
おさるのベン
映画「おさるのベン」の感想です。
チンパンジー、可愛い! ……と思いきや、序盤からグロいアニマルパニックでした。
狂犬病がないと言われているハワイを舞台にするのが面白いところですね。緊張感がすごい作品でした。

映画「おさるのベン」の見どころは……
- ハワイで狂犬病というファンタジー性。
- 自由に大暴れするベン。
- 人間関係はそこそこにすぐにベンとの戦いに入るスピーディーな展開。
本記事は2026年07月04日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
あらすじ
友人であるケイトとハンナを連れ、ハワイにある実家に帰省したルーシー。家には、言語学者だった亡き母が連れてきたチンパンジーのベンがいた。父親が出張で留守にするというので、ルーシーは妹エリンを誘い、ケイトの兄ニックも合わせてみんなで楽しむことに。しかし、マングースに噛まれたベンが狂犬病を発症して……。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ルーシー
(演:ジョニー・セコイヤ)
大学生。母が亡くなり家から足が遠のいていたが、友人ケイトと共に帰省することに。ニックに淡い恋心を抱いている。
エリン
(演:ジア・ハンター)
ルーシーの妹。なかなか帰ってこないルーシーに腹を立てつつ、寂しく思っていた。
ケイト
(演:ヴィクトリア・ワイアント)
ルーシーの親友。ルーシーと共に帰省する。
ハンナ
(演:ジェシカ・アレクサンダー)
ケイトとルーシーの友人だが、ルーシーに嫌われている自覚はある。ケイトに誘われ、ルーシーの家に滞在することに。
ニック
(演:ベンジャミン・チェン)
ケイトの兄。ルーシーのことは妹のように思っており、ハンナと良い雰囲気になる。
アダム
(演:トロイ・コッツァー)
ルーシーとエリンの父親で、小説家。聴覚障がいを持っており、基本的なコミュニケーションは手話によって行われる。
映画「おさるのベン」の感想
映画「おさるのベン」の感想です。タイトル(邦題)からは考えられないグロいアニマルパニックでした。これぐらいやってくれると気持ちいい!
冒頭数分ですでにグロい映画
冒頭1、2分の時点ですでにグロいアニマルパニックでした。
父親が呼んだ獣医のランバートが初っ端からいかれているという(笑)。この時点で「あー、はいはい。こういうやつね!(期待)」となります。
チンパンジー元来の賢さも相俟って、めちゃくちゃホラーやってんなあ! という感じでした。この辺はなんとなく「NOPE/ノープ」(2022)味がありました。あれにもチンパンジーが出てきましたもんね。
ハワイと狂犬病
なお、本作を鑑賞して初めて知ったんですが、ハワイには狂犬病がないんですね!
父アダムがベンを噛んだらしいマングースを調べてもらった結果として、マングースから狂犬病が発見され。それに対して、獣医が「ハワイで狂犬病はありえない」と。どういうことだろう? と思って軽く調べてみたところ、ハワイは狂犬病清浄国・地域に指定されていて、アメリカで唯一狂犬病が存在しない州でもあるのだそう。
つまり、これはあれですね。「本作はおおよそファンタジーとして観てくださいね!」というやつ。
狂犬病の脅威
と、こんなことを言っておきながら無粋なツッコミをいたしますと、本作はもう少し狂犬病の恐ろしさを描いたほうがよかったのではないかなというところではありました。
まず、本作を観て最初に思ったことは「エリン、やべーじゃん!」でした。
というのも、狂犬病で暴れるベンに足を噛まれているんですよ。あまり狂犬病には詳しくないんですが、狂犬病って発症したら致死率100%じゃなかったっけ? ぐらいの知識はあったので。
調べてみたらまさにそのとおりで、さらには、
感染後の潜伏期間に感染を特定する検査法はなく、症状が発現したときの確立された治療法もありません。
とのことなので、なんかもう、うん。全然安心できない(笑)。
そもそも、
ウイルスが直接中枢神経を侵した場合、10日目あたりから、発熱、頭痛、全身倦怠や嘔吐などを起こします。一方、末梢の神経線維に感染した場合には、ウイルスは非常にゆっくりと脳へ向かうので、発症まで一般的に1カ月~3カ月程度の期間を要します。極めてまれに発症までに数年の年月を要することもあります。
ということらしいので、マングースに噛まれたばかりらしいベンが発症すること自体不自然ではあるんですけど。
チンパンジーは賢い生き物
で、本作の恐ろしさというのは、例えば「コカイン・ベア」(2022)や「キラー・ナマケモノ」(2023)、「アナコンダ」(1997)みたいに凶暴な動物が大暴れ! というのもそうなんですが、チンパンジーは動物の中でもとりわけ高い知能を持っているということなんですよね。
頭が良いので、ベンもやり口が割とスマート。
手当たり次第に暴れまくるという感じじゃない。たぶん、ルーシーとかのことも見分けているし。待ち伏せしたり、良いタイミングで「Lucy, bad(ルーシー、悪い子)」「Nick, dead(ニック、死んだ)」とタブレットの音声を流してみたり、車のキー(ボタンタイプ)で器用にドアロックを外したり、ホラーとして100点満点すぎる行動を取ってくれる(笑)。というか、「dead」はなんのために単語登録してあったんだろうとは思うけども。
こういうのは、なかなか他のアニマルパニックではできない演出ですね。
動物は動物
でも、やっぱり動物は動物。
現実世界でも、例えば「この子、絶対に人を噛んだりしないの!」などと言って自分のペットを家族同然に扱う人がいたりしますよね。いや、家族同然なのはいいんですよ。その気持ちはとてもよくわかるし、とても尊いことだと思う。
ただ、動物である限り絶対はないだろうと。人間が問題ないと思った行動でも、動物に嫌がられる可能性は充分にあるわけでね。
だから、いくら賢くてもチンパンジー野放しはちょっと危険だなと感じてしまった(一応、檻もあるようではあったけど)。そもそもの話。自分がハンナの立場だったら「マジか……」ってなる。まあ、彼女の場合、無理矢理押しかけたようなものなので、そんなことを言える立場ではないんですが。
視覚障がい者の父親
そして、父親に視覚障がいがあるという設定もなかなかよかったですよ。
無音の使い方がうまい。
あれはちょっと「クワイエット・プレイス」(2018)のリーガン味がありました。特に、父親の背後で娘がベンに襲いかかられるシーンね。じれったくてたまらない。
ルーシーは主人公なのでそう簡単にやられないだろうことは想像できても、ハラハラしました。主人公といえども、例えば「テリファー」(2016)のように、主人公だと思っていたら……あら!? みたいなパターンもなくはないので(笑)。
しかも、このパパ、意外としっかり強い! ベンとの戦闘なんか「パパー!(涙)」ってなりましたもんね。欲を言えば、言語学者でベンを引き取ったという母親とのことをもう少し描いてほしかったぐらい。その他はものすごく面白かったです。
映画「おさるのベン」が好きな人におすすめの作品
映画「おさるのベン」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- アナコンダ2(2004)
- スパイダー パニック!(2002)
- 烏 カラス(2007)
- 飛行機に乗っていたら墜落して、凶暴な人食いライオンのいる原野に放り出された件(2024)
映画「おさるのベン」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年07月04日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:グロ耐性がある人には◎!
思いのほかグロかった(笑)。
でも、そこをクリアすればかなり面白いアニマルパニックでした(グロくないアニマルパニックはほとんどないか……?)。
チンパンジー×アニマルパニックは相性が良いのだと再確認。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 78% Popcornmeter 70%
IMDb
5.8/10
Filmarks
3.5/5.0

