
あの人が消えた
映画「あの人が消えた」の感想です。
個人的には、つまらないわけではなく、それなりに楽しめた部分もあったけれど、やっぱり退屈な印象を引きずってしまった映画でした。
終盤まで待てれば勝ち! なタイプでもある。

映画「あの人が消えた」の見どころは……
- キャスティングの華やかさ。
- シンプルなストーリー。
- 主人公が全然大丈夫な人じゃない点(?)。
- 秀逸なネタバレ後のオチ。
本記事は2026年05月07日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
あらすじ
配達員として働きながらも、生きる意味を見出せなくなっていた丸子。そんな丸子がある日出会ったのは、とあるWeb小説だった。その日からは、その小説の更新だけを楽しみに過ごす日々。そして、配達担当エリア内にあったマンションの一室に、件のWeb小説を執筆している女性(と丸子は思っている)が住んでいることが発覚した。そのマンションには「次から次へと人が消える」と不穏な噂があるようで――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
丸子
(演:高橋文哉)
配達員。生きる意味を見出せなくなっていたが、とあるWeb小説に救われる。
荒川
(演:田中圭)
丸子の先輩配達員。Web小説を執筆しており、丸子が件の小説に出会うきっかけを作った。たびたび丸子から相談を持ちかけられる。
小宮千尋
(演:北香那)
205号室の住人。丸子曰く、件のWeb小説の作者。
長谷部弘美
(演:坂井真紀)
301号室の住人。飼っている猫を溺愛している。噂好きで、お喋り(イケメンに弱い)。
沼田隆
(演:袴田吉彦)
303号室の住人。急遽引っ越しを決行。
島崎健吾
(演:染谷将太)
302号室の住人。口数が少なく、挙動不審。丸子に小宮のストーカーだと疑われている。
巻坂健太
(演:中村倫也)
201号室の住人。一見几帳面な性格だが、ゴミの分別はしない。
映画「あの人が消えた」の感想
映画「あの人が消えた」の感想です。あー! タイトルの意味はそれね! となるタイプの映画でした。
終盤まで待つべしな映画
正直、終盤までが長かった。
なんていうか、ミスリード部分がいやに冗長的というか、長くてしつこいんですよね。もちろん、だからこそ終盤の「あー! そういうことね!」が生きてくるんだとは思いますが、にしてもやっぱりちょっと長かったかなという印象でした。
こんなにわかりやすく描かれているのだから、これで終わりなわけないよな? え、このまま突っ走るの? これで終わりだったらどうしよう……と、徐々に不安になってしまった。だから、ネタバレの瞬間は驚きよりホッとした感覚のほうが強かったかなと。
見覚えのある展開
まあ、このネタバレ自体も、執拗にミスリードを仕掛けてくるせいで、一瞬「え、そういうこと!?」とはなるんですが、冷静に考えてみたらこの手のネタは我々には若干見覚えがありすぎる……かもしれない。
オチのネタバレになってしまうので、どの映画かは明言しませんが、多くの日本人が知っている名作と同じネタとだけ。
名作オマージュといえばそれまでなんだろうけど、それにしては中途半端な印象を持ちました。あ、なんか観たことあるなって。
面白いは面白いんですが、特に新しいものは感じられませんでした。タイトル回収だけは良かったかな。
ミステリー&コメディー
また、中途半端といえば、劇中、コメディー要素が入り混じってくるシーンがあったりもして。
君は本格ミステリーなのか! コメディー寄りにしたいのか! どっちなんだい!? という気持ちになりました(笑)。
別に両者が入り混じるのは良いと思うし、それはそれで好きな作品もたくさんあるのですけど、コメディーに流れるのが本当に一部シーンだけなので、果たしてコメディー要素は必要だったのか? と。ホラー&コメディーの「サユリ」(2024)ぐらい振り切ってくれていたら良かったんですけどね。
ミステリー&コメディーなら「トリック」とかめちゃくちゃ好きですし。
豪華なキャスティング
ただ、キャストは豪華でしたね。
映画「ブルーピリオド」(2024)や「交換ウソ日記」(2023)の高橋文哉、実写版「聖☆おにいさん」(2018)や「寄生獣」(2014)の染谷将太、「ファーストラヴ」(2021)や「水曜日が消えた」(2020)の中村倫也などなど。
住人役を演じた俳優さんたちのほとんどに見覚えがあって、だからというか、なんというか。総じて演技はとても良かったですね。
長めなミスリード展開
なお、先述したミスリード展開について。
ちょっと長かったかなというのが正直なところですが、多くの住人が出てくる割に、そんなに怪しい人は多くなかった印象。他の住人たちは、怪しいというより単純に挙動不審な感じがするだけ。
あとは丸子の性格ゆえの空回りがただひたすら繰り返されるだけなので、中盤あたりまでは「これは……何を見せられているんだろう……? ゴールはいったいどこ?」となってしまうわけです。終盤のネタバレが始まるまで、ゴールポストがどこに設置されているのか本当にわからなかった。
丸子の行動
あと、丸子は普通にやばい奴。
勤務する会社の顧客の個人情報を他から仕入れようとするわ。顧客の部屋の中を覗こうとするわ。相手のことをよく知りもしない(配達時に挨拶をした程度)のに「俺が守る!」とストーカー化するわ。
これ、一歩間違えれば、なやつ。
この描写がけっこうキツかった。女として、という表現が合っているのかはわからないけれど、割とリアルな感覚でゾッとした。……ので、この映画自体、苦手な人は苦手かもしれないと思う。
結局、良い人かどうかを決めるのは受け手次第なところもあるんだな(遠い目)という感想を持ちました。もしくは、真にやばい奴の前では普通にやばい奴がかすむ(笑)。というか、この映画の内容だと、結果がすべてみたいなこと(やったもん勝ちな価値観)になりそうなので、そこら辺はあまりよろしくないような。
丸子みたいな行動は、どんな感情であれ、絶対に駄目です! ということで。
小宮役を務めた北香那の絶妙な表情は良かったですけどね。
映画「あの人が消えた」が好きな人におすすめの作品
映画「あの人が消えた」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ヒメアノ~ル(2015)
- 遺書、公開。(2025)
- 近畿地方のある場所について(2025)
- #真相をお話しします(2025)
映画「あの人が消えた」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年05月07日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
| × | × | ○ | ○ | × | ○ |
まとめ:平凡だけど面白い
個人的には、平凡の域を出ないミステリーに感じたものの、それでもまあまあ面白かった。終盤あたりまで待てればという但し書きは入りますが。
もうちょっと面白くなりそうなのに……(素人の感想)と思っただけに、なんだか惜しい気持ちになりましたね。あと1、2展開ぐらいあればと!
キャスティングが良かっただけに残念。
Rotten Tomatoes
Tomatometer ―% Popcornmeter ―%
IMDb
6.6/10
Filmarks
3.7/5.0

