
フォレスト・ガンプ/一期一会 (字幕版)
「フォレスト・ガンプ/一期一会」といえば、「ターミナル」や「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「キャスト・アウェイ」に並び、トム・ハンクスの出演作品として有名ですよね。
良くも悪くも、観るたびに切ない気持ちになる映画です。
本記事は2020年07月に執筆されました(2024年06月更新)。すべての情報は更新時点のものです。
ワンフレーズ紹介
アメリカの光と闇、表と裏を描いたような作品。
作品情報
タイトル | フォレスト・ガンプ/一期一会 |
原題 | Forrest Gump |
原作 | フォレスト・ガンプ/ウィンストン・グルーム著 |
ジャンル | ヒューマン、ファンタジー、ロマンス |
監督 | ロバート・ゼメキス |
上映時間 | 142分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1994年 |
レイティング | PG12 |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
人より知能指数が劣るフォレスト・ガンプの、波瀾万丈な人生について。
登場人物
(敬称略)
フォレスト・ガンプ(演:トム・ハンクス)
人より少し知能指数が劣っているが、言われたことを忠実にこなそうとする誠実さと真っ直ぐさがある。幼馴染みのジェニーのことを思い続けている。
ジェニー・カラン(演:ロビン・ライト)
フォレストの幼馴染みの女性。フォレストが(一見)華々しい人生を歩む一方、暗い道を歩き続けてきた。
ダン・テイラー(演:ゲイリー・シニーズ)
フォレストが従軍していた際の上司。
ババ・ブルー(演:ミケルティ・ウィリアムソン)
フォレストと共に軍隊生活を送った親友。
ミセス・ガンプ(演:サリー・フィールド)
フォレストの母親。
映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」の感想
映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」の感想です。何度観ても良い作品ですが、個人的には「『一期一会』なんてサブタイトルみたいなの付いてたんだ!」というのがもっとも驚いた部分です。
人によって違う幸せの形
あなたにとっての幸せってなんですか?
簡単なようでいて、意外と難しい質問ですね。
友達とお茶をすることと答える人もいるでしょうし、恋人とデートすることと答える人も、自由に旅行をすることと答える人もいるでしょう。誰かと一緒に映画を観て、ああでもないこうでもないと感想を述べ合う時間に幸せを感じるという人もいるかもしれませんね。
本作では、トム・ハンクス演じるフォレストにとっての幸せは、友であり、幼馴染み(ジェニー)であり、母であり、上司であり。
つまりはその時々で偶然巡り合わせた人が幸せそのものでした。
じゃあ、めちゃくちゃ人間関係に恵まれているのかというとそういうこともなく、けれど何か起きるたびに、絶対に助けてくれる誰かがいてくれる。人生ってそんなものなのかもなと思わされます。
その一方で、「家に帰りたい……」とこぼした生涯唯一の友ババ。それとは反対に「戦場で死ぬのが本望だ」と言った上司のダン中尉。
幸せって、本当に人それぞれ。
対極にいる人たち
本作では、フォレスト含む「対極にいる人たち」が目立っていました。
例えば、意思とは関係なくミリオネアへの階段を一気に駆け上がっていくフォレストと、わかりやすく落ちぶれていく幼馴染みのジェニー。「家に帰りたい」と言ったババと、戦場で生き、そこで死ぬことこそが望みだと言ったダン中尉。
一度は自暴自棄になって堕ちるところまで堕ちたダン中尉とジェニーですが、あえてその運命を受け入れることで徐々に「普通」を取り戻していきましたね。
「しんどい」「もう終わりにしたい」と思えるような状況でも、どのようにして幸せになれるチャンスが舞い込んでくるかはわからない。
どうしようもなく苦しくても、幸せは意外と近くにあるものなのかも? と思ったりしました。
常にありのままなフォレスト
人より知能指数が低いフォレスト。
人の言うことを鵜呑みにしてしまったり、察することが苦手というか、壊滅的に空気が読めなかったり、言われたことに必要以上に忠実だったりと、作中の至る所でそれらしい特性が見受けられます。
「走れ」と言われたからとにかく走る。「近付くな」と言われたから近付かないようにする。
受け身なようにも見えますが、そんなふうに、人に言われたことを忠実に守り、目の前のことに一生懸命取り組んできたフォレストだからこそ、登場人物の中でもっとも早く幸せへの階段を駆け上がれたのかもしれません。
それに、至らない部分は多いものの、自分の周りにいる人の言葉を決して忘れず、一言一言を大事にしてくれるフォレスト。この純粋さもとても魅力的です。
必要以上に自分を大きく見せる必要も、かといって過剰に卑下する必要もない。
フォレストを見ていると、ありのまま、自然体でいることの素晴らしさみたいなものが感じられます。
アメリカの光と闇
パッと見「いや、ジェニーさんよ……」と思ってしまう本作。
でも、私はこの作品を観て「アメリカの光と闇みたいな2人だなあ」と感じました。
人より知的に劣っていることは、まあひとまず置いといて。
自由で、遠くまで走れるだけの足があって、周囲に人が集まってくるカリスマ性とヒーロー性もあるフォレスト。それに対し、家族に恵まれず、恋人にも恵まれず、どうしようもなくなってドラッグにハマってしまうジェニー。
フォレストがアメリカの光(表)だとしたら、ジェニーは闇(裏)を表しているかのようです。
それを考えると、フォレストとジェニーは2人でひとつだったということかな。
登場する名言たち
本作に登場するたくさんの言葉たち。
個人的に、特に好きだったのは、
Life is like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get.
(人生はチョコレートの箱のようなものだ。開けてみないと何が入っているかわからないんだからね)
ですね。
私はどちらかと言えばネガティブ人間で精神的に病みがちなので、このようにワクワクすることも大事なんだなと思わされます。
私にはちょっと難しい。でも、こうやって生きていけたら幸せだろうなと思う。
観るたびに感想が変わる作品
まあ、これは本作に限った話ではないんですけれども。
本作は特に、観るたびに感想が変わる作品だなと思っています。
私が初めて本作を観たのは高校生の時。その時は「良い話だなあ」とぼんやり思う程度でした。観たきっかけも「なんか名作だって言われているし、とりあえず観ておくか」ぐらいのものですし。
でも、大人になってから観ると、またちょっと違った印象を持ちました。
先述したとおり、「アメリカの光と闇みたいだな」とか「幸せって人それぞれだよな」とか。
個人的には、大人になってから観たほうが切ない物語に感じました。高校生の時よりも確実に人生の経験を積んだからでしょうかね。
次に観るときはどんな感想を持つようになるんだろうと、ちょっとワクワクしています。
映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」が好きな人におすすめの作品
- ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008)
- しあわせの隠れ場所(2009)
- ビッグ・フィッシュ(2003)
- マイネーム・イズ・ハーン(2010)
まとめ:運命に抗わない潔い人生
人の言葉に流されているようでいて、実はひとつ強い芯を持っているフォレストの運命に抗わない生き方。空を舞う羽のように自由で、きっと憧れる人も多いでしょう。
疲れたときには休んでもいい。無理しなくてもいい。安らかな気持ちになるのは、悪いことではない。
そんなふうに、少し肩から力が抜けるような思いで観られる作品です。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 76% AUDIENCE SCORE 95%
IMDb
8.8/10