
エア・ロック 海底緊急避難所(字幕/吹替)
映画「エア・ロック 海底緊急避難所」の感想です。
泣きっ面に蜂とはまさにこのこと!
乗っていた飛行機が墜落したうえにサメに襲われるという不運すぎる物語。
ひとときも心休まる瞬間がなくてめちゃくちゃスリリングでした。主人公補正がかかっている部分はありつつも、かなり面白いサメ映画。

映画「エア・ロック 海底緊急避難所」の見どころは……
- 飛行機の墜落×サメの襲来という泣きっ面に蜂すぎる展開。
- とにかく頑張る主人公。
- ひとりひとり目の前で犠牲になっていく恐怖&緊張感。
本記事は2026年05月23日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | エア・ロック 海底緊急避難所 |
| 原題 | No Way Up |
| ジャンル | スリラー、アクション、パニック、サメ |
| 監督 | クラウディオ・ファエ |
| 上映時間 | 91分 |
| 製作国 | イギリス |
| 製作年 | 2024年 |
| 公開年(英) | 2024年 |
| レイティング | G |
| 好きレベル | ★★★★☆ |
あらすじ
恋人のジェド、ジェドの友人のカイル、ボディガードのブランドンと共に、メキシコのリゾート地カボに向かうため、飛行機に搭乗した州知事の娘エヴァ。スムーズに離陸した飛行機だが、バードストライクの影響で墜落してしまう。生き残ったのはエヴァ含めたったの7人。エヴァたちは、海に沈む飛行機の中、わずかに酸素の残ったエアロックに避難した。しかし、救助が来るまで無事でいられる保証はない。なんとか脱出しようとするエヴァたちだが、海の中には死体を食い荒らしているサメがいて――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
エヴァ
(演:ソフィー・マッキントッシュ)
州知事の娘。恋人のジェドたちと卒業旅行に行こうとしていたら、飛行機が落ちたうえにサメに襲われる羽目になった人。危機的状況の中でもみんなを励まし続ける。
ジェド
(演:ジェレミアス・アムーア)
エヴァの恋人。トライアスロンの選手。
カイル
(演:ウィル・アッテンボロー)
ジェドの友人。他人をからかう悪癖があり、時折エヴァに窘められている。
ブランドン
(演:コルム・ミーニー)
エヴァのボディガード。エヴァの父親の指示により、バカンスにも付き添うことに。
ダニーロ
(演:マヌエル・パシフィック)
客室乗務員の男性。
マーディ
(演:フィリス・ローガン)
ローザの祖母で、元従軍看護婦。そこで出会った男性と結婚した。
ハンク
(演:ジェームズ・キャロル・ジョーダン)
ローザの祖父で、マーディの夫。戦時中、怪我を負った際に治療をしてくれた女性(マーディ)と結婚。
ローザ
(演:グレース・ネトル)
マーディとハンクの孫。危機的状況にあって、サメは泡が苦手だという知識を披露するなど、聡明な女の子。
映画「エア・ロック 海底緊急避難所」の感想
映画「エア・ロック 海底緊急避難所」の感想です。飛行機が落ちた! 酸素が! 水が上がってくる! サメが! という不運すぎる展開が続く映画でした。好き!
泣きっ面に蜂すぎる映画
先述しましたが、泣きっ面に蜂映画でした(笑)。
バードストライクで飛行機が落ちるだけでもだいぶ不運なのに、墜落を生き延びたと思ってもそこは海の中。かろうじてエアロック内には酸素があるけれど、それもいつまでもつかわからず、どうも救助を待つ余裕はなさそうなので、自分たちで脱出だ! でも、機体に空いた穴から出たところで呼吸を止めるのにも限界がある。
なんとか酸素を手に入れて海上まで出なければならないが、その前にサメ、どうする? みたいな話。
終始「絶望!」と思いながら観ていました。
サメは泡が苦手
劇中、ローザが「サメは泡が苦手だって学校で習った」と言うんですが、あれは本当なんでしょうかね。
軽く調べてみたところ、そういう体験談はいくつかヒットしましたが、科学的根拠のようなものは出てこなかった。もちろん、ダイバーさんたちの体験談は大事。科学的根拠がなくても「実際にサメが逃げていった!」みたいなことは普通にあると思いますし。
でも、すでに何人か人が襲われているこの状況で試すには、あまりに心もとないなあという印象でした。いや、それに縋るしかない状況でもあるんですけどね! ……サメによる最初の犠牲者は、頑張れば助かったような気がするんだよな(笑)。
なお、このローザちゃん。
序盤、(おそらく)心肺停止状態にある祖母の名前をブランドンに聞かれて「Nana」と答えていて、字幕では「ナナ」となっていたと思うんですが、あれって「おばあちゃん」のことですよね。「Nana(ナナ)」って「おばあちゃん」を意味する英語スラングなので。字幕で「ナナ」と出てきて「ん?」となりました。
英語圏ではあまり聞かないような気がするけれど、本当に「ナナ」という名前なのか? と思っていたら、祖母の名前はマーディでした。
たぶん、このシーンは日本でも稀によく見るやり取りを表していたのだと思う。例えば、迷子の幼児に「お母さんの名前は何かな?」と聞いたら「ママ!」と返ってくるような。ブランドンの「Oh…」みたいな反応はそれに対するものですね、あれ。まあ、ローザは10歳らしいので、祖母の名前を勘違いしていたというより、パニックに陥っていて質問の意味がうまく理解できなかっただけだと思いますが。
エヴァの主人公補正
あと、エヴァには完全に主人公補正がかかっていた。
ご都合主義とも言う。
普通に考えて、あんなに息を止め続けるのは無理だと思う。通常時でもだいぶきつそうな時間水中に潜ったりしていたけど、サメによる精神的負荷がかかっている状態で、あそこまでいける? と。あんなふうにサメを目の前にしたら、息全部吐き出しちゃいそう! と思いつつ鑑賞。
サメもエヴァにはやや寛容な様子(?)でした。
自分の想いを語る乗客たち
ご都合主義と言えば。
いつ完全に沈むかわからないエアロックの中、乗客たちはけっこう呑気。マーディは夫との馴れ初めを語り出すし、今すぐにでも脱出しなきゃやばい! な状況で、思い思いに将来の夢とか話し出すし。
気持ちを落ち着かせるためというのはわかるけど、みんなすごいなあと(笑)。この点では、どちらかと言えばパニックが続いていたカイルとかジェドのほうに感情移入しました。といっても、このカイルは不必要に人を煽る不快な人物でもあるので、ほとんど好感は持てませんでしたが。
飛行機が墜落する前、客室乗務員のダニーロをひたすらからかい続けていたのは本当に「なにこいつ?」でした。でも、ああいう若者っているんですよねえ。ダニーロがいい人なだけに、カイルの不快感増し増し。
なんなら、友人であるジェドに対しても酷いですからね。
サメの襲撃で片足を失い「トライアスロンは欠場か……」と嘆くジェドに「減量は成功したろ」って。いや、たぶん、本人的には励ましているつもりなのですよね、これ。ジェドも友人として、そんなふうに受け止めた節がありますし。ジェドがいいならいいんだけど、これはあれだと思いましたね。何も面白くない無礼なことを言っておいて、相手が傷付いた反応を見せると「ちょ、冗談じゃん(笑)真に受けんなって(笑)」とか言うやつ。
はー! カイル、嫌いだわー!(私情ゴリゴリ)
勇敢なエヴァ
これ系でけっこう珍しいなと思ったのは、男性キャラがほとんど活躍しないところ。
カイルとジェドはパニックになっているし、ダニーロはいい人だけれど特にこれといった行動はしない(マーディに心臓マッサージをして助けたのはさすがですが)。ブランドンは頑張ったものの、エヴァ以外では唯一行動できる人だったために早々に退場してしまうという悲劇。
ブランドン退場以降は、なんだかエヴァひとりでどうにかこうにかしていた印象。
でも、考えてみれば、ここで「俺がやるよ!」と誰も言い出さないのはある意味リアルなのかもしれない。率先して危険なことをやってくれる人がいるならやってもらいたいですもんね。わかる。
男性だとか女性だとかあえて分けて考えているわけではないですが、この映画におけるエヴァ以外の女性キャラは、子どものローザと高齢者のマーディだけなので、他に健康で動けそうなキャラはみんな男性だったということです。
にもかかわらず、エヴァ、ひとりでよく頑張るなあ、と。男性キャラがエヴァに「どうする?」「どうする?」と訊ねたりするので「少しは自分の意見も出そうよ!」と思うなどしました。
1時間にわたり続く緊張感
開始20分あたりで飛行機が墜落するこの映画。つまり、それ以降の1時間ぐらいはずっと緊張感が続いていたことになります。
とてもよかった。
先述したように、乗客たちが夢を語ったり配偶者との馴れ初めを話したりする呑気さはありつつも、基本的には終始緊迫感がただよっている。サメ映画と言うにはサメの出番は少ないように感じたけれど、いつ襲ってくるかわからない! 感が好きでした。
エアロック内にいたらサメに襲われることはないけれど、(海の中+機体に穴が空いているため)エアロック内の酸素は無限ではなく、じっとしていたら溺死する可能性がある。「危険をおかしてでも行動を起こさなければならない理由」としてこの設定を出してくるのが上手だなと思いました。
サメがいるとわかっているのに……! って。
アイデアがとてもよい映画でした。
印象に残ったシーン
あと、印象に残ったシーンというか、セリフがあって。
劇中、「そんなに息を止めていられない!」と海中に出ることを怖がるカイルが、トラウマになった過去の出来事について語る場面があるんですよね。
子どもの頃、海で泳いでいたら深いところに行ってしまってなんちゃらかんちゃらで、父親が助けに来てくれるのを期待したけど来なかった、みたいな。結局、必死に自分で泳ぐしかなかったという話だったんですが、そのとき、ローザがなんとなしに放ったセリフ。
「(そのときは)どれぐらい息を止めたの?」
これ、ハッとしました。
怖いことがあったときとか嫌なことがあったとき、失敗したときなど、なんでもいいんですけれど、とにかく何かネガティブなことがあったとき。してくれなかったことやできなかったことが記憶に残りがちというのはあると思う。
でも、そんな中でも、思い出してみたら(ポジティブとまでは言わないにしても)達成できたことがあったかもしれない。ローザ的には、前にもできたなら、今だってできるよという励まし。なんだかすごく……そうだよなあってなりました。
映画「エア・ロック 海底緊急避難所」が好きな人におすすめの作品
映画「エア・ロック 海底緊急避難所」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- レイク・ジョーズ(2022)
- シャーク・ド・フランス(2022)
- ロスト・バケーション(2016)
- セーヌ川の水面の下に(2024)
映画「エア・ロック 海底緊急避難所」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年05月23日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:かなり面白いサメ映画!
海の中×サメというシチュエーションは最高ですね。
スリリングに次ぐスリリング。
先述したとおり、エヴァひとりで頑張っていたなという印象ですが、主人公補正もだいぶかかっていましたし、ある意味ではトントンなのかもしれない(?)。
お疲れ様でしたの気持ち。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 36% Popcornmeter ―%
IMDb
4.6/10
Filmarks
3.3/5.0

