
シライサン
映画「シライサン」の感想です。
シライサンのビジュアルは怖かった!
ただ、ストーリー的にはいまいち納得できないというか、消化不良な部分も多く、個人的にはやや中途半端な印象を持ちましたね。でもシライサンは怖い(二度目)。

映画「シライサン」の見どころは……
- シライサンのビジュアル(徐々に可愛く見えてくる)。
- シンプルなストーリー。
本記事は2026年07月15日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
あらすじ
目の前で、友人が眼球を破裂させて亡くなった大学生の瑞紀。それは不自然な亡くなり方だったのにもかかわらず、死因は心不全とされた。弟を同様の状態で亡くした春男は、瑞紀と共に大事な人の死の原因を調査することに。調べていくうちに、2人は「シライサン」という名前に辿り着く。それはとある怪談に出てくる名前で……。
主な登場人物
(以下、敬称略)
瑞紀
(演:飯豊まりえ)
大学生。友人とカフェを訪れていたところ、目の前で友人が眼球を破裂させて死亡。その際、何かに怯えた様子の友人の手を振り払ってしまったことを後悔している。
春男
(演:稲葉友)
大学生。弟が眼球を破裂させ心不全で亡くなる。弟の真の死の原因を突き止めるため、瑞紀と共に調査を進める。
間宮幸太
(演:忍成修吾)
一連の死に興味を持ち、記事にするため調査をしていた雑誌記者。瑞紀や春男と合流したあとは共に行動する。
間宮冬美
(演:谷村美月)
幸太の妻。幸太とのあいだに生まれた子どもを亡くした過去がある。
渡辺秀明
(演:染谷将太)
春男の弟たちが滞在した旅館に酒を卸していた酒屋店員。ある怪談を話して聞かせる。
映画「シライサン」の感想
映画「シライサン」の感想です。シライサンのビジュアルは怖いけどストーリーはそうでもない、みたいなお話でした。
安達寛高監督作品
本作を手掛けたのは安達寛高監督。
これ、なんと小説家の乙一なんだそう。
ということで、乙一ファンの私としては「とりあえず観ておこう」と鑑賞することに。まあ、そうはいっても小説「シライサン」は未読なのですけどね。
そんな乙一として知られる安達寛高の長編監督デビュー作品であり、さらに脚本も手掛けているとなれば期待大! だったんですが、個人的な感想を申しますと、正直、期待を超えてくることはなかったかなと。シライサンのビジュアルはよかった。よかったんですけどね。
シライサン=理不尽な死
劇中、「ネットで拡散すればシライサンが現れる確率が」云々な話がありましたが、あれを聞いていて思ったのは、シライサンは理不尽な死の象徴だったのかなということ。
突然の事故死とか、病気とか、そういう。誰しもに平等に訪れる寿命とはまた違った何か。
シライサン(理不尽な死)は一生来ないかもしれないし、運悪くそれを引き当ててしまうかもしれない。死をもたらす存在だから、あの両手を合わせたポーズなのかなって。
回避方法はひとつだけ
劇中、語られていたシライサンによる死亡回避方法は、シライサンから目を逸らさない(見つめ続ける)ことでしたね。これが、先述したシライサン=理不尽な死という考えを補強したところもありました。
例えば、事故や病気って、防ごうと思えば防げるときもあると思うんですよ。事故にしても、必ずしも事故が死に直結するわけではないし、かなり注意深く生活していれば、そういった大規模な事故に巻き込まれる確率は下がる。病気だって、こまめに人間ドックを受けるだとか、少しでも体調不良を感じたらすぐに病院に行くだとか、死につながる前の段階で発見しようがある。
でも、どれだけ注意深く生活していても死亡事故に巻き込まれるときは巻き込まれるし、検診を受けていても、病気が発見されたときにはすでに余命がついていたなんていうことも起こりうる。
シライサンを見つめ続けていれば近付いてこないという事実に気がついた春男の弟の友人が、それでも2回目は駄目だったように。たぶん、シライサンも駄目なときは駄目だということなんでしょうね。
シライサン=人間
もしくは、劇中で「人間みたいだなあ」というような話があったと思うんですが、普通に人間を象徴しているだけという可能性もある。
例えば、染谷将太演じる渡辺が、子どもの頃にシライサンの話を聞いていてなお今まで生き延びていたこと。「シライサンのことを思い出さなかったからでは?」と疑問に思われていましたけど、実際、人は忘れられたときに死ぬみたいな話もありますしね。瑞紀たちは承認欲求云々とこぼしていましたが。
シライサンに関しては基本的に憶測がベースで、謎が全然解明されなくて面白かったです。
ビジュアルが怖いシライサン
それから、意外とシライサンのビジュアルが怖かった(笑)。
家で観てもこれだから、映画館の大きなスクリーンで観たらだいぶ怖かったんじゃないかな。というか、黒目が大きいのってやっぱり恐怖ですよね。
ラストは実にホラーらしい終わり方で「ひえー!」ってなりました。
消化不良なストーリー
ただ、ストーリーそのものは消化不良に終わった感じがあります。
まず、恋愛パート。瑞紀と春男の関係はあんな強引に恋愛っぽく持っていかなくてよかったのではと思う。もしくは、それらしくするなら、もう少し2人にピンチを経験させて吊り橋効果(瑞紀談)を狙ってほしかったかも。吊り橋効果(瑞紀談)があるとはいえ、これで恋愛的な意味で互いに好意を持つかね? と思いながら鑑賞。
そして、シライサンの正体も。
邦画ホラーでのテンプレ的には、呪いの原因になったものを突き止めにいくのが常ですが、そういうのも特になくて、ただただ目の前のシライサンからどう逃げよう? というのを考えるのがすべての映画になっていました。まあ、リアルといえばリアルなのかもしれないけど。
それで話の流れ的に、自分はシライサン=理不尽な死と解釈したわけですが、自分なりに考察を楽しむのもいいけれど、個人的にはここら辺は説明してほしいところではありましたね。
あと、チームプレーありなんや!? というのもある。
シライサンに呪われた人が複数でいた場合、誰かひとりがシライサンを見ていれば近付いてこないということらしい。つまり、シライサンを見続けるのはシフト制でOK。これには少し笑ってしまった。しかも、演者の「え、今完全に目逸らさなかった!?」みたいなシーンもありました。
全体的に「もう一息……」みたいな映画。
ジャンプスケアはなし
なお、ジャンプスケアはほとんどありませんでした。
この手の邦画ホラーではけっこう珍しいと思いますね。シライサンはたいてい遠くから近付いてくるので、視聴者的にはまあまあ良心的(?)。
なのに、みんな目を逸らすから「だから、目を逸らすなって言っとろーにー!」ってなるんですが、当事者の立場になったらまあ難しいんでしょうね。怖すぎるし。
これは、やっぱり乙一作品なので小説のほうを読みたいなと思いました。正直、映画では乙一らしさをまったく感じなかったというか。小説ではどうなんだろうというのがとても気になる。
映画「シライサン」が好きな人におすすめの作品
映画「シライサン」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- 口に関するアンケート(2026)
- カラダ探し THE LAST NIGHT(2025)
- あの人が消えた(2024)
- サユリ(2024)
映画「シライサン」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年07月15日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:シライサンは可愛い
シライサンが意外としっかり怖いとは先述したことですが、なんだかんだ、観ているうちにちょっとずつ可愛く見えてもきます(笑)。シライサンすごい。
でもやっぱり、終盤の展開は納得いかないなー! と。瑞紀と春男の関係は、恋愛にしろそうでないにしろもうちょっと頑張ってほしかった。
Rotten Tomatoes
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IMDb
4.9/10
Filmarks
2.9/5.0


