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映画「きさらぎ駅:Re」あらすじ・感想|続・RTA!デスループ要素を盛り込みパワーアップ

きさらぎ駅:Re_感想タイトル ホラー

きさらぎ駅 Re:

「きさらぎ駅:Re」の感想です。

先日の「きさらぎ駅」の感想に引き続き、続編「きさらぎ駅:Re」のあらすじ&感想を書いていこうと思います。

個人的には、今作のほうが好みかも? という感じでした。いろいろとパワーアップしていた!

※本記事には、ラストを除くネタバレが一部含まれます。ご注意ください。

本記事は2025年09月30日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。

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ワンフレーズ紹介

RTAに続き、今度はデスループに突入!

作品情報

タイトルきさらぎ駅:Re
ジャンルホラーB級映画
監督永江二朗
上映時間82分
製作国日本
製作年2025年
公開年2025年
レイティングG
個人的評価★★★★☆

あらすじ

3年前、異世界「きさらぎ駅」からの生還を果たした宮崎明日香だったが、20年前と少しも外見の変わらない明日香に、世間の目は冷たかった。異世界の話をしたところで誰も信じてはくれず、行方不明になった娘を必死に捜していた母は、介護が必要な状態になっていた。そんな明日香の理解者は、かつて同じ経験をした葉山純子と、ドキュメンタリーディレクターの角中瞳。その角中との出会いにより、明日香はきさらぎ駅にとらわれたままの春奈を助けに行こうと決心するのだが――。

主な登場人物

(敬称略)

宮崎明日香

(演:本田望結)

3年前、堤春奈に救われ現実世界に生還。20年前と容姿が変わらないこと、異世界に行っていたと訴えたことから、世間から冷たい目を向けられている。春奈を救うため、再びきさらぎ駅に舞い戻った。

堤春奈

(演:恒松祐里)

民俗学専攻の大学生。卒論のテーマ「神隠し」を調べるうち、きさらぎ駅の都市伝説に行き当たり、自身も異世界に足を踏み入れてしまう。現在もきさらぎ駅に取り残されている。

葉山純子

(演:佐藤江梨子)

かつて、明日香と共にきさらぎ駅に生き、ひとり生還した女性。

葉山凜

(演:瀧七海)

純子の姪。純子と共に暮らしていたが、軟禁状態にあった。

飯田大輔

(演:寺坂頼我)

大人しく、気弱な青年。春奈と共にきさらぎ駅に取り残されている。

花村貴史

(演:芹澤興人)

会社員。酔っ払い。

ハヤト

(演:大川泰雅)

ホスト。単純で感情的になることも多いが、明るい性格。

鎌田(夫)

(演:柴田明良)

妻と共に、喪服のままきさらぎ駅に飛ばされて来た。

鎌田(妻)

(演:中島敦子)

夫と共に、喪服のままきさらぎ駅に飛ばされて来た。

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映画「きさらぎ駅:Re」の感想

映画「きさらぎ駅:Re」の感想です。「ん?」と思う点がないわけではないですが、前作よりパワーアップしていて面白かったです。

前作の設定を引き継いで

まず、本作は前作の設定を引き継いでいます。

そのうえ「前作? みんな観てるはずだから、説明は省いちゃうよ!」という感じなので、「あ、復習がてらもう一度観ておいて良かった」と思ったわけですが。

本作の主人公は宮崎明日香。

堤春奈(前作の主人公)が命を賭して(?)現実世界に戻したあの高校生ですね。今作は、あの出来事から3年後のお話となっています。

これがもう、始まり方が良かった。

ドキュメンタリー形式で、現在の明日香についてすべて知れる仕様になっていました。映像ディレクターの角中が、明日香に密着取材をするといった感じ。

そこで、今置かれている明日香の状況がわかるわけです。

行方不明になった明日香をずっと捜していた母親がほぼ寝たきりになっていること。「異世界で行方不明者(春奈)を捜してほしい!」と役所に訴えては却下されていること。「異世界に行った」と話す、20年前とちっとも容姿が変わらない明日香に対する世間の目。

3年後の明日香は幸せになってはいなかった。

前作で、異世界からの生還者として登場した葉山純子とのことも面白かったですよ。彼女は明日香の良き理解者にはなってくれるけれど、まあ、あの人もまともじゃないしねえといったところで。ここでも前作の設定が活かされていました。

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加速するRTA

そして、命の恩人である春奈を救うため、再びきさらぎ駅に行くことを決めた明日香。母親のヘルパーさんたちに書いたメモからは「もう戻れないだろう」という覚悟がうかがえました。

3年もの間「母親のために」と頑張ってきた明日香の旅立ち。

再び明日香が出会った春奈は、3年前「純子の話を聞き、きさらぎ駅に行こうとした春奈」のままでした。とはいえ、割とすんなり話が通じたため、怪異退治は前作よりだいぶスムーズでしたね。前作で春奈が生み出した物理的攻略法(笑)を、なんとまったく同じように明日香とやるという。

なので、あのあたりはサラッと流されていた印象。RTAレベルアップしすぎ!

デスループに進化!

で、本作のメインはこれ。

デスループ。

雰囲気的に言ったら、海外作品ではありますが「ハッピー・デス・デイ」(2017)とかあんな感じ。もしくは「カラダ探し」(2022)とか。青春な雰囲気が強い分(実際に青春しているわけではないけど)後者のほうが近いかな。

本作では、全員が死んだら、そこまでの記憶を保持したままループというシステムになっていましたが、そこで「あ、そう言えば前作ではRTAでラストまで行ったんだった」となんとなくハッとしましたね。いや、考えるまでもなく当然のことなんですが。

デスループ系の映画、好きです。

デスループ系の作品って、たいてい死の描写も痛々しくないですし。ゴア表現はゴア表現で好きだけど、こういうゲーム的な「リセットできる」感覚ってとても興味深くて良い。現実には到底無理なことですからね。

劇中、明日香たちがゲームオーバーになる時の描写がまあまあチープな感じで、これがまた良かったりしました。

生還者の謎

ただ、「ヒントすくねー!」って思ったところがあって(笑)。

劇中、前作に登場していた花村氏(酔っ払い会社員)や翔太(暴力男)、美紀(翔太の恋人)は生還を果たしていたという設定でした。「ん?」って思いますよね。「どゆこと?」って。しかも、そのうちの誰も幸せになっていないという。

たぶん、推察するに、誰かがゴールまで辿り着くと、記憶がリセットされて、もう一度最初からプレイさせられるということなのかな。で、そのたびにクリアしてきたのがこの3名。そういうことなのかなとは思ったけれど、いまいちしっくり来ていません。

というのも、あの3名含むきさらぎ駅にいた人たちって、春奈がいなければ全員早々に脱落していそうな感じじゃなかった? と。特に花村氏なんて、と思うけれど、一応誰かひとりはゴールできる仕様になっているということなのかなとも。

これに関しては、察し能力が駄目駄目な私なので、的外れなことを言っていたら申し訳ない。

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ラスボスの目玉

そして、デスループのきっかけになるのはラスボスなんですが。

ジャイアント目玉でした。

めっちゃでかい目玉。ズズズと地面を高速で移動して、明日香たちをすり潰してくる! この目玉をどうにかするというのが、今作の肝になっていました。

個人的に、このシーンのハヤトが本当に好きでした。

頭を使うのはどちらかと言えば苦手そう。また、感情的になりやすいタイプではあるけれど、素直で明るく、自分が納得すれば他人に協力できる人。

ハヤトを演じているのは大川泰雅さん。この方「どこかで見たことあるなあ」と思っていたら、たぶん(というか絶対)SNSですね。どこかのショート動画で見かけたような気がする。今後、ドラマや映画の中でお見かけする機会が増えそうだなあと思っています。

ああ、そうそう。

ちなみに、ラスボスが登場した理由について明日香が考察するシーンがあるのですが、そこでゲームになぞらえて「ファミコンでは」云々と言っていたの、明日香が20年前の人間だというのがしっかり表現されていて面白かったです。芸が細かい。

このシーンについては、明日香の中では時間が止まったままなのかもなとも思ったり。

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母の言葉が呪いに……

それから。

言葉は指針にもなるし、呪いにもなり得るということを非常に自然な形で表現していました。これも前作を観ていなかったらスルーしてしまうかもなところなんですが。

前作で、花村氏を助ける時に明日香が口にしていた「どんな時でも自分に恥じる行いはするな」という言葉。この言葉は、明日香が自身の母親から言い聞かせられていたものですが、前作では良い言葉として出てくるんですよね。

たぶん、明日香的には、そして春奈的には、本作でもそうだったんだとは思う。ただ、個人的には、これはもう明日香の呪いになってしまっているんじゃないかと感じました。どんな状況でも良い人でいるべきという呪いに。

残酷なのは、その言葉を忠実に守ってきたはずの明日香も母親も、結局報われていないこと。

自分に余裕がない状況でも、花村氏を助けたりする心優しい女の子だった明日香だけれど、現実世界に戻ってきたあとに待ち受けていたのは、世間の冷たい目。行方不明の娘を捜し続けていた母親は、必死になるあまり他人に騙され、精神的に落ち込んで、結果寝たきりの状態になってしまった。

それでも、明日香の口からは「自分に恥じる行いはするな」という言葉が出てくる。

もちろん、それとこれとは話が別だろうというのはそうなんですが、明日香の精神状態を考えると、もはや呪いと化しているのじゃないかと思ってしまったんですよね。他人のことは、まずは自分を幸せにしてからだよと声を掛けてあげたくなります。

そんな明日香が「誰を犠牲にしても春奈をまず現実世界に帰す」という思考になっているのは、なんだか自暴自棄になっているというか、「もう何も信じない」と頑なになっていることの象徴のように思えて、より切なくなりましたね。

死にたがりの明日香

また、見事なまでに死にたがりな子に出来上がっていた明日香。

「春奈を助けなきゃ!」というのは、自分のために犠牲になった(と思っている)春奈に対する罪悪感や責任感などもあるだろうけど、それ以上に、冷たい現実世界から逃げたいという意識が強く働いた結果じゃないかなと思います。

その証拠に、3年間は現実世界で頑張っているわけですよね。母親がいるから。

それなのに、その母親を置いて異世界に戻ることを決めた。いろいろと限界だったんじゃないかな。春奈の行いに対して「それが普通だと思うんで」とあっさりと言ってのけた明日香は、強いように見えて、その実他人には期待するだけ無駄だと思っていることが透けて見えます。現実世界で絶望しすぎたせいでしょうねと。

もうね、このあたりで「違うよ。あなたじゃなくて……こんな……明日香にこんな思いをさせる……この世界が間違っているんだ!」と、悪役が考えそうなことが頭によぎりました。

そんなふうに、前作に比べると、登場人物に感情移入しやすい内容でもありましたね。

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映画「きさらぎ駅:Re」が好きな人におすすめの作品

映画「きさらぎ駅:Re」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

  • リゾートバイト(2023)
  • 近畿地方のある場所について(2025)

映画「きさらぎ駅:Re」の配信サイト(サブスク)

※記事執筆時点での情報です(2025年09月30日)。レンタル作品等も含まれます。

NetflixU-NEXTAmazon Prime VideoHuluAmeba TVFOD
×××
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まとめ:3作目を希望!

こういった作品は続編で急激に失速するイメージがあったのですが、まさかのまさか。個人的にはこちらのほうが好みでした(前作も良かったけど)。

これはもう、ぜひ3作目を作って、さらなる仕掛けで観客をアッと驚かせてほしい!

Rotten Tomatoes
Tomatometer ―% Popcornmeter ―%
IMDb
5.5/10

Filmarks
3.4/5.0

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