人狼ゲーム 夜になったら、最後
突然ですが、人狼ゲームをしたことはありますか?
私は一時期ハマっていました(でも相当弱かった)。
邦画でもいくつか人狼ゲームを題材にした作品を観たことはあるんですが、面白いものもあれば、そうでないものもあり。
洋画のこちらを観てみました!
本記事は2024年09月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
誰が味方で、誰が敵なのか――。
作品情報
タイトル | 人狼ゲーム 夜になったら、最後 |
原題 | Werewolves Within |
原作 | Werewolves Within(VRゲーム) |
ジャンル | ホラー、スリラー、コメディー |
監督 | ジョシュ・ルーベン |
上映時間 | 97分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2021年 |
レイティング | R |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
雪が降り積もる田舎町ビーバーフィールドに赴任してきた森林警備員(レンジャー)のフィン・ウィーラー。フィンは、赴任早々、郵便配達員の女性セシリーに案内してもらい、住民たちへの挨拶を済ませた。住民たちは変わり者ばかり。不安を感じるフィンだったが、その翌日、農場を経営するトリッシュが、愛犬が何者かに殺害されたと、フィンが滞在しているホテルに駆け込んできたのだった――。
登場人物
(敬称略)
フィン・ウィーラー(演:サム・リチャードソン)
雪に覆われた田舎町ビーバーフィールドに赴任してきた森林警備員。
セシリー・ムーア(演:ミラーナ・ヴァイントゥルーブ)
ビーバーフィールドの郵便配達員。フレンドリーな性格で、赴任してきたフィンの案内役を買って出た。
ジャニーン・シャーマン(演:キャサリン・カーティン)
フィンが滞在しているホテルの主人。夫は別の女性と逃げたと言われている。
エリス博士(演:レベッカ・ヘンダーソン)
事件の謎を解明しようと部屋に閉じこもる。
エマーソン・フリント(演:グレン・フレシュラー)
住民たちから距離を置いて暮らしているハンター。無断で家の敷地内に入ると、問答無用で狩猟用の銃を突き付けられる。
デヴォン(演:シャイアン・ジャクソン)
ゲイカップルのひとり。
ヨアキム(演:ハーヴェイ・ギレン)
ゲイカップルのひとり。
グウェン(演:サラ・バーンズ)
車の修理屋。空気が読めない(あるいは読まない)一面があり、時にその場の空気を凍らせることも。
マーカス(演:ジョージ・ベイジル)
グウェンの夫。
サム・パーカー(演:ウェイン・デュヴァル)
実業家。
トリッシュ・アンダーソン(演:ミカエラ・ワトキンス)
愛犬家。何者かによって殺害された愛犬を抱え、フィンが滞在するホテルに駆け込んだ。
映画「人狼ゲーム 夜になったら、最後」の感想
映画「人狼ゲーム 夜になったら、最後」の感想です。人狼ゲームはあくまでもベースという感じで、まったく別物として考えたほうがいいなと思いますね。
原作はVRゲーム
私はかつて、友人と一緒にどちゃくそ人狼ゲームにハマっていた時期があったんですが。
当時、寮……ではなく、まあ、寮みたいな(下宿みたいな?)場所で生活していたので、いつでもそこに人狼ゲームをするに事足りるだけの人数がおりまして。
暇さえあれば、人狼ゲームをしていたんですよね。飲み会ゲームとしても最適です。……私はめっちゃ弱かったけど。
で。
この作品の原作になっているのは、その人狼ゲームをもとにしたVRゲーム「Werewolves Within」。
この「Werewolves Within」を映画化したということらしいんですが、個人的には、まったく別物として考えたほうがいいかなと感じました。
本作には人狼ゲーム要素はあまり出てこないし。
口コミ評価は低い
ちなみに、本作の口コミなどを読んでみると、なかなかの評価の低さです(笑)。
ですが、期待しすぎなかったことが功を奏したのか、私としては結構好きな部類の内容でした。B級ホラーとかB級スリラーが好きなら、きっと好きなんじゃないかと思います。
B級映画のたまにあるチープさも特になく、意外としっかり作り込まれていたという印象ですね。
まあ、あのチープさもB級映画においては褒め言葉になり得るというか、クセになることもあるというかなんですが、この作品に限っては、一般的な映画のクオリティーとそう大きく変わらない感じがしました。もちろん、一部を除いて。
緊張感のある空間VS緊張感のない住民
本作において、個人的に特に好きだったのは、緊張感のある空間で交わされる、住民たちによる緊張感のない会話。
チグハグで、肩の力が抜けてしまうというか。フフッと笑ってしまいます。
人によっては「そういうのいらないよ……」と思うかもしれないので、このあたりは完全に好みですね! 私は「こういうのもいいな」と思いながら観ていましたけれど。
終盤のフィンとセシリーの掛け合いなど、爆笑ものでした(笑いのツボ浅い)。
登場人物の多さ
あとは、そうですね。
登場人物が多く、いまいち覚えきれなかったかな。
いや、彼らは全員非常に個性的な性格をしているので、顔を見れば「ああ、愛犬家の人ね」「ゲイカップルの片割れだ」みたいな感じで判別はできるんですよ。
ただ、最後まで名前と顔が一致しなかった。
セシリーがフィンの案内をしている時に、住民たちをひとりひとり紹介してくれはするのだけどそれだけで、登場人物が互いを名前で呼び合うことはほとんどないし、そうこうしているうちにわーわーパニックになっていくので、最後まで、フィンとセシリー、あと(なぜか)エリス博士とジャニーンしか一致しませんでした。
意外性のないオチ
本作で肩透かしを食った気分になるとするならば、それはオチに意外性がないこと。
個人的には、これはこれで「答え合わせをしている」感覚になれて面白かったりしたんですが、クライマックスあたりでは「ですよね!」という展開が連続します。
ここをどう見るかは、その人による……といったところでしょう。
小気味の良いテンポ
ただ、テンポ自体はとても良かったと思います。
変に間延びしていたり、中だるみしていたりもないし。シリアス部分とコメディー部分のバランスが良く、緊張と緩和が上手に演出されている。
ポンポンポン、と次から次に新たな展開を迎えるので、飽きずに最後まで観られました。
映画「人狼ゲーム 夜になったら、最後」が好きな人におすすめの作品
映画「人狼ゲーム 夜になったら、最後」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- そして誰もいなくなった(1945)
- The FEAST/ザ・フィースト(2005)
- 五つ星のクリスマス(2018)
- コカイン・ベア(2023)
まとめ:結論、好き!
低評価が目につく作品だったのにもかかわらず、個人的には「好き!」という評価になった作品でした。
やっぱり、映画って自分がどう思うかですね。
同じ作品を観ても、好きだと思う人がいれば嫌いだと思う人もいるわけで。今回は私の好みにがっつりハマった感じがしました。100分もない、割と短めの作品なので、何も考えずただ映画を観たいというときにおすすめです。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 86% AUDIENCE SCORE 80%
IMDb
6.0/10