
ラバーボーイ(字幕版)
映画「ラバーボーイ」の感想です。
どれどれ、めちゃくちゃB級っぽい! ……えっ、丁寧に作り込まれている……このあらすじで?(戸惑い)となったやつです(笑)。
意外とちゃんと楽しめました。

映画「ラバーボーイ」の見どころは……
- 意外と丁寧な描写。
- 多種多様な死に様。
- 主人公の戦い方。
本記事は2026年02月25日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | ラバーボーイ |
| 原題 | Girlhouse |
| ジャンル | ホラー、スリラー、B級映画 |
| 監督 | トレヴァー・マシューズ、ジョン・ノーツ |
| 上映時間 | 99分 |
| 製作国 | カナダ |
| 製作年 | 2014年 |
| 公開年(加) | 2014年 |
| レイティング | 不明 |
| 好きレベル | ★★★☆☆ |
あらすじ
3カ月前に父親が亡くなり、専業主婦だった母親に仕送りをしながら自らの学費も稼がなくてはならなくなったカイリー。そこでカイリーが選んだのは男性向けサイトでの動画配信だった。それを仕事にする女の子たちはみんなでとある豪邸に住み、共同生活を送っている。セキュリティーの強さが売りだというこのサイト。女の子たちが暮らす豪邸の住所は徹底的に隠されていた。このサイトの常連だという「ラバーボーイ」が、カイリーを気に入り、侵入不可能と言われているはずのサイトを通して自分の写真を送りつけてくる。不審に思いつつ、それを放置したカイリー。他の女の子たちが「ラバーボーイ」の写真を見つけ、「ラバーボーイ」を笑いものにした。そのことに激しく怒った「ラバーボーイ」は、豪邸の場所を特定し乗り込んでくるのだった――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
カイリー・アトキンズ
(演:アリ・コブリン)
大学生。最近父親を亡くし、母親への仕送りと自身の学費を稼ぐために、あるサイトで動画配信をすることを決意。
ベン・スタンリー
(演:アダム・ディマルコ)
カイリーの幼馴染み。幼い頃からカイリーに好意を抱いているが、カイリーは高嶺の花だったため、個人的な付き合いはほぼなかった。カイリーが例のサイトに出ていることに気がつき、恋心を伝えることを決意(?)。
ゲイリー・プレストン
(演:ジェームズ・トーマス)
例のサイトの運営者&豪邸の所有者。カイリーを例のサイトにスカウトした人物。
アレックス
(演:ウェスレイ・マッキネス)
ベンの友人。例のサイトの常連で、いち早く豪邸に起きている異常に気がつく。
ラバーボーイ
(演:スレイン)
例のサイトの女優たちに馬鹿にされたことに気がつき、激しい怒りと共に豪邸に乗り込んでくる。女の子たちを次々と残忍な方法で手に掛けていく。
映画「ラバーボーイ」の感想
映画「ラバーボーイ」の感想です。意外や意外! チープさがほとんどなくてびっくりしました(笑)。普通に面白かった。
意外と丁寧な作り
いかがわしいサイトで動画配信する女の子たちが次々と……という、もうめちゃくちゃB級映画っぽいこの設定! ふむふむ、いいじゃんいいじゃん、B級映画のこういうの好きですよ、と思いつつ観はじめたら逆に(?)びっくり。
普通に丁寧に作り込まれていました。
まあ、一点あるとすれば、喘ぎ声から始まるので(笑)人と一緒に観ていたらとんでもなく気まずくなること間違いなし! なことですかね。
この時点では「B級映画だ! 期待!」だったんですが、次の子どもたちが駆け回るシーンを見て「おんやあ? なんだか普通の映画みたいですねえ……」と。これはこれでなかなか! と思いましたよ。
B級映画にもそれなりに予算のついた映画にもそれぞれ良いところはありますし、すべては内容次第、設定次第なところはありますが、この映画はなんだかどちらの良さもあるハイブリッド映画みたいな感じでした。明らかに低予算なのに、この丁寧さはすごい。
たまには「プー あくまのくまさん」(2023)とか「ジーパーズ・クリーパーズ」(2001)のようなザ・B級映画! というようなものも良いのですけどね。こういうのでしか摂取できない栄養がある。
主人公の不思議な感覚
個人的に、主人公の感覚は不思議だなあと思いました。
というのも、いかがわしいサイトですよ。
セキュリティーに自信があるらしいこのサイトの管理者ゲイリーが、序盤「サイトでは女の子たちの個人情報は徹底して守られる。もし女の子たちを個人的に知っているような人物が訪問すれば、即ブロックする」的な説明をしていて、カイリーもなにやら納得した雰囲気を出していたけど、あれは「ん?」だった。
いくらここで個人情報を守っても、それが身バレ防止になるということにはならないだろうから、他のところ(例えばSNSとか)でバラされたらなんの意味もないのじゃないかと。
現に、大学の同級生たちはカイリーが女優になったことを知っていたみたいですし、なにより「昔から好きだった!」とか言って、ベンなんかは直接会いに来たりもしているわけですしね(笑)。カイリーが身バレ自体は気にしないタイプだったのだとしても、セキュリティー感覚は完全にガバガバなような……。
これで「母親にはバレない」と思っているのも謎でした。
パソコンに詳しいラバーボーイ
ちなみに、このラバーボーイ、パソコンに詳しい設定です。パソコン関係の仕事をしているらしい。
でもさ、だとしたら思いますよね。
……なぜ写真を送った? って。
パソコンに詳しいラバーボーイ。培った技術を駆使して、侵入不可能と言われた例のサイトに侵入し、カイリーに自分の写真を送りつける。そんなね、ちょっと考えれば問題になりそうなことを簡単にしちゃダメだよと思うけど、もうこの時点でラバーボーイはパニックになっていたのでしょうね。
幼い頃、ある少女にされた意地悪がトラウマになり「こんな自分が女性に好かれるわけない」という気持ちと、「カイリーは良い人そう。信じたい」という気持ち。
チャットでちょっと文字情報のやり取りをしただけなのに「俺の何を知っているんだ?」と高圧的になるあの感じ、たまにいる思い込みの激しい人みたいな感じでめちゃくちゃリアルでした。
可哀想なラバーボーイ
でも、確かにラバーボーイも可哀想といえば可哀想なんですよね(やったことは擁護できないけど)。
幼い頃の件もそうだし、大人になってからも、出向先(かな?)の会社の女性に「セクハラすんじゃねーぞ」と怒られる。いやこれね、意外と考えさせられるシーンでした。
出向先の会社の女性は、座ったら下着が見えるような短いスカートを履いている。その前で、しゃがみ込みながらパソコンのメンテナンスか何かをしていたラバーボーイは、うっかり机の下でそれを目撃してしまう。目が離せずにいるラバーボーイ。そして、その視線に気がついた女性に「上司に言いつけてクビにしてやるから」と激怒されるという。
まず、前提として、女性がどんな格好をしていてもセクハラはNG! というのがありますね。
でも、女性の下着がラバーボーイの視界に入ってしまったのは偶然。それを食い入るように見つめてしまったのはラバーボーイのミスですが、その後、ラバーボーイの視線に気がついた女性は、(確か)見せつけるようにわざと足を組み替えたりしていました。
このとき、私は「いや、これはさすがに意地悪すぎるだろ……」と若干ラバーボーイに同情したんですが、すぐに視線を外せばよかったものを見続けてしまったのはラバーボーイだし、セクハラと言われればセクハラか? と思ったら、難しい問題だなって。そもそも、座ったら下着が見えるような丈のスカートをオフィスに履いてくるなと思うし、けれどもじゃあセクハラの的になっていいのかと言うと、絶対にそんなことはないし。
結論、ラバーボーイ、すぐ目を逸らせよー! でしかないんですが(笑)、たぶん、こういうふうに女性に責められ続けた人生だったのだろうなと想像できてしまいました。
ヒーローの活躍なし
あと、ヒーロー的存在としてベン・スタンリーという同級生が出てくるんですけれども、特に活躍はせずでした。
主人公のカイリーがとにかく頑張ります(終盤の戦い方とかけっこう良かった!)。
なんなら、ベンの友人アレックスのほうがなんやかんやしますからね。好きな人の命が懸かっているだけあって、気持ちはベンのほうが入っていたと思うけど(笑)。
けっこう珍しいパターンだなあと思いながら観ていました。
それから、気になるところがあるとすれば、カイリーが例のサイトに出始めた次の日に、自身のママが電話をかけてくるのですが、大学の講義が始まる直前だったこともあり、カイリーはその電話を取らずに終わるんですよね。どんな内容でかけてきたんだろうと思わないでもない。
あれがもし、例のサイトに出たことを早々に知ってのものだとしたら、この事件が終わったあとにも一騒動起きそう。最後までいろいろ気になる映画でした。
映画「ラバーボーイ」が好きな人におすすめの作品
映画「ラバーボーイ」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ザ・ハント(2020)
- 人狼ゲーム 夜になったら、最後(2021)
- ハロウィン・キラー!(2023)
- カウントダウン(2019)
映画「ラバーボーイ」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年02月25日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:矛盾が少ないB級映画
設定がシンプルだからというのも大きいと思いますが、設定や内容に気になる矛盾点がほぼほぼなく、非常に観やすかったです。
途中「いや、これなんの話だっけ?(笑)」と我に返る瞬間がありつつも、全体的に丁寧に作り込まれていましたし、まあまあ好き。たまにはB級映画のチープさを浴びたい! というときにはむしろあまり合わない感じの映画でしたね。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 73% Popcornmeter 43%
IMDb
5.5/10
Filmarks
3.0/5.0

