
残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―
映画「残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―」の感想です。
住んではいけない部屋というか、家というか、場所というか。
ジャンプスケアもほぼほぼないし、怖いか怖くないかで言ったら怖くはないんだけど、実に日本らしい設定のお話でかなり好きでした。

映画「残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―」の見どころは……
- 穢れが伝染する圧倒的理不尽さ。
本記事は2026年10月04日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
あらすじ
小説家の「私」は、とある大学生から一通の手紙をもらった。建築デザイン科で学ぶ「久保さん」によると、一人暮らしの家で奇妙な音がするのだと言う。好奇心を刺激された「私」は、「久保さん」と共に調査を進めることになるのだが……。
主な登場人物
(以下、敬称略)
私
(演:竹内結子)
小説家。怖い話を募集していたところ、大学生の「久保さん」から一通の手紙が届く。その後、久保さんと共に調査を進める。
久保さん
(演:橋本愛)
大学生。建築デザイン科在籍。一人暮らしの家の中で奇妙な音がすると、怖い話を募集していた小説家に手紙を出す。
平岡芳明
(演:佐々木蔵之介)
怪談作家。興味本位で「私」と「久保さん」の調査に協力する。
直人
(演:滝藤賢一)
「私」の夫。ミステリー作家。「私」と共に新居に引っ越す。
三澤徹夫
(演:坂口健太郎)
会社員。福岡出身で、福岡のことに詳しい。
田村さん
(演:山下容莉枝)
雑誌の編集者で、「私」の担当。
映画「残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―」の感想
映画「残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―」の感想です。ジャンプスケアに頼らず、淡々と展開していくのが面白かったです。
原作小説が気になる映画
映画が面白かったのは前提として。
個人的には、原作小説が気になるお話でした。
たぶん、小説のほうが詳細に記されていて読みごたえがあるのじゃないかと思う。映画も充分理解できる程度には細かく描写されていたけど、小説向きの内容なんだろうなと感じました。
私×久保さんの小説家&大学生コンビ
原作は一人称で書かれた小説なのかな。
主人公は最初から最後まで「私」。
名前は出てきませんでしたね(確か)。その小説家である「私」と、怖い話の募集に一通の手紙を送った大学生の「久保さん」が、呪い(穢れ)の原因を調査しようとする。
このあたりの描写が絶妙で、いつの間にかぬるっとタッグを組んでいた。
途中、久保さんは引っ越した以上、「そんなに協力しなくていいんじゃ?」と思いはしたけれど、まあ、人の好奇心とはそんなものなのでしょうね。「好奇心は猫をも殺す」という言葉を思い出しました(笑)。
ジャンプスケアは(ほぼ)なし
ちなみに、ジャンプスケア的な恐怖演出はほとんどありませんでした。
まったくないわけじゃないけれど、という感じ。
というか、先述したとおり、ホラーとして怖いか怖くないかで言ったらあまり怖くはない。ただ、設定が実に日本らしくてとても面白い。呪いではなく「穢れ」という表現も興味深いですね。
調べてみたところ、実際に「触穢」という言葉があるようで、
触穢(しょくえ、そくえ)とは、神道上において不浄とされる穢れに接触して汚染されること。
(出典:触穢|Wikipedia)
という意味らしい。
「着信アリ」(2004)や「リング」(1998)、「呪怨」(1999)など、Jホラーの多くは、触穢的な思想に基づいたお話なんですね。私が「Jホラーっぽい!」と感じるお話はこれなのかも。
心霊現象には懐疑的な私
そして、もう一点興味深かったのは、「私」について。
この「私」のポジションとしては、おそらく「小説家で、必要とあれば怖い話も書くけれど、心理現象には懐疑的」ということだと思うんですよね。
でも、その「私」も家を建てる際には地鎮祭をする。呪いや穢れなどの類に懐疑的ということは、目に見えない神様なども100%信じているわけではないと思うのですけど、それでも日本人の慣習としてそれをするのだなと。
「私」に限らず、日本人、そういうところあるよね! と思いつつ鑑賞。
呪いは理不尽なもの
また、呪いとは得てして理不尽なもの。
先に挙げた「着信アリ」「リング」「呪怨」もそう。ランダムに着信をもらったら呪われる、ビデオを観たら呪われる、家に立ち入ったら呪われる。で、本作ではその土地に住んだら呪われる(穢れが移る)。
ただ、久保さんや久保さんの隣人一家と同じマンションに住んでおきながら、穢れをもらわなかった住人たちがいることを考えると、やはりランダム要素はあったのかなと思う。「着信アリ」や「リング」の呪い(穢れ)も理不尽だったけれど、あれらには一応一種のルールみたいなものがありましたよね。
その点、本作では「穢れをもらう人もいるしそうじゃない人もいる」というふうに描かれていたので、これまでのJホラーよりだいぶ理不尽に感じられました。まあ、そんな(穢れをもらわなかった)彼らも今後そのままでいられる保証はないのですけど(笑)。
なににしても、土地に残っていた穢れが人を媒体にして広がっていくという。まるでウイルスみたいですね。
映画「残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―」が好きな人におすすめの作品
映画「残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ドールハウス(2025)
- 夜勤事件 The Convenience Store(2025)
- 口に関するアンケート(2026)
- カラダ探し THE LAST NIGHT(2025)
映画「残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年10月04日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:Jホラーらしい雰囲気が最高!
先述したように、ジャンプスケアなどはっきりした恐怖演出はほぼなかったものの、Jホラーらしい不穏な空気感がたまらない作品でした。
「触穢」という新しい言葉も学べたし。
自分がJホラーに感じていた理不尽さ(Jホラーの好きな部分)はこれだったんだなって。幽霊というより、土地(及び出来事)に重きを置いた内容に見えましたね。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 100% Popcornmeter 44%
IMDb
6.1/10
Filmarks
3.3/5.0


