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映画「プー あくまのくまさん」あらすじ・感想|ひどいって本当?凶暴化したプーさんに襲われる

プー あくまのくまさん_タイトル ホラー

プー あくまのくまさん

ディズニーでお馴染みの「くまのプーさん」の著作権保護期間が終わり、パブリックドメイン化したそうで、そのことでつくられたホラー映画です。

「はーちみーつたーべたーいなー」とか言っているあののほほんとしたプーさんを、スラッシャーホラーにするなんてなかなか大胆ですよね。

ずっと気になってはいたんですが、ようやく観ることができました。

本記事は2024年01月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。

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作品情報

タイトルプー あくまのくまさん
原題Winnie-the-Pooh: Blood and Honey
監督リース・フレイク=ウォーターフィールド
上映時間84分
製作国イギリス
製作年2023年
レイティングPG12
おすすめ度★★★☆☆

あらすじ

プーやピグレットと楽しく穏やかに過ごした日々は終わりを迎え、大学進学のために旅立っていったクリストファー・ロビン。やがて大人になり、婚約者のメアリーと共に再びこの地を踏みしめるクリストファー・ロビンだったが、そこはすでに子どものころの「遊び場」ではなく、野生化したプーとピグレットが闊歩する残酷な場所になっていたのだった。

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登場人物

(敬称略)

クリストファー・ロビン(演:ニコライ・レオン)

幼いころは「100エーカーの森」でプーたちと一緒に楽しく遊んでいたが、大学進学を機に、プーたちを残して旅立っていった。婚約者のメアリーと共に再び戻ってくる。プーたちに会えるのを楽しみにしていた。

プー(演:クレイグ・デイビット・ドーセット)

「100エーカーの森」に棲んでいる熊。クリストファー・ロビンがいなくなり、食べ物が手に入らなくなったため飢餓状態に陥ったことから、野生化してしまった。

ピグレット(演:クリストファー・コーデル)

「100エーカーの森」に棲んでいる豚。プーと同様の理由から野生化している。

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映画「プー あくまのくまさん」の感想

映画「プー あくまのくまさん」の感想です。なまじプーさんの人気が高いばかりに、言わずもがな、かなり賛否両論飛び交った作品です。

原作プーとは違うが良作

正直、前評判がかなり悪かったし、至る所に落ちている口コミを拾い集めてみても酷評が多かったので期待はしていませんでしたが、普通に面白いです。

ただ、あの「はーちみーつたーべたーいなー」のプーさんと比べては絶対に駄目

もしくは、原作ディズニーのファンだとちょっと受け入れづらいかもしれません。

単体のスラッシャーホラーとして観るなら、なかなかの出来だったと思います。ベースにプーさんがあるので、ある程度の設定は知っておくべきだとは思いますが。

クリストファー・ロビンとの妙な関係

っていうか、プーさんたちの食事はクリストファー・ロビンが賄っていたんですね

この作品の中での設定だとはわかっていますが、だとしても、クリストファー・ロビンがいなくなったことで飢餓状態に陥ってしまうぐらいなので、相当頼っていたということです。

おんぶにだっこ。

でも、まあ、野生の熊って普通は狂暴なものですもんね。なんなら、この作品でのプーさんのほうが熊として正常まである。

プーさんは完全に怪力な農夫

思わず笑ってしまったのが、野生化しているはずのプーさんなのに洋服は普通に着ているし、二足歩行のままだし、人間味に溢れているというところ。

プーさんが野生化したというより、マスクをかぶった農夫にしか見えませんでした。

ここで「農夫」としたのは、洋服が完全に、洋画などに出てくるアメリカの田舎で暮らしている農業を営む男性のそれだったからです。

走り方もドスドス、ドタドタという感じでオッサンくさくて、正直、戦わずに全力疾走で駆け抜ければもっと生き残れる人も多かったような気がしないでもない。

どこからどう見ても大男でしかなかったプーさんなのに、最後の最後で人の頭を踏み潰したり、素手で首を切断したり突然熊の本領を発揮するのも面白い。

え、今まで武器(道具)に頼ってたじゃん!?

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メインは大学生グループ

クリストファー・ロビンが婚約者を連れて「100エーカーの森」を訪れるところから始まる本作。

少なからずプーさんに触れたことがある人間としては、その時点でめちゃくちゃ興奮するんですが、メインの登場人物はクリストファー・ロビンというより女子大生グループです。

本音を言えば、もうちょっとクリストファー・ロビンに頑張ってほしかった

クリストファー・ロビンも登場するには登場するんですが、特段活躍するわけでもないので、ただ女子大生たちを追いかけ回している大男みたいな図になってしまっていたというか。

コレジャナイ感が出てしまうのは、仕方のないことかもしれませんね。

グロいシーンに溢れるB級映画味

本作はスラッシャーホラーなので、目玉が飛び出したり頭が潰れたりなど、いわゆるグロいシーンがあるのですが、クオリティーとしては(良い意味で)B級映画っぽくていい味を醸し出しています。

スプラッター的なのが好きな人には、きっとウケると思います。

爽快感も抜群。

あれだけ血が飛び交うのに、レイティングはなんとPG12。正直、もう少し上げてもいいんじゃないかと思うぐらいの描写ではあったんですけれども、リアリティーはほとんどなかったし、まあこれでもいいのかな、なんて。

パロディーをつくる難しさ

本作で「既存の作品をパロディーに昇華させる難しさ」みたいなものが証明されたような気がします。

原作の設定を中途半端に使ってしまったせいで、クリストファー・ロビンとプーさん、ピグレット、「100エーカーの森」が出てくるなにか別のものが出来上がってしまった。

そのプーさんとピグレットもマスクをかぶった大男にしか思えなかったし。

ホラーとしてのクオリティーはともかくとして、プーさんでなければいけなかった理由がないように感じました。パロディーにおいて、これって結構致命的。

まあ、その分、注目度はばっちりだったでしょうが。

ただ、変にプーさんにわずかながら記憶がある(残りカス程度でも)みたいなのもいらないなと思いました。

「ほら、これは間違いなく『あの』プーさんですよ!」というアピールだったのかな。序盤でクリストファー・ロビンを決定的な状況に陥れてしまったばかりに、クリストファー・ロビンを女子大生たちと合流するまで生かしておく動機付けですかね。

これなら、クリストファー・ロビンをメインに持ってきて、女子大生たちを(可哀想ですが)最初の犠牲者にするのもアリだったのでは……。

なににしても、クリストファー・ロビンの露出が少なすぎて、あまりパロディーという感じはしませんでした。

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映画「プー あくまのくまさん」が好きな人におすすめの作品

映画「プー あくまのくまさん」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

まとめ:プーさんの皮をかぶった別作品

原作パロディーとしてのプーさんを期待していると、がっかりしてしまいがちな内容でした。

ただ、スラッシャーホラー、あるいはスプラッター映画としては普通に面白いというのが個人の感想です。B級映画が好きな人はきっと好き。

ハードルを上げすぎないで観ることをおすすめします。

Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 3% AUDIENCE SCORE 50%
IMDb
2.9/10

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