ジーパーズ・クリーパーズ(字幕版)
クリーチャー系のホラーが好きなら、きっと気に入る……と思われるB級ホラーです。
個人的には、クリーチャーのビジュアルが最高に好きでした。
内容としても、中だるみ感が一切なく、終始突っ走っていく感じの展開がとても良かった。クスッとできるシーンがあるのも◎でした!
本記事は2024年12月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
好奇心は身を滅ぼす。
作品情報
タイトル | ジーパーズ・クリーパーズ |
原題 | Jeepers Creepers |
ジャンル | ホラー |
監督 | ヴィクター・サルヴァ |
上映時間 | 90分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2001年 |
レイティング | PG-12 |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
春休みを利用して、実家に帰省するところだった姉トリッシュと弟ダリーは、不気味な暴走トラックに追いかけられる(煽られる)。なんとかその場を凌いで、さらに車を走らせると、道を逸れたところにある古びた教会に、例の暴走トラックが停められていた。姉弟が気を取られ、そちらを注視していると、何者かが血のついた袋を穴に放り込むのを目撃した。見て見ぬ振りをしようとする姉に対し、弟ダリーは「一度戻って、何が入っていたのか確認しよう」と提案する――。
登場人物
(敬称略)
トリッシュ(演:ジーナ・フィリップス)
姉。弟と共に実家へ帰省する途中。嫌々ながらも、穴の中を確認するために引き返す。
ダリー(演:ジャスティン・ロング)
弟。姉と共に実家へ帰省する途中。嫌がる姉を説得し、穴の中を確認しに戻る。
クリーパー(演:ジョナサン・ブレック)
次から次へと人を襲うモンスター。
映画「ジーパーズ・クリーパーズ」の感想
映画「ジーパーズ・クリーパーズ」の感想です。正直、あんまり期待しすぎないで観始めましたが……かなり好みのタイプで、面白かったです。
ストーリーはシンプル
本作のストーリーは至ってシンプル!
帰省するために車を走らせていた姉弟が、妙なことに巻き込まれるというお話です。いや、巻き込まれるというか、巻き起こすというか?
なので、あまり難しいことを考える必要もなく、気楽な気持ちで観られます◎。
私の場合、気持ちが落ち込んだ夜とかにこういったタイプの映画を観る傾向にあります(笑)。
クリーチャーのビジュアルが最高
個人的には、クリーチャー(クリーパー)のビジュアルが大好きでした。
なにあれ、良すぎん?
程よく気持ち悪くて、程よく格好良い。
特にジャケットのビジュアル+ラストシーンのビジュアルに「うわああああ!(語彙力消失)」となりました。
姉弟そろって他責思考
とはいえ、この姉弟、あまり応援できない人柄なんですよね。
危ないからこのまま行こうと言う姉に対し、もしあれ(血に濡れた袋に入れられていたなにか)が人で、もしまだ息があったらどうするんだと頑なに戻ろうとする弟。
これが、正義感での暴走ならまだ……ですが、姉が言っていたように、観ている側としても好奇心でそう言っているように見えたので、まさに好奇心は身を滅ぼすだなと。
しかも、弟が穴の中を覗き込む際、姉に足を押さえさせて、自分はできるだけ深くまで観察しようとするんですけれども、ネズミが登場したことにより、驚いて穴の中に落ちてしまう。その時の「お前(姉)が足を離すから!」というようなセリフには、ええー!?!? でした。
いやいや、あんさんが暴れたからでっしゃろ!?
そもそも、戻るのも、穴の中を確認するのも、穴の中に入るのも姉は全部反対していたしね。
姉のせいにするな、弟……。
じゃあ、姉はどうなのかというと、姉は姉で結構ヒステリックというか、他人に対してまあまあキツい。
特に、(一応)助けに来てくれた霊能力者のおばさまに対して、最初は信じていないみたいなことを言っていたのに、ピンチに陥った途端「全部視なさいよ!」みたいなことを喚き散らしていたのが、第三者からしても「なんじゃ、こいつ?」でした(でも、死ぬか生きるかの瀬戸際なので、わからないでもない)。
可哀想な巻き込まれ事故多発
で、この姉弟。
行く先々で人々を巻き込んでいくスタイル。
理不尽に狙われる姉弟も十分可哀想だけれども、巻き込まれた人たちもそこそこ可哀想(笑)。
「助けてください!」とかなんとか、若者たちがやってきたと思ったら、妙なクリーチャーを引き連れているんですものね。
このあたりに、まったく罪悪感らしい罪悪感を覚えていないのも、この姉弟らしくてとても良いと思いました。
もっとうまく使って欲しかった霊能力者
基本的には、「かなり面白かった!」部類に入る本作ですが、欲を言えば、霊能力おばさま――もとい、ジョゼルさんをもうちょっとうまく使ってほしかったところ。
うまく使ってほしかったというか、もう少し活躍させてほしかったというか。
せっかく良い役どころですのにね!
結局、本人も「(私は)頭がおかしいおばさんだから……」みたいなことを言っていますし。きっと、この歳になるまでずっと、特殊な能力のことを「気味が悪い」だとか「嘘つき」だとか言われてきたんだろうなと、悲しい過去まで想像できました。
ある程度予知できたところで、それが虫食い状態じゃ、何も変えることはできないということなんでしょうかね。
映画「ジーパーズ・クリーパーズ」が好きな人におすすめの作品
映画「ジーパーズ・クリーパーズ」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- サスペリア(1977)
- 13日の金曜日(2009)
- ハロウィン・キラー!(2023)
- カウントダウン(2019)
まとめ:共感はしにくいけど面白い
主人公である姉弟にはなかなか共感しづらい部分があるものの、ストーリーとしてはとても良く出来ていて、面白かったです。
なにより、(先述しましたが)クリーチャーのビジュアルが最高。
ラストシーンには「キタァァァァァァ!」とテンションが上がりました。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 46% AUDIENCE SCORE 49%
IMDb
6.2/10