
FPS
映画「FPS」の感想です。
映画「きさらぎ駅」(2022)や「きさらぎ駅 Re:」(2025)などで知られる永江二朗監督によるホラー映画。
評判を聞く限りいまいち振るわずな感じだったようなんですが、個人的には意外としっかり怖かったなという印象でした(ジャンプスケアが苦手なのが大きい)。

映画「FPS」の見どころは……
- FPS視点による臨場感。
- 意外としっかり怖いジャンプスケア。
- 元自衛官の実力。
本記事は2026年04月16日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
あらすじ
とあるマンションの一室に内見にやってきた元自衛官の佐藤スズ。マンションの部屋を見ていたスズだが、不動産の営業担当が席を外した隙に、謎の手に引きずり込まれ、別の世界へと迷い込んでしまう。そこで出会ったのは、山本を名乗る男。そして、襲い掛かってくる不気味な女だった――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
佐藤スズ
(演:道本成美)
元自衛官。母親とはうまくいっておらず、逃げるようにして職を辞し、東京に出てきた。
山本タカオ
(演:岩永ひひお)
異世界でスズが出会った男。
映画「FPS」の感想
映画「FPS」の感想です。恐怖描写はジャンプスケアがメインでしたけど、Jホラーとして普通に面白かった!
FPS視点(ちょっと酔う)
巷にPOVホラーはけっこう出回っていますが、FPS視点で描かれるホラーは珍しいですよね。正直、POVもFPSも似たようなものでしょうと思っていたのだけど(申し訳ない)全然違った。
やっぱりというか、当然というか、FPSのほうが当事者感が圧倒的に強い。例えば「コンジアム」(2018)とかはPOVホラーとして好きですし、怖くもあったけど、人のカメラを通して見ているという感覚が強いなあと思うのです。
その点、FPSホラーは、実際に登場人物になったような感覚が味わえる。本作が「実験的アトラクションホラー作品」と言われるのも頷けます。
ただし、三半規管が弱い人はちょっと酔うかも(うっすら酔った)。
メインはジャンプスケア
先述しましたが、本作メインの恐怖演出はジャンプスケアでした。
個人的に、Jホラーの良さってジャンプスケアとはまた別のところにあるよね、海外ホラーで多用されがちな手法と思っていたんですが、全然。正直、甘く見ていてごめんなさいの気持ち。
劇中、たびたび挟まっていたジャンプスケア。ここ来るぞ! と予想できたシーンですら「ひょえっ!」となったので、さすが永江監督というところなんだと思います。
ジャンプスケアがあまりに多いと「あんまりJホラーっぽくないなあ……」とか言っていた自分に反省。本作は、ジャンプスケアメインでありながらも、Jホラーらしい陰鬱さもしっかり兼ね備えていました。
丁度良い60分という時間
あと、本作の上映時間は60分と、サクッと観られる長さになっています。
あまり気負わずに観られるというのもそうですが、内容的にもまさに丁度良い時間設定だったと思う。長すぎず、短すぎずっていう。これ以上長いと、ダラダラした冗長的な印象になってしまいそうなところ、絶妙なところで切り上げていましたね。
私は「きさらぎ駅」(2022)及び「きさらぎ駅 Re:」(2025)も好きなんですが、この2作品共に80分ほどなので、永江監督はテンポ良くスッキリまとめるのがお上手なんだなあと。
元自衛官設定
主人公スズの元自衛官設定がしっかり活きていたのも好き。
正直、FPS視点の演出として吐息がやたら大きく響いたり、挙動(手足の動かし方)が若干大袈裟だったり、その辺は鬱陶しいと感じる部分がないでもないんですが(だが理解はできる)、パニックに陥りながらも「この人体力あるなあ」と思ったのが第一印象(笑)。
というか、突然襲われたら、普通の女性はあんなふうに戦うコマンドは出てこないと思う。出てきたとして、渾身の一撃食らわせて逃げるぐらいが関の山で、スズのようにすぐに防衛から攻撃に転じられる人はなかなかいないんじゃないかなって。すごいですね、あれ、格好良かった。
精神的に参っているみたいな描写もあったけど、やっぱり訓練を受けてきた人間のそれでした。
お化け屋敷系ホラー
個人的に、これしっかり怖いな! と思った最大の理由は。
(自分が)お化け屋敷がとにかく苦手だから。
これだと思っている。
私、ホラー映画は大好きなんですけど、自分がお化け屋敷に入るのは昔からもう本当に駄目なんですよね。ゲームセンターとかにあるシューティングゲームとかも無理だった(笑)。FPSでお馴染みバイオ(ゲーム)とかも、自分では到底できないから、そういうのが得意な友達がプレイしているのを横から見て楽しんでいたぐらい。
だから当然というか、主人公と一体化した感覚が味わえるFPSホラーもけっこう怖く感じたんだと思います。Jホラーを観て怖いと思ったの、久々かも。
映画「FPS」が好きな人におすすめの作品
映画「FPS」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- 8番出口(2025)
- 逃走中 THE MOVIE(2024)
- #真相をお話しします(2025)
- 禁じられた遊び(2023)
映画「FPS」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年04月16日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:新しい試み
正直、人を選ぶ映画だとは思います。
個人的に、私がこの映画を楽しめたのは、FPSゲームやお化け屋敷が苦手だから怖かったというのが大きいですし、ジャンプスケアメインなので人によって感想はだいぶ違うだろなと想像できる。
でも、新しい試みだったことは間違いないですね。さすが「実験的アトラクションホラー作品」!
Rotten Tomatoes
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IMDb
4.3/10
Filmarks
2.6/5.0

