
グアイウ 地下鉄の怪物(字幕版)
シンガポール発のモンスターパニック映画です。B級映画。
個人的にはB級モンスターパニックもかなり好きだったりするんですが、本作においては、なんとなく既視感があるというか、いろんな作品の盛り上がりシーンを切り貼りしました! という感じがしてしまった。
ただ、怪物のビジュアルは好きでした!
本記事は2025年04月15日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
ミッション:地下鉄に潜む怪物から逃げ延びろ!
作品情報
タイトル | グアイウ 地下鉄の怪物 |
原題 | Circle Line |
ジャンル | ホラー、アクション |
監督 | J・D・チュア |
上映時間 | 80分 |
製作国 | シンガポール |
製作年 | 2023年 |
公開年(星) | 2023年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★☆☆☆ |
あらすじ
多くの人が利用する地下鉄が突如として制御不能に陥り、暴走を始めた。息子ルーカスと共に乗車していた元看護師のイー・リンは、やっと停止した地下鉄の中に乗り込んできた怪物と遭遇。数名の乗客と共に逃げるが、追いかけてきた怪物によりルーカスが連れ去られてしまう。なんとか息子を取り戻そうとあとを追うイー・リンだったが――。
主な登場人物
(敬称略)
イー・リン – Yi Ling(演:ジェセカ・リウ)
かつて救急外来で看護師をしていた女性。地下鉄に怪物が乗り込んできた際には息子を連れて逃げるが、追いかけてきた怪物により息子ルーカスが連れ去られてしまう。なんとか息子を取り戻そうと奮闘する。
ルーカス – Lucas(演:ナサニエル・ン)
イー・リンの息子。過去に起きた交通事故により、心に深い傷を負っている。
映画「グアイウ 地下鉄の怪物」の感想
映画「グアイウ 地下鉄の怪物」の感想です。怪物のビジュアルは好み。そう、好みだったんですが……もうちょっと説明してくれえええい! ってなる映画(あと伏線回収もお願いします)。
原題は「Circle Line」
本作の原題は「Circle Line」。
「Circle Line」というのは、シンガポールで主な交通手段になっているMRT(地下鉄)に実際にある路線です。なので、このお話はその路線上で起きた出来事ということでしょう。日本で言うと「山手線」とか「京浜東北線」「総武線」とか、ああいうやつ。
ちなみに、シンガポール、交通の便がとっても良かった記憶。
グエムルかと思った……
最初、ジャケットを見た時「グエムル―漢江の怪物―」(2006)かと思いました。雰囲気もそっくりですし、タイトルも絶対に意識している! と。
でも違った。
「グエムル」を意識するなら、確かに方向性は間違っていなかったかもしれませんが、いかんせん怪物との戦いに盛り上がりが少なすぎる。もうちょっとド派手にやってほしかったなあ。
エイリアンかと思った……
怪物のビジュアルはちょっぴり「エイリアン」(1979)のエイリアンっぽかった(ほんのちょっぴりね)。
地下鉄に現れた怪物が、床に座り込むイー・リンに怪物が顔を近付けた時には「これはシガニー・ウィーバーとエイリアンの距離では!?」とドキドキしちゃいました(そこまで近くはなかったけど)。でもやっぱり、多少なりとも意識しているのかしらなんて思ってみたり。
モンスターパニックあるある
そして、ストーリーに関しても、いまいち盛り上がりに欠ける感じだったんですよね。というか、数多あるモンスターパニック作品の盛り上がりどころを切り貼りしていたという印象。いわゆるモンスターパニックあるあるばかりで、個性があまり感じられなかった。
「なんか知っている展開……」「既視感だわ!」の繰り返しでした。
いろんなところで説明不足
あとは、いろんなところで説明不足感がありました。
まず、ルーカスのこと。これはおそらく事故のショックで心に深い傷を負い、精神的なものから喋れなくなっているということなのでしょうが、このあたりももうちょっと説明がほしかった。というか、この事故についても、いかにも重要な過去のような感じで出てくるため、この設定が活かされるのはいつかと待っていたら……そのまま終わってしまいました。
それに、あのエイリアンっぽい怪物はいったい何者? というのもある。あんな怪物が自然に生み出されたとしたら今まで見つからずにいられるわけがないし、何かしらの理由によって人工的に生み出されたのだとしたら、いったいなんの目的で? というのもまったく見えてこないし。そもそも怪物の記憶にうっすらある少年は誰なのか。
たぶん、親の愛や親子の絆みたいなものをテーマにしているんだと思うんですが、学生の女の子と父親のこともよくわからないままでした。
怪物のビジュアルは好き
こうして、ストーリーや展開にはよくわからない点がありつつも、怪物のビジュアルは好きでした。先述した通り、エイリアンっぽくて格好良い。エイリアンのデザイン、めちゃくちゃ好きなので。
厳密にはエイリアン×グエムルという感じかな?
映像はとても良い
そして、ザ・B級映画という雰囲気でありながらも、映像はめちゃくちゃ綺麗でした。丁寧というか。なんでもシンガポール初のクリーチャー長編映画らしいので、相当に力を入れたんだろうなということがわかります。
映像に関しては見ごたえがありました。
映画「グアイウ 地下鉄の怪物」が好きな人におすすめの作品
映画「グアイウ 地下鉄の怪物」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- アイランド・ゼロ(2018)
- ジーパーズ・クリーパーズ(2001)
- ダーク・タイド(2011)
- スカイハンガー(2020)
まとめ:シンガポール映画のとっかかりに
本作に関しては、特別好きというわけではなかったんですけれども(というか、謎な部分が多すぎた)。
これをきっかけに、他のシンガポール映画も観てみたいなと思うようにはなりました。思えば、シンガポール映画なんて観たことなかったもんな。他にどんな作品があるのか、気になるところです。
Rotten Tomatoes
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IMDb
3.6/10