
ドールハウス
映画「ドールハウス」の感想です。
長澤まさみ主演のミステリーホラー!
最近のJホラーの中では好みでしたが、もうひとつ怖さが欲しかったような気はする。冒頭の長澤まさみの悲鳴を上げるときの表情が凄まじい(すごい)。

映画「ドールハウス」の見どころは……
- 長澤まさみの凄まじい演技力。
- Jホラーならではのじめっとした不快感(これが心地良い)。
- 終盤の二転三転する展開。
本記事は2026年08月31日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
あらすじ
目を離した隙に最愛の一人娘・芽依を事故により失ってしまった母親・佳恵。悲しみに暮れ、自分を責め続ける佳恵だったが、ある日、骨董市で芽依によくにた日本人形を見つけ、思わず購入した。人形を実の娘のように可愛がるうち、佳恵は次第に明るさを取り戻していく。やがて、佳恵のもとに新たな命が生まれ……。
主な登場人物
(以下、敬称略)
鈴木佳恵
(演:長澤まさみ)
芽依の母親。目を離した隙に娘を事故死させてしまい、自分自身を責め続けるが、骨董市で購入した日本人形を可愛がるうち、元気を取り戻していく。
鈴木忠彦
(演:瀬戸康史)
芽依の父親で、佳恵の夫。佳恵が通う病院の看護師。様子のおかしい妻のことを気に掛けている。
鈴木芽依
(演:本多都々花)
佳恵と忠彦の娘。佳恵が出掛けた際、事故により亡くなった。
鈴木真衣
(演:池村碧彩)
佳恵と忠彦の娘。芽依死亡後に誕生。
神田
(演:田中哲司)
呪禁師。一目で人形のヤバさを見抜く。
鈴木敏子
(演:矢吹ジュン)
忠彦の母親。娘を亡くし、心身共に追い詰められる佳恵を心配する。散らかる家を見かねて、人形供養を勧めた。
映画「ドールハウス」の感想
映画「ドールハウス」の感想です。物語が展開していくにしたがって面白くなっていきました。正統派Jホラーという感じ。
怖くはないが不気味さはある
怖いか怖くないかと言われれば、決してものすごい怖いわけではない。
ただ、一昔前のJホラーと同じような不気味さがあって、それはすごいと思いました。最近は、そんなふうに感じる作品がめっきりなくなっていたので。
映画「サユリ」(2024)とか割と好きでしたけど、あれはとても正統派Jホラーとは言えませんからね(笑)。ユニークなところが面白かったホラーですし。
まるでアナベルのような……
日本人形を題材にしたJホラー。
でも、その日本人形(あやちゃん)が劇中で動き出すことはない。
厳密には、カメラ越しにそれらしい動きが確認できたり、部屋の中を縦横無尽に駆け回るあやちゃんらしい人影(?)が映ったりはするんですが、日本人形が明確に動くシーンはないんですよね。
あれだなと思いました。
映画「アナベル 死霊館の人形」(2014)の日本人形ver.。動かないけど、だからこそ不気味、みたいな。
人形にはお焚き上げ必須
あれ、もしお焚き上げに成功していたらどうなったんでしょうね。
おそらく、今野浩喜演じる寺嶋が真面目な人間であったとしても、何かしらの力が働いて結局は似たような結果になったのだろうけど。少し気になるところ。
やっぱり、一度はお世話になったのだから、お焚き上げして感謝の気持ちを表さないとね。隙自語ですが、私も昔、フリーマーケットで買ってきた人形をお寺でお焚き上げしてもらったことがあります。
必要なくなったからポーイ! というのはあまりに可哀想。
薄れていく芽依への気持ち
日本人形を実の娘のように可愛がることで、次第に気持ちを持ち直していった佳恵。新しい命が生まれ、今度は徐々に人形の存在を忘れていってしまう。
ここでの、人形が他の玩具にどんどん埋もれていく演出はリアルでしたね。
でも、この「人形の存在を忘れていく」というのはつまり、芽依への気持ちも薄れていっていることを表しているのだと思います。本人たちにそのつもりがなくとも、悲しみが薄れる=他に目を向けられるようになったということですからね。
人間、どんなに親しかった人でも、長く離れてしまえば過去の存在になり、記憶も薄れていくものです。
現に、立ち直った佳恵は、ママ友が家を訪ねてきたときに芽依の写真を隠してしまう。これはたぶん、芽依のことを知っていたママ友に気を使わせないようにだとか、まあそういった感じの配慮もあったと思うんですが、同時に、前向きになればなるほど、佳恵の中で芽依が過去になっていくんだなと切なくなるシーンでもありました。
中途半端な優しさはかえって残酷
ただ、佳恵の場合、単純に「必要なくなったからポーイ!」としたわけではないんですよね。だから残酷。
真衣が泣き出したときなどは、玩具の中から人形を取り出して、真衣をあやす道具として使っている。
最初は、あやちゃんが都合の良い佳恵たちに怒っているのかと思ったけど、最後まで映画を観てみると、これはむしろ「都合良く優しさを見せたことで執着が生まれた」というふうにも取れるのでは? と。ここで真衣がいなくなれば(あるいは真衣のポジションが得られれば)、この中途半端にしか見せてくれなかった優しさを独り占めできるようになるわけですからね。
この辺はとてもよくできたストーリーだったと思います。
カメラの演出は最高
また、先述したとおり、個人的にはそんなに怖くはなかった本作。
ですが、唯一、カメラのフラッシュで見せるシーンはとても好きでした。あれはなかなか怖い。フラッシュが焚かれた瞬間に、部分的にヤバい奴を見せるという手法。想像力が掻き立てられてよい。
ただ「これまでそんなガチな感じじゃなかったじゃん!?」とはなる(笑)。怖さ演出控えめにきたのに、突然のビビらせ。お、おお!? とちょっと驚きました。
俳優さんたちの演技に支えられている
あと、本作は俳優さんたちの演技によって面白さ3割増しになっていたと思います。
まず、冒頭。
芽依を洗濯機の中で見つけたときの長澤まさみの表情ね。「え……?」という訝しげな表情から、「まさか」と次第に引き攣り、現実を目の当たりにしてしまったあとの恐怖と絶望に慄いた顔。これをあえてドアップで見せる監督もすごいけど、この演技は本当に凄まじかった。
洗濯機の中は決して見せない。けれど、視聴者にも何を見てしまったかわかるという。
まあ、この時点では「ん? 誤って洗濯機を回してしまったということ? そんな描写なかったけど?」とちょっと首を捻りましたが(笑)。そのあと、芽依の死因はちゃんと説明してくれていましたね。
にしてもこれ、芽依と遊んでいた友達の親からしても、やりきれない事故だよなという感じがします。誰のせいでもないんだけどね。強いて言うなら、やっぱり目を離した母親が、となってしまうので、本当に誰も救われない出来事だった。
最終的に「ああ……(溜め息)」となる映画でした。終盤あたりは考察も捗りそう。特に、芽依が母親に見せた表情の意味とかね。個人的には決して良い意味ではなかったと思う。
ちゃんとJホラー味があって、それはよかったですよ。
映画「ドールハウス」が好きな人におすすめの作品
映画「ドールハウス」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- 夜勤事件 The Convenience Store(2025)
- 口に関するアンケート(2026)
- カラダ探し The Last Night(2025)
- あの人が消えた(2024)
映画「ドールハウス」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年08月31日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:人形ホラーはやっぱり不気味
映画「アナベル 死霊館の人形」でもそうでしたが、人形ホラーはやっぱり不気味ですよね。
実際に目の前で動くわけじゃないけど、というのがいい。
最近のJホラーにしては割と正統派だなと感じるので、個人的には割と好み。欲を言えば、もう一捻り欲しいところではあるし、怖さに関しても、若干物足りない部分があったかなとは思います。
Rotten Tomatoes
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IMDb
6.5/10
Filmarks
3.8/5.0

