
サユリ
映画「サユリ」の感想です。
一言、めちゃくちゃ良かった。
実は、ホラーからコメディーに展開していくというのは知人から聞いて知っていたんですが、それを知っていてもなお期待を飛び越えてくる面白さでした。
コメディーとシリアスの温度差がすごい。

映画「サユリ」の見どころは……
- Jホラー×コメディー。
- ……からの超胸糞展開(温度差すごい)。
- おばあちゃん覚醒!
本記事は2026年05月05日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
あらすじ
とある一軒家に引っ越してきた神木家。中古の家だが十分な広さで、祖父、祖母、父、母、長男、次男、長女の7人で暮らすことに。しかし、この家に移り住んでからすぐ、長女の様子に異変が訪れる。同時に、父が心筋梗塞により急死。以降、神木家には不幸が続き、長男の則雄は恐怖を覚えるが――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
神木則雄
(演:南出凌嘉)
神木家の長男。家に取り憑く怨霊と対峙する。
神木俊
(演:猪股怜生)
神木家の次男で、則雄の弟。引っ越してきた家に嫌なものを感じていた。
神木径子
(演:森田想)
神木家の長女で、則雄の姉。引っ越して以来、様子がおかしくなる。
神木昭雄
(演:梶原善)
神木家の父親で、大黒柱。念願のマイホームを手に入れたが、心筋梗塞により急逝。
神木正子
(演:占部房子)
神木家の母親。昭雄の死後、則雄に引っ越しを提案されるが拒否。
神木章造
(演:きたろう)
神木家の祖父。祖母の介護をしながら神木家と暮らす。
神木春枝
(演:根岸季衣)
神木家の祖母。過去には厳しい性格で、子どもたちにも恐れられていたこともあったが、現在は痴呆が進みかなり穏やかな性格になっている。
住田
(演:近藤華)
則雄の同級生で、霊感がある。BL漫画好きの腐女子。則雄のことを気にかけている。
映画「サユリ」の感想
映画「サユリ」の感想です。最終的になんとも言えない複雑な気持ちになる、不思議なJホラーでした。好き。
ホラーかと思いきやコメディー(温度差)
まず、本作はホラーに見えるコメディーです。
前半は。
正直、神木家があまりに呆気なく、そしてものすごいスピードで退場していくので(子どもにも容赦なし)「これはすごいことになるぞ……」と思っていたら、割と序盤のほうでおばあちゃん覚醒(笑)。
銭湯に行き、タバコをスパスパ吸い、怪しげな霊媒師を物理で倒す! そんな気性の荒いおばあちゃん誕生。
というか、元がこの性格だったらしいですが。
孫(則雄)と一緒に太極拳とかし始めるぶっ飛びおばあちゃん。めちゃくちゃ面白い。
名言もあり
ただ、そんな中にも、個人的に好きだなと思ったセリフもあって。
それは「命を濃くする」という言葉。
……まず、本作がすごいのはですね、怨霊に対峙する際の武器が「生きている」一点ということ。すでに死んでいる怨霊に対して、生命力で対抗するというトンデモ技をぶつけていく。
生命力を養う=命を濃くするために、おばあちゃんは孫の則雄によく食べさせ、よく運動させ、よく寝させる。生きるってこういうことだよなと。まさに健全な生活を送るために必要だけれど、本気でやろうと思ったら意外と難しいことですね。
これは良かった。
下品ワード連発
とはいえ、劇中、則雄&春枝が下品ワードを連発するので、苦手な人は要注意。
「エロには霊が寄りつかない」みたいな言説? 都市伝説? 噂? は聞いたことがありますが(笑)、それを地でいく映画でした。
まあ、このエロというのも生殖行為=生命力みたいなことかなと思うので、春枝が提唱する「命を濃くする」策に則ってということでしょうけど。
この展開には、正直私も吹き出してしまったんですが(普段下ネタで笑うことほとんどないのに悔しい!)、これの何が良いって、則雄って、同級生に水着姿の女性のカード? ブロマイド? のようなものを見せられ「どっちが好み?」と聞かれても、さり気なくその話から逃げるような性格なんですよね。
その則雄が、頑張って絞り出した下品な言葉がこれ。面白すぎる。
からの胸糞展開(温度差)
で。
シリアスホラーと見せかけてコメディーに移行したので「ああ、はいはい、そっち系のホラーね」(知ったかぶり)と構えていたんですが、そこからの胸糞展開がすごかった。
一気に気持ちが萎むというか、あまりに胸糞すぎて、コメディーパートとの温度差に風邪を引くかと思ったレベル。
個人的に、映画「リング」(1998)や「着信アリ」(2004)など、Jホラーの怨霊は少なからず同情できる過去ありきだと思っているんですが(たまに「ミンナのウタ」みたいな理由がないものもある)、本作に登場するサユリさんは群を抜いて可哀想でした。
元凶、元凶、元凶、反省……するだけじゃ到底足りん! ってなる。
なんていうか、子どもの頃のサユリって、賢い子だったんだなと思うし。冒頭に登場する母親の「元通りの家族に戻りましょう」という言葉も、ほとんど意味がわかると怖い話だった。
滲み出る白石監督味
なお、本作でメガホンを取ったのは「近畿地方のある場所について」(2025)を手掛けた白石晃士監督。
実は「近畿地方のある場所について」がそこまで合わなかったので、本作を観る際にも若干警戒していたんですが(笑)、一転、この映画はめちゃくちゃ好みでした。同じ監督の作品で「合う」と「合わない」がここまであるのも珍しいかも。
ただ、しっかり白石晃士監督味もありました。
終盤の描写なんか特に。
モロにCGを使ったあれ。「近畿地方~」では(私には)合わない描写でしたが、それもやっぱり使いどころ次第なんだなと感じましたね。
こういうのがあるなら、他の作品もぜひ観たい。
映画「サユリ」が好きな人におすすめの作品
映画「サユリ」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- FPS(2023)
- 8番出口(2025)
- #真相をお話しします(2025)
- 忌怪島/きかいじま(2023)
映画「サユリ」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年05月05日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:グロさもそれなり
ホラー×コメディーの温度差で風邪引きそう! なホラーでしたが、R15+になっている通り、グロさもそれなりにありました(これに関しては下品ワードのせいもあると思うけど)。
イッテー! ってなるシーンもあるので、苦手な人は要注意。
Rotten Tomatoes
Tomatometer ―% Popcornmeter ―%
IMDb
6.0/10
Filmarks
3.6/5.0

