
エスケープ・ルーム (字幕版)
「エスケープ・ルーム」の感想です。
やっぱり面白いですね!
こういうタイプのお話は大好物です。個人的には、続編の「エスケープ・ルーム2:決勝戦」(2021)よりも好みかな。もちろんどちらも良いんだけど。
本記事は2025年07月10日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
賞金と自分の命、どちらが重いか――。
作品情報
タイトル | エスケープ・ルーム |
原題 | Escape Room |
ジャンル | ホラー、アクション、アドベンチャー、サスペンス、スリラー |
監督 | アダム・ロビテル |
上映時間 | 100分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2019年 |
公開年(米) | 2019年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
理系大学生のゾーイは、優秀であるものの、教授には内気なことを指摘されていた。「休暇のうちに、何かひとつ怖いことに挑戦する」ことで殻を破るようにとも。そんな時、ゾーイのもとにとある招待状が届く。それは、賞金1万ドルを懸けた体験型脱出ゲームへの招待状で――。
主な登場人物
(敬称略)
ゾーイ・デイヴィス
(演:テイラー・ラッセル)
内気な理系大学生。招待状が届いたことにより、体験型脱出ゲームに参加することになる。
ベン・ミラー
(演:ローガン・ミラー)
スーパーでアルバイトをしている冴えない青年。大金を欲してゲームに参加する。
ジェイソン・ウォーカー
(演:ジェイ・エリス)
成功している投資家。自信家で、ワーカホリック気味。
マイク・ノーラン
(演:タイラー・ラビーン)
ふくよかな中年男性。トラック運転手。
ダニー・カーン
(演:ニック・ドダニ)
体験型脱出ゲームにハマっている青年。率先してゲームをクリアしようとする。
アマンダ・ハーパー
(演:デボラ・アン・ウォール)
勝気な性格の女性。元軍人。
映画「エスケープ・ルーム」の感想
映画「エスケープ・ルーム」の感想です。何度観てもやっぱり面白い! こういうタイプのストーリーはとても好きです。
レイティングはG
雰囲気としては「CUBE」(1997)とか「ソウ」(2004)とか、あんな感じ。なので、ああいったタイプの作品が好きなら、本作ももれなく好きかと。脱出系デスゲーム。
でも、レイティングがGになっている通り、生々しい描写は意外と少ないというか、直接的な痛々しい描写はほとんどないんですよね。この手の内容でPG12ですらないってすごい。カメラワークとかを考える時にかなり頑張ったんだろうなと思える。そういうところをダイレクトに映さないようにしようって。
内気なゾーイ、殻を破る
っていうか、内気な理系大学生のゾーイが教授に言われた「休暇中に怖い体験をひとつでもすること」って、あれ、何?(笑)
自分の殻を破るようにというアドバイスだとは思うんだけど、怖いことを経験したら殻が破れるという理論がいまいちわからずでした。心の底から恐怖を感じているときって、まあ、本来の自分、つまり本性が出たりしますもんね。私もお化け屋敷が苦手なので、そういうところに入ると自分を取り繕えなかったりするし。
たぶんそういうことで、本当の自分を知りなさいということなのかな。
にしても、そんな自分の殻を破れるような怖い体験ってホイホイできるもんじゃないよなあと思ったり。
殻は確かに破られた
そして、そんな滅多にできない「本気で怖い体験」をすることになったゾーイ(笑)。
殻は確かに破られましたね。
人前で発言するのが苦手そうなゾーイでしたが、ゲームの中では堂々と自分の意思を発信できていた。というか、ね。自分の命が懸かっているわけですしね。そうするしかなかったというか。「言いなりになったままでは勝てない!」って。
殻を破ることへの代償としては、いささかTOO MUCHな感じ。
でも、そもそもゾーイって、内気なだけで意見を持っていないわけじゃない。手を挙げる勇気がなかったというだけなんですよね。今回のことで「死ぬことに比べれば」ってどんどん手を挙げられるようになったんじゃないでしょうか。私も何か嫌なことをするときとかはよく「死ぬわけじゃないし」って自分に言い聞かせるんですが、ゾーイほど実感のこもった「死ぬわけじゃないし」もないでしょう(笑)。
ダニーの自己防衛反応
また、序盤のダニーには結構イライラさせられました。
第一の部屋から明らかにヤバい雰囲気で、実際に死にかかったのに「これは演出だ」とか、第二の部屋でも妙にテンションが高かったりとか。
「なんなんだ、こいつー!?」とはなりましたが、でも、考えてみたらあれって無意識の自己防衛反応なのかなって。たぶん。自分が死ぬかもしれない状況に置かれていると認識したら耐えられないから、ああして「これもゲームの一環に違いない」って思い込もうとしているというか。
そう思って改めて見直してみると、ちょっと可哀想なキャラでもある。
そう言えば、ダニーは脱出ゲームに参加しまくっているキャラだし、あれが「演出のレベルを超えている」って気がつかないわけがないんだよな。気がついているからこそ「そんなわけない」「ゲームの一環に違いない」って必要以上に明るく振る舞っていたんでしょうね。
解毒剤エリアのビジュアルが最高
個人的に一番好きだったのは、解毒剤エリアのビジュアル。
ここでネタバレはあまりしたくないので、この時点で誰が生き残っているかなどは明言しないことにしますが、とにかくあのグニャグニャしたモノクロな感じが好きでした。めっちゃお洒落。それまでは割とパニック系脱出ゲームにありがちな仕掛けが多かったような気がしますが(でも面白い)、この部屋だけは「なんだこれ! 新しいぞ!」と思いましたね。
好きです。
ギリ、クリアできそう
で、レイティングがGだからというのもあるかもしれないんですが、どの仕掛けもギリなんとかクリアできそうなレベルに設定されていたのがようございました。いや、私にはたぶん、というか絶対に無理。無理なんですが。
でも、普通の人でもクリアするのが不可能というほどじゃないなと。ある程度の隙はありそうな感じ(笑)。これが結構良くて、普通の人でもワンチャンいけるんじゃないか!? ぐらいの感じなので、いけるのかいけないのか、すんごいドキドキする。
みんなで力を合わせれば、犠牲者をひとりも出さずクリアできそうではあるけど、その辺はしっかりコントロールされているんだろうなあ。個人的に一番緊張したのは床が落ちる回でした。あれは自分が高所恐怖症だから余計に「ひょえーっ!」ってなりました。
映画「エスケープ・ルーム」が好きな人におすすめの作品
映画「エスケープ・ルーム」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- プラットフォーム(2019)
- プラットフォーム2(2024)
- ALONE アローン(2016)
まとめ:テンポが良く見飽きない
脱出系の映画が好きな人はきっと好きな作品。
上映時間も1時間半ほどでサクッと観られます。テンポも良く、中だるみ感がないのも◎。私は今までに何度か鑑賞していますが、それでもやっぱり定期的に観たくなる。そんな作品ですね。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 51% Popcornmeter 54%
IMDb
6.4/10
Filmarks
3.5/5.0