはカメオ出演しております。100ドル紙幣の顔として(笑)。
想像していた内容ともちょっと違う
また、原作未読状態で鑑賞したので、鑑賞前に想像していた内容とも若干異なりました。
もうちょっと、こう、「逃走中」のようなイメージだった。
「ロングウォーク」の走るver.みたいな。いや、「ロングウォーク」をただ走らせただけじゃ意味がないのはわかっているんですけど(笑)。
本作の内容は一応デスゲームのくくりには入るのだろうけど、想像していたよりもずっと壮大でしたね。貧困層の下剋上的ムービー。根底にあるものは「ロングウォーク」とそう変わらないような気がしたけれども、富裕層側が徹底して「無神経」「無関心」として描かれがち。人はもともと持っているものには無関心になりがちというのは、確かにそうなんですが。
今回は、多少なりとも気付きを得たアメリアというキャラがいたかな。おそらく多くの人の印象に残った、ベンのアメリアに対する「あんたのそのスカーフで娘の薬が買える」(おぼろげ)というセリフ。あれもな、そりゃそう。そうなんだけど、なんだか言葉にできない違和感があった。言語化難しい。
このシーンで思ったことを率直に書くと「いや、そんなことアメリアに言われてもな。アメリア、善良な人っぽいもん。ただ、アメリアのような無関心な人(=今のままで困らないと感じている人)が多いから、貧困層と富裕層に分断された社会は変わらないのだろうな。貧困層から働きかけるのにも限度はあるだろうし。でもやっぱりアメリアに言ってもどうしようもないよ……」でした。社会や価値観を変えるのって簡単じゃないんだなとは思う。社会の大多数は無関心な傍観者ということなのかも。
数字を追い求めた先にあるもの
貧困層VS富裕層の格差社会のほか、現代にも通ずる価値観も描かれていて。
「ランニング・マン」のプロデューサー(ダン・キリアン)が人命<視聴率となっているところ。数字を追い求めすぎると、人を蔑ろにするようになるんですね。
まさに、現代でもちょくちょく問題になる過激な動画配信者とかがそう。数字を追い求めるあまり、他人に迷惑をかけたり、それをなんとも思っていなかったり。「イカゲーム」とかもそうでしたが、人は有り余るほどの金を持ちなんでも手に入るようになると、娯楽が「人」になるんかと。怖いね。
自分が見たものを信じるということ
インターネットを通して、真偽が定かでない情報が飛び交う世の中。
噂より、自分の目で見たものを信じるのは大事なことだとは思うんですが、こうもAIなどが発展してくると、それもどうやら危ういんだなと思いますね。ディープフェイクとかね、最近では本物かと思うようなリアルなものもありますし。
実際、劇中でもベンが送った映像が過激なものに置き換えられていました。それを信じ、熱狂する民衆(富裕層)たち。まあ、人は信じたいものを信じるということでもあるのかもしれません。この場合、暇を持て余した富裕層たちが信じたかったのはおそらく、貧困層の人間(ベン)が足掻き、苦しみ、自分たちに反抗するも、儚く命を散らしていく様子。そちらのほうが面白いから。高みの見物をしている自分たちに、貧困層の反抗の手が届くとは思っていない。
「ロングウォーク」同様、若干「ハンガー・ゲーム」(2012)も思い出す。
もう少し派手にやってくれても……
ただ、個人的に思うのは、もう少し派手さが欲しかったということ。
地味というわけではないんだけども、格差社会やテクノロジーの進化(AI)など、複数の社会問題的テーマを入れ込んだせいで、シンプルにSFアクションとして物足りなく感じました。
あと、(米国)公開時期がそう変わらない「ロングウォーク」と雰囲気や扱っているテーマが似ているため、どうしても二番煎じな感じがしてしまった。やっていることはだいたい一緒では? と。「ロングウォーク」のほうが一方的に蹂躙されてはいたけれど。
ベンが下水道に逃げ込み、カメラに向かって舌をべーッと出して「ヒャッハー!」する様子が一番好きでした(笑)。
映画「ランニング・マン」が好きな人におすすめの作品
映画「ランニング・マン」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- パージ(2013)
- ドミノ(2023)
- MERCY/マーシー AI裁判(2026)
- M(エム)絶望の世界(2023)
映画「ランニング・マン」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年10月30日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:妻子のためにとにかく走る!
「ランニング・マン」というタイトル&あらすじから想像する内容とはちょっと違ったんですが、それなりに見ごたえはありました。
この役にグレン・パウエルが合っていたかも置いておいて(笑)、格好良いは格好良い。ラストも予定調和な感じがして、若干物足りませんでした。
ただ、主人公のベンはめっちゃいい奴。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 61% Popcornmeter 76%
IMDb
6.3/10
Filmarks
3.5/5.0


