
28年後… 白骨の神殿
映画「28年後… 白骨の神殿」の感想です。
映画「28日後…」(2002)、「28週後…」(2007)、「28年後…」(2025)に続くシリーズ4作目。
一言。
最&高!
前作のラストに登場したジミーズ、今までの作品に比べるとちょっと毛色が違うキャラだったので心配していたんですが、意外と収まりよくまとまっていました。

映画「28年後… 白骨の神殿」の見どころは……
- 美しい風景。
- ケルソン医師によるライブ感あふれるパフォーマンス。
- 文明崩壊以前を知らない人間たち。
本記事は2026年06月22日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | 28年後… 白骨の神殿 |
| 原題 | 28 Years Later: The Bone Temple |
| ジャンル | ホラー、スリラー、アクション、ヒューマン、SF、パニック、ゾンビ |
| 監督 | ニア・ダコスタ |
| 上映時間 | 109分 |
| 製作国 | アメリカ、イギリス |
| 製作年 | 2026年 |
| 公開年(米) | 2026年 |
| レイティング | R15+ |
| 好きレベル | ★★★★★ |
あらすじ
感染者に襲われ絶体絶命の危機に陥ったところを、ジミー・クリスタル率いるジミーズに助けられたスパイク。しかし、そこから安全な場所へ……とはいかず、ジミーズもまたとんでもない集団だった。一方、その頃、ケルソン医師は、巨大な感染者「アルファ」にサムソンと名前をつけ、研究しようとしていて……。
主な登場人物
(以下、敬称略)
スパイク
(演:アルフィー・ウィリアムズ)
父の暮らす島を出てひとりで旅を続行しようとしていたが、感染者に襲われ絶体絶命の危機に。そこに現れたジミーズに救われるも、さらなる地獄行きのチケットを手にしただけだった不運な少年。
ジミー・クリスタル
(演:ジャック・オコンネル)
カルト教団「ジミーズ」を率いるリーダー。悪魔崇拝者で、ジミーズを恐怖で支配している。自称「覇王の息子」。
ドクター・ケルソン
(演:レイフ・ファインズ)
レイジウイルスの犠牲者を弔いつつ、研究し続けている医師。体にヨウ素を塗りたくっている。
サムソン
(演:チ・ルイス=パリー)
巨体を持つ感染者「アルファ」。ケルソン医師によって名付けられる。
ジミー・インク
(演:エリン・ケリーマン)
ジミーズの一員。メンバーの中で唯一スパイクを気にかける。
映画「28年後… 白骨の神殿」の感想
映画「28年後… 白骨の神殿」の感想です。面白かった! 以外の言葉はない。いろいろ予想外の展開が起きすぎてすごい。
スパイクの主人公補正
まず、一点だけあるとするなら、スパイク少年にはなかなかの主人公補正がかかっているなと。
ジミーズに囲まれ、序盤からすでにピンチに陥っているスパイクですが、こんな感じで絶対に勝ち目なんかなさそうなのに、運良く相手の動脈に一撃入れることができて勝利。
その後も、運良くジミー・インクに目をかけてもらえて、なんだかんだ助けられていましたもんね。ジミー・インク、弟とかいそう(偏見)。
ケルソン医師のお話
今作でも、おそらく主人公はスパイクということになっているのだとは思いますが、中心になっていたのはケルソン医師のほうでした。前作「28年後…」(2025)の時点でもぶっ飛んだ人だと思ってはいたけど、まさかアルファに名前をつけて交流を試みるとは。
しかも、彼の研究が実を結ぶ段階にまできていてすごかった。人間、諦めなけりゃなんとやらですね。
28年間、たったひとりで考え続けていた成果。医師としての使命感みたいなものを感じました。
曰く、
ケルソン博士は“メメント・モリ”=“死を想え”という、死に対する儚い考え方を持っており、「彼は死を否定しない。彼は28年間たったひとりで生きてきた。とても深みのある人物だと思う。気味の悪い男だが、複雑な内面を持っている」と明かし、過酷な環境で孤独に生きてきたと語っている。
(引用元:レイフ・ファインズ「気味の悪い男だが、複雑な内面」『28年後…』キャストが語るケルソン博士の本当の姿とは?|ぴあ映画)
とのことで、今作では特によく複雑な内面が表れていたと思います。
覇王の息子
あと、個人的にはジミー・クリスタルもそんなに嫌いじゃない。
いや、やっていることは相当やばいんだけど。
でも、ジミー・インクが「覇王を見つけた」と言ったときに、明らかに「え、マジで?(そんなわけない)」という顔をするのに「あ、あー、覇王。覇王ね」な感じに持っていくのが面白すぎて(笑)。まあ、覇王自体作り話ですしね。厳密には、声が聞こえる(頭の中に語りかけてくる?)と言っているので、そういった類の精神疾患である可能性もありますが、でも、反応を鑑みるにやっぱり「覇王は実在しない」というのは認識していそう。
実際、「覇王の振りしてくれない?」などとケルソン医師に話をつけにいっていますし。
ケルソン医師を遠目で確認した際にも「あー、ああ、あれ、そうそう、あれ覇王だよ(汗)」ってなっているのも好きすぎる。
ケルソン医師のパフォーマンス
で、そこからのケルソン医師による本気パフォーマンス。
もうね、笑ってしまう(※褒め言葉)。
文明が崩壊した時代に生まれ育ったジミーズたちは、良くも悪くも純粋なので、ライブ感たっぷりのパフォーマンスを見て「うわー! 覇王だー!」ってなってしまうという。みんな目をキッラキラさせていてちょっと可愛くすらある。
このシーンのレイフ・ファインズはほぼヴォルデモート(映画「ハリー・ポッター」シリーズより)でした。
ジミーと純粋なジミーズたち
先述したとおり、ジミーズたちは良くも悪くも純粋。
なぜなら、文明が崩壊する以前の生活を知らないから。彼らの過去はほとんど語られないけれど、様子を見るに、ひょっとすると父親のもとで教育されたスパイクのほうが賢いのではないかと思うぐらい。
リーダーのジミー・クリスタルも単なる悪とは描かれていなくて、ケルソン医師に語った過去には同情の余地ありという感じでした。なんていうか、やっていることはやばいんだけど(それ自体は庇う価値なし)、子どもの頃にそんな悲惨な経験をしたら狂ってしまうのもわかるというか。
恐怖政治で手下を従えているのも、裏切らない家族(のようなもの)を作りたかったからかなと考えました。「ジミー・インク」「ジミー・マ」など、手下たちに似た名前をつけているのもそういった感覚から来ているのかも。血縁じゃなくても、なにかしらつながりを感じていたかったとか。
というか、ジミー・クリスタルってそもそも、精神が子どものまま止まってしまったかのよう。「ジミーズ」なんていうちょっとダサめの名前(失礼)をつけたり、「どうにかしてよ!」と見ず知らずのケルソン医師に頼みに行ったり。ケルソン医師に自分の過去を語るときも、大人を前にした子どものような幼い感じがあってちょっと切なくなる。
28年前に子どもだったとすれば、たぶん、もう30歳は超えているだろうに。
美しい風景
前作の感想でも少しだけ触れたような気がするんですが、「28年後…」の何が他のゾンビ映画(厳密には本シリーズはゾンビではないのだけど)と違うかって、アポカリプスな世界観である割に、風景が美しいんですよね。文明は崩壊していても、景色の美しさは損なわれていない。
草木は瑞々しく、生命力にあふれ、穏やかに風が吹く。
ケルソン医師とアルファのサムソンが横に並んで交流を図るシーンでは、とても優しい気持ちになったりして。頬を撫でる風とか、爽やかに晴れた空とか、眩しい太陽とか。自分もまるでその場にいるかのような気分になりました。
続編へのつなぎ方
そして、本シリーズ。
次作へのつなぎ方がとんでもなくうまい。
ラストなんて「あ、あー!?」ってなりましたもんね(笑)。いや、次にあの人が登場するのは知っていたけど! って。
もはやパンデミックですらなく、普通に感染者たちがうろつく世界。スパイクと父親の関係などもありますし、次作、シリーズ三部作のラストはどのようにまとめてくれるのか楽しみです。
映画「28年後… 白骨の神殿」が好きな人におすすめの作品
映画「28年後… 白骨の神殿」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- デイライツ・エンド(2015)
- 新感染 ファイナル・エクスプレス(2016)
- 新感染半島 ファイナル・ステージ(2020)
- ザ・デッド:インディア(2013)
映画「28年後… 白骨の神殿」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年06月22日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:サムソンはどうなるのか……
予想できないことばかり起きる本シリーズ(楽しい)。
ケルソン医師と交流を図っていたサムソンはいったいどうなっていくのか。この点がとても気になります。いや、本当に、どうやって終わらせるんですかね! この壮大な物語を!
Rotten Tomatoes
Tomatometer 91% Popcornmeter 88%
IMDb
7.2/10
Filmarks
3.8/5.0

