
ブラック・ショーマン
映画「ブラック・ショーマン」の感想です。
東野圭吾×福山雅治×有村架純のミステリー!
これ、劇場公開前から気になってはいたんですが、結局映画館まで足を運ぶことができず。ついに配信されたので、早速観てみました。

映画「ブラック・ショーマン」の見どころは……
- 直感で犯人を当てられない豪華キャスト。
本記事は2026年10月19日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
あらすじ
結婚を間近に控えた真世のもとに、一本の電話が入る。それは、父親の死亡を知らせるものだった。久々に実家に戻った真世は父親の遺体を確認し、直後、叔父の神尾武史と再会する。父親は他殺と見られ、警察は捜査に乗り出していた。しかし、武史は自力で犯人を見つけると言い……。
主な登場人物
(以下、敬称略)
神尾武史
(演:福山雅治)
元マジシャン。現在は恵比寿でバー「トラップハンド」を営んでいる。真世と共に、兄が殺害された事件を独自捜査する。
神尾真世
(演:有村架純)
英一の娘で、武史の姪。何者かによって絞殺された。
神尾英一
(演:仲村トオル)
真世の父親で、武史の兄。元国語教師。
釘宮克樹
(演:成田凌)
冴えない学生時代だったが、現在は漫画家として売れている。海外でも大人気の漫画「幻脳ラビリンス」を大ヒットさせた。
池永桃子
(演:生田絵梨花)
真世の親友で、良輔の妻。旅館で働いている。
九重梨々香
(演:岡崎紗絵)
真世の同級生。広告代理店勤務で、釘宮のマネージャーのように振る舞う。
杉下快斗
(演:犬飼貴丈)
真世の同級生で、実業家。
原口浩平
(演:森永悠希)
真世の同級生で、酒屋店主。英一の遺体の第一発見者。
柏木広大
(演:木村昴)
真世の同級生で、柏木建設の社長子息。町の今後を憂えて、町おこしをしようと企画。
牧原悟
(演:秋山寛貴)
真世の同級生で、銀行勤務。柏木に付き従っている。
津久見直也
(演:西浦心乃助)
学生時代の真世と釘宮の友人。中学3年生のときに病気で他界。
津久見絹恵
(演:濱田マリ)
直也の母親。
池永良輔
(演:森崎ウィン)
桃子の夫。真世や桃子の5歳上で、かつては英一の教え子だった。
中條健太
(演:伊藤淳史)
真世の婚約者。
小暮大介
(演:生瀬勝久)
英一の事件を担当する刑事。県警捜査一課所属。武史を怪しく思っている。
柿谷誠一
(演:丸山智己)
英一の事件を担当する刑事で、小暮の部下。
映画「ブラック・ショーマン」の感想
映画「ブラック・ショーマン」の感想です。映画としてはやや物足りなく感じてしまったけど、原作はどうなんだろう?
完全に某ドラマ(原作読みたい)
まず、完全に某ドラマでした(笑)。
福山雅治主演で「……実に面白い」というセリフが有名なあれですね。職業が違うだけでほぼ同一人物では? と。
曰く、
実は東野が本作を執筆したきっかけも、福山の「ダークヒーローを演じてみたい」という言葉にあったという。
とのことですが、個人的には、主人公の神尾武史はダークヒーローという感じではなかったような? 「金、金、金!」みたいなところはダークと言えなくもないですが、家族思いなのも熱い部分があるのも全然隠していませんし、むしろ光サイドの人間に見えた。
意外と文字で読んだほうが面白いのじゃないかと思ってみたり。原作が気になるところ。
キャストは豪華
ちなみに、キャストは豪華でした。
福山雅治に有村架純、成田凌、生田絵梨花、木村昴、森崎ウィン、伊藤淳史、生瀬勝久、仲村トオル、濱田マリなど。
主人公以外に有名なキャストがひとりだけいると、そこから犯人が容易に予想できてしまうので、誰が犯人でもおかしくない! という顔ぶれになっていたのはとてもよかったです。
登場人物が多い割にわかりやすい犯人
とはいえ、ストーリーから普通に犯人が予測できてしまいました。
割とわかりやすかった。
正直、序盤は「なんだかんだ、真世が一番怪しくない?」と思っていて、最後に「マジシャンだから嘘を見抜くのは得意なんだ。お前がやったんだろう」(by武史)という展開になるのかと想像していたんですが、中盤あたりから「あ、こいつだな!」と他のキャラにピンと来ました。木村昴演じる社長子息とか酒屋店主とか、客観的に見て「明らかな殺害動機」がありそうな人は犯人じゃないでしょうしね。
そもそも、事件発生時のアリバイの証言からして違和感ありまくりでしたもんね。ただ、ミステリーとしては動機が弱いというか、単純すぎるというか。こういう動機、2時間ドラマとかでもたまに見かける。もう少し捻りがあればよかったかな。
隣の芝生は青く見える
劇中、真世の話に出てきた津久見くん。
「あ、ドラマ『GTO』に出てた子だ!」と思いつつ、隣の芝生は青く見えるやつですね、と。明るく、社交的な人が心の内をすべて表に出しているかというと、そんなことはない。親しいからこそ言えないみたいなこともありますし。
津久見くん、とても大人だなと感じました。そして、強い子でもある。
娘を「アレ」?謎が残る流れ
あと、個人的に、スッキリしない描写が多かったように感じています。
例えば、英一が電話口で、娘(真世)のことを「アレ」と言っていたこととか。そこ、わざわざ濁す必要ある? と思う。それとも、普段から娘を「アレ」呼びしていたということなのか。だとしたら、(作文が好きらしいので)言葉にこだわりがある国語教師らしくない呼び方ではある。
武史が真世に「『おじさん』と呼ぶな」と言っていたのも割と謎。
世の中にはそういう人もいるんでしょうけど、武史のキャラ的には「名前で呼ばれるぐらいなら『おじさん』呼びを推奨したい」タイプであるような気がする。マジシャンという職業や本人の性格から考えても、ディテールまで注視する人だと思うし、「おじさん」という呼び方が年齢を表していないことなどわかりきったことで、そこをあえて指摘するのはだいぶ不自然に感じられました。
それから、終わり方が一番モヤッとした(笑)。謎解きに関わりのない部分だから、あのような終わり方になったんだろうけども。せめて、相手がどんな人だったのかだけ知りたかった。真世自身が納得のいく結論を出せるのが一番にしても、中途半端なラストで「え、ポストクレジットがあるのか!?」と思ってしまったぐらい(なかった)。
マジシャンという設定を生かしきれず
まるで某ドラマの登場人物だったとは先述したことですが、マジシャンという設定を生かしきれていなかった印象ですね。あるとすれば、刑事のスマホをスリの要領で掠め取ったことぐらい? でもこれだけだと、マジシャンだから手先が器用というより、手癖が悪いという印象になってしまう。
盗聴も盗撮もマジシャンだからできたことではないし。
米国で人気があったっぽいのに、いったい何があって帰国したのか。米国で活動していたときの名前(「Samurai Zen」)を口にするなと真世に厳しく言っていたことから、ネガティブな何かがあったのは想像できるけど。終わり方同様、謎解きに直接関係ないところは徹底して端折る方針だったのかな。
終盤、犯人解明シーンの演出も「なに!?」ってなりましたよ。
カバンの中に大量のお札(しかも偽札)を仕込んでおいたり、教室の外に赤い布を垂らして部屋の雰囲気を変えたり、プロジェクションマッピングで自分の顔を兄の顔に見せたり。まさにマジックのパフォーマンス。
なんだけど。
これ、ひとりで頑張って準備したんだなと思うと、気持ちが少し冷める(笑)。
ここで偽札やらなんやら使ってしまうと、全体の信頼性が落ちるような気がするんですが、どうなんでしょう。特にあの、パニックに陥った犯人が作文を破くところとかね。マジックさながら、破かれた紙を元の状態に戻す武史。いや、すごいですよ。すごいんだけどもさ、よく「この状況でそういうことをする人なら、中身を都合のいいように書き換えるぐらいのことはするのでは?」と疑う人が出てこなかったものだよなと。実際、葬儀の際に盗撮した映像は弄っていたわけですしね(笑)。
武史の目的はおそらく、手段はなんであれ犯人を明らかにすることなので、多少強引な手を使うのは致し方ないと思うんですが、それにしては完全に自己満で派手なマジック演出をしていたり、どうにも矛盾を感じてしまうのでした。
これはやっぱり、原作を読むしかない。
映画「ブラック・ショーマン」が好きな人におすすめの作品
映画「ブラック・ショーマン」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- 口に関するアンケート(2026)
- 爆弾(2025)
- あの人が消えた(2024)
- ヒメアノ~ル(2015)
映画「ブラック・ショーマン」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年10月19日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:テンポはよく観やすかったけれど……
基本的には、テンポがよく観やすい映画だったと思います。
ただ、中途半端な描写があったりして、モヤモヤする部分も多かった。それに、マジシャンである必要性があまり感じられなかったのは残念でした。
なお、福山雅治はやっぱり格好良い。
Rotten Tomatoes
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IMDb
5.6/10
Filmarks
3.4/5.0


