映画「ロングウォーク」の感想です。
リチャード・バックマン(スティーヴン・キングの別名義)の長編小説「死のロングウォーク」を原作とした映画。
原作履修済みなので一部小説の内容に触れることはありますが、基本的には映画の内容についての感想を述べていきたいと思います。物足りなさはありつつも面白かった!

映画「ロングウォーク」の見どころは……
- ギャラティとマクヴリーズが築く友情。
- 死を実感していくウォーカーたち。
- 歩いた先にあるもの。
本記事は2026年07月01日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | ロングウォーク |
| 原題 | The Long Walk |
| 原作 | 死のロングウォーク/リチャード・バックマン(スティーヴン・キング)著 |
| ジャンル | ホラー、スリラー、SF、パニック |
| 監督 | フランシス・ローレンス |
| 上映時間 | 108分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2025年 |
| 公開年(米) | 2025年 |
| レイティング | R15+ |
| 好きレベル | ★★★★☆ |
あらすじ
戦争により国家が分断され、人々が貧しさに喘ぐ近未来のアメリカ。そんなアメリカで定期的に開催されるのが「ロングウォーク」という競技だった。ロングウォークに参加する若者たちは、最後にひとりになるまで歩き続けなければならない。その代わり、優勝者は大金と願い事をひとつ叶えてもらえる権利を得ることができる。ロングウォークに参加することになったギャラティは、他の参加者とコミュニケーションを図りつつ歩き出すが……。
主な登場人物
(以下、敬称略)
レイ・ギャラティ
(演:クーパー・ホフマン)
47番。ロングウォーク開催地出身の青年。参加者の中で唯一の地元出身者であるため、見物客の中にはギャラティを応援している者が多い。
ピーター・マクヴリーズ
(演:デヴィッド・ジョンソン)
23番。ギャラティと受付時に知り合い、以降、共に励まし合いながら歩く。
ビリー・ステビンズ
(演:ギャレット・ウェアリング)
38番。体格がよく、自信家。ロングウォークのことをよく知っている模様。
アート・ベイカー
(演:トゥット・ニュオット)
6番。賞金が目的で参加。ギャラティとマクヴリーズと共に「三銃士」と言いながら歩く。オルソンとも親しい。
ゲイリー・バーコヴィッチ
(演:チャーリー・プラマー)
5番。皮肉屋で、他者に対して嫌な態度を取りがち。他参加者には距離を置かれている。
ハンク・オルソン
(演:ベン・ウォン)
46番。ベイカーと一緒に歩いていることが多い。ギャラティ、マクヴリーズともよく話す。
アダム・カーリー・ホワイト
(演:ローマン・グリフィン・デイヴィス)
7番。参加者の中で最年少。
リチャード・ハークネス
(演:ジョーダン・ゴンザレス)
49番。常にノートを持ち歩き、ロングウォークの本を執筆するのだと意気込んでいる。
コリー・パーカー
(演:ジョシュア・オジック)
48番。基本あまり口数は多いほうではないものの、途中、みんなに音楽を聴かせるなど、競技を楽しもうとする姿勢がある。
ミセス・ギャラティ
(演:ジュディ・グリア)
ギャラティの母親。競技への参加を決めた息子を止めきれず、泣く泣く別れる。
少佐
(演:マーク・ハミル)
ロングウォークを執り仕切っている冷酷な軍人。
映画「ロングウォーク」の感想
映画「ロングウォーク」の感想です。映画「スター・ウォーズ」シリーズ(1977~)のマーク・ハミルが少佐として登場!
全体的な印象
まず、全体的な印象として。
原作履修済みの自分からすると「よく映像化されているなあ」という感覚でした。というのも、小説のほうは正直、中盤あたりまでなかなか物語が動かないなと思いながら読んでいたんですよね。不謹慎ですが、人が減るの遅くない!? と。
その点、映画は割とサクサク進んでくれたので観やすかった。
まあ、お話としていろいろツッコみたいところはあるんですが、これはもう小説が「そう」なので仕方ない(笑)。
ツッコみたいところ
とはいえ、無粋だと思いつつツッコみたいところを言うと。
参加者、喋りすぎ! という点がひとつ。
別に喋ってはいけないルールはないので問題はないんですが、命がかかった、少しの無駄な消耗も許されないような状況で、あんなに喋るだろうか? と思ってしまう。歩きながら話すのってけっこうきついですよね。
それから、参加者が良い人すぎるというのも。
50分の1しか生き残れないのに、みんな呑気。意図して他者を蹴落とす人がいない(厳密にはバーコヴィッチはやらかしているけど)のも、脱落しそうになっている人をわざわざ助けに走るのも違和感だらけ。徹底して加害者(軍/少佐)VS被害者(参加者)という構図にしたかったのかな。こんな状況なら、参加者のあいだでもっとなんやかんやあってもよさそうだけどねと思うなど。
ベトナム戦争のメタファー
なお、本作はベトナム戦争のメタファーと言われているらしい。
言われてみれば確かにねと。スティーヴン・キングの原作執筆時がちょうどベトナム戦争の頃だったということですが、戦争全般に言えること。
国の威厳を守るために若者たちが駆り出され、使い潰される。最初はやる気に満ちていた若者たちも、その過酷さを通して、次第に「俺はなんて馬鹿なことを!」と後悔し始める……けど、もう遅い。途中脱落する人たちもさまざま。家に帰りたいと泣く者、立派に死にたいと考える者、逃げ出そうとして排除された者。
一方、上層部(少佐)は歩くこともせず、気まぐれに現れたかと思うと、戦車に乗って鼓舞するのみ。
ロングウォークの見物客も、安全地帯から無責任に声援を送る。誰が死のうが気にもとめず。まさに戦争の残酷さを表していました。
格好良すぎるマクヴリーズ
映画に関してのみ言うならば、推しキャラは間違いなくマクヴリーズですね。ちょっと非現実的なほどに人間ができている。
実は、このキャラのイメージも小説とは少し違っていると思っていて、小説だと、マクヴリーズが終始安定しているなんてことはなく、常にギャラティと行動を共にしているなんてことも、ギャラティとスムーズに友情を育めたなんてこともなく。個人的には、小説のマクヴリーズのほうが人間味があるなと思うところではあるんですが。
映画のマクヴリーズはひたすらに格好良い(そういえば、頬にできた傷の理由も映画と小説では全然違いました)。
でも、そんなマクヴリーズも決して万人に優しいわけじゃなさそうなので、この過酷な環境でも助けたいと思ってもらえるギャラティの人柄というところはあるのでしょうね。実際、マクヴリーズはギャラティに対して「お前、可愛い奴だな」みたいなことを言っていましたし。
グロい描写は一部
本作のレイティングは、一応R15+ということになってはいますけど、実際にグロいシーンはほんの一部でした。というか、序盤、第一の脱落者が出るシーンだけがグロくて、他はそんなこともなかったかなと。
最初の脱落者は頭が吹っ飛んでいたので、かなりインパクトがありましたけれど。
その他のシーンに関しては、遠巻きに銃で撃たれる様子が映ったり、それで血がぶっしゃあしたり、それぐらい。血自体がそもそも苦手な人以外には割とマイルドに感じられるんじゃないでしょうか。
ギャラティとマクヴリーズのブロマンス
小説でもその気はありましたが、映画を観るとますます「これは……ギャラティとマクヴリーズのブロマンスではないか……!」となります。映画のほうがよほどブラザーフッドについての描写が多いですからね。
詳細なことは控えますが、ラストの展開とかもうね、互いにね。
というか、この展開で1人しか生き残れないなんてどんなラストにするんだろうと期待していたのですけど(小説と同じか? はたまた……と)、かなり丁度良い塩梅になっていて、さすがフランシス・ローレンス監督だなと思いました。ものすごいバランス感覚。
まあ、正直、小説の流れが嫌いじゃなかったので思うところはそれなりにあるのですけど、シンプルでよりわかりやすい物語になってはいましたね。足りない部分はありつつも映画は映画で面白かったです。
映画「ロングウォーク」が好きな人におすすめの作品
映画「ロングウォーク」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ジュラシック・ワールド/復活の大地(2025)
- ハンガー・ゲーム0(2023)
- アイ・アム・レジェンド(2007)
- ハロウィン(2018)
映画「ロングウォーク」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年07月01日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:シンプルだけど考えさせられる
基本的には、シンプルだけど考えさせられる内容となっていました。
歩くだけ。
それだけなんだけど、死について考えさせられる。人間、裕福も貧乏も、唯一平等に与えられるのが生死ですからね。映画も小説も、歩いていくうちに「もう死ぬのは怖くない」という境地に達するのが興味深いところでした。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 88% Popcornmeter 85%
IMDb
6.7/10
Filmarks
3.8/5.0


