
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(字幕版)
映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の感想です。
今までに2、3回は観たことがある映画ですが、改めて鑑賞。
子どもが主人公ということで子ども向けかと思いきや、意外としっかり怖い(レイティングもちゃんとR15+ですしね)。個人的には、続編「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」(2019)よりも怖かった印象でした。

映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の見どころは……
- アイコニックな殺人ピエロ(ペニーワイズ!)。
- バラエティーに富んだ恐怖演出。
- いじめっ子ヘンリーというキャラのすごさ。
本記事は2026年06月01日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 |
| 原題 | It |
| 原作 | IT/スティーヴン・キング 著 |
| ジャンル | ホラー、アドベンチャー |
| 監督 | アンディ・ムスキエティ |
| 上映時間 | 135分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2017年 |
| 公開年(米) | 2017年 |
| レイティング | R15+ |
| 好きレベル | ★★★★☆ |
あらすじ
大雨の日に行方不明になった弟ジョージ―が生きていると信じ、捜し続けている吃音症を持った少年ビル。そんなビルは、「ルーザーズ・クラブ(負け犬クラブ)」の仲間たちと共にいじめの標的にされることもしばしば。ある日、ビルたちの前に“それ”が現れ――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ビル・デンブロウ
(演:ジェイデン・リーバハー)
吃音症を抱えた内気な少年。「ルーザーズ・クラブ」のリーダー。失踪した弟は生きていると信じ、捜し続けている。
エディ・カスブラーク
(演:ジャック・ディラン・グレイザー)
「ルーザーズ・クラブ」の一員。喘息持ちで、不潔なものを極度に嫌がる。過干渉な母親がいる。
リッチー・トージア
(演:フィン・ウルフハード)
「ルーザーズ・クラブ」の一員。ゲーム好き。
ベン・ハンスコム
(演:ジェレミー・レイ・テイラー)
「ルーザーズ・クラブ」の一員で、ふくよかな少年。転校してきたばかりでひとり行動をしていたものの、いじめっ子たちに追いかけられているところをビルたちに助けられる。
スタンリー・ユーリス
(演:ワイアット・オレフ)
「ルーザーズ・クラブ」の一員。怖がりで、ペニーワイズとの戦いには消極的。
マイク・ハンロン
(演:チョーズン・ジェイコブズ)
「ルーザーズ・クラブ」の一員で、黒人の少年。ホーム・スクールで勉強中。
ベバリー・マーシュ
(演:ソフィア・リリス)
「ルーザーズ・クラブ」の一員で、唯一の少女。異性関係の噂が流れている。
ヘンリー・バワーズ
(演:ニコラス・ハミルトン)
いじめっ子で、「ルーザーズ・クラブ」の面々を執拗に追いかけ回す。父親は警察官。
ジョージー・デンブロウ
(演:ジャクソン・ロバート・スコット)
失踪したビルの弟。大雨の日、ひとりで外出して遊んでいたところ、大量の血を残して姿を消した。
ペニーワイズ
(演:ビル・スカルスガルド)
デリーの子どもたちを標的にする殺人ピエロ。
映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の感想
映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の感想です。久々に観ましたが、何度観ても面白いものは面白いのだなあと感心しました。
殺人ピエロのペニーワイズ
本作のアイコンとも言えるペニーワイズ。
その正体(?)は殺人ピエロ。
何度観てもしっかり怖いですね。ふざけた格好をしていて笑えもするんだけど、子どもの頃、発熱したときの夢とかに出てきそうな感じ。
あと、今回改めて感じたのは、この映画って観れば観るほどホラー版「スタンド・バイ・ミー」(1986)だなということ。まあ、「スタンド・バイ・ミー」自体少年たちの恐怖心を扱っているので、それをあからさまなホラーとして表現したらこうなるよというイメージ。
ペニーワイズの恐怖演出
子どもたちの恐怖を糧にするペニーワイズ。
といっても、まあ、あの演出は大人でも普通にビビるよねとは思う(笑)。例えば、都市伝説のような形でデリーに噂を流し、赤い風船=誘拐犯みたいな印象付けをしておいたら、意味ありげに赤い風船をそこら辺に設置しておくだけで、恐怖演出に趣向を凝らさなくても子どもたちはビビり散らかすのではないかと思ったり(あくどい考え)。
アイデア出してこ! ってなりました。
それぞれの恐怖
と、ふざけるのもほどほどにして。
この「それぞれ抱えている恐怖」というのがけっこうしっかり怖くて、リアル。ベバリーとかね。はっきりした描写はないんだけど、父親に性的虐待を受けていることをにおわされていたり。
エディにも過干渉の母親がいて、自身は潔癖症。菌とかを極端に恐れるのは、菌それ自体というよりは、母がエディを自分に縛りつけておきたいがあまり、偽薬を与えたりしてそのように育てていたからでしょう。
どこかおかしい大人たち
上記でなんとなく察せられることではありますが、デリーの大人たちはみんなだいたいどこかおかしい。
デリーは、殺人や行方不明者の数が、全国平均のおよそ6倍(マイク談)ということなので、そういう街に住み続けている人たちですから、必然とそうなってしまうのかもしれない。そういう人たちが集まってくるのか、住み続けているうちにそうなってしまうのかはわからないけど。
ヘンリーの父親である警察官ですら、ですからね。子どもの足下に銃を撃ち込むなんて正気じゃない。あれ、執拗に加害行為を繰り返しているための罰とかでもなんでもなかったし(だとしても絶対に駄目だけど)。元凶はお前かー! って言いたくなった。
ヘンリーのキャラ
そして、このヘンリーというキャラ。
人生何度目かの鑑賞にして、初めて「すごいキャラだな……」と感じました。
というのも、ビルたちに対するいじめ(加害)行為が本当に執拗で。警察官の父親が出てくる前の段階ですでに「これはカウンセリングを受けたほうがいいタイプの子なのでは?」と察することができる。家での事情なんてほとんど出てこないのに、外部からの手助けが必要な子だ! とわかるんですよ。もちろん、そんなことは被害者のビルたちには関係ないことなんですけど。
必死、とでも言うのか。ビルたちのことをいじめているときの表情が、楽しそうでも意地悪そうでもない。ただただ必死という感じ。一線を越えそうになったときなんかは、パニックに陥っている感じすらありました。で、そこにあの父親が登場するので「お前が元凶か……」となるわけです。
とても優秀な演出&演技だと感じました。
怖いものは怖い
ペニーワイズは自分たちの恐怖心を糧にしているのではないかと予想したビルたちですが(正解!)、完全に恐怖を克服したわけではないと思う。怖いものは怖いもんね。確かに。
実際、ペニーワイズとの戦いでも「お前なんか怖くない!」的なことを口にはしていたものの、みんなで「ぎゃー!」ってなっていたし。
でも、本当に無理なものは無理でいいんじゃないかなと思う。ビルたちみたいに「怖いよね」「怖い」と怖いもの同士で結託するのもありだし、大丈夫な人に助けてもらうのもあり。その代わり、他の誰かが駄目なときは自分が助けてあげる。仲間ってそういうことだよねと思うなどしました。
子どもたちのこういう話はとても好きです。
映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」が好きな人におすすめの作品
映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- テレビの中に入りたい(2024)
- マローボーン家の掟(2017)
- ファイナル・デッドブラッド(2025)
- スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック(2020)
映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年06月01日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:ペニーワイズというキャラを確立
映画「テリファー」(2016)のアート・ザ・クラウンのように、ペニーワイズというキャラを確立した作品(どちらもピエロだ!)。90年代に別の「IT」があったというのはまた別の話。
2時間超えの映画なので「ちょっと長いかな……」と感じていましたが、いざ見始めてみるとまったくそんなことはなく。テンポのいい展開で、あっという間に終わってしまいました。
名作!
Rotten Tomatoes
Tomatometer 85% Popcornmeter 84%
IMDb
7.3/10
Filmarks
3.4/5.0

