
エイリアン (字幕版)
シガニー・ウィーバーの代表作といえば、「エイリアン」シリーズ。
「よっしゃ、久しぶりに観てみるかぁ!」という軽い気持ちで観てみたら、めちゃくちゃドハマりしてしまいました。なにあれ、デザインが格好良すぎるのだが!?
本記事は2025年02月22日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
エイリアンの登場シーンに大興奮。
作品情報
タイトル | エイリアン |
原題 | Alien |
ジャンル | SF、ホラー、アクション、スリラー、パニック |
監督 | リドリー・スコット |
上映時間 | 117分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1979年 |
公開年 | 1979年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★★★ |
あらすじ
他の宇宙船から救難信号を受け取ったらしいノストロモ号。それを受けて、ノストロモ号でコールドスリープ中だったクルーたちは目覚めることになった。未知の惑星に降り立つクルーたちだが、調査をするうちに、クルーのひとりが謎の生物に襲われてしまう。なんとかクルーを船内に連れ帰るも、すでに寄生されたあとだった。クルーの腹を突き破り飛び出してきた謎の生物は、急激に成長し、クルーたちの命を奪っていく。なんとか生き残ろうとするリプリーだが――。
登場人物
(敬称略)
エレン・リプリー – Ellen Ripley(演:シガニー・ウィーバー)
ノストロモ号の航海士。ケインが襲われた際には、ルールに則り「ケインを宇宙船の中に入れるわけにはいかない」と強く反対する。
アーサー・ダラス – Arthur Dallas(演:トム・スケリット)
ノストロモ号の船長。
ジョーン・ランバート – Joan Lambert(演:ヴェロニカ・カートライト)
ノストロモ号の航海士。少しだけ臆病で、怖がりな一面も。
サミュエル・ブレット – Samuel Brett(演:ハリー・ディーン・スタントン)
ノストロモ号の機関士。口癖は「その通りだ(Right)」。
ギルバート・ケイン – Gilbert Kane(演:ジョン・ハート)
ノストロモ号の副船長であり、航海士。未知の惑星に降り立ち、調査を進める中で、謎の生物に襲いかかられる。
アッシュ – Ash(演:イアン・ホルム)
ノストロモ号の科学主任。ケインが襲われ、ノストロモ号に連れられ戻ってくる際、「船内に入れないように」と主張するリプリーの言葉に反し、ドアを開ける。
デニス・パーカー – Dennis Parker(演:ヤフェット・コットー)
ノストロモ号の機関長。給料が割に合わないと、たびたび抗議をしている。
映画「エイリアン」の感想
映画「エイリアン」の感想です。子どもの頃に観たきりだったんですが、大人になって改めて観ると、とにかくすごい作品なんだなというのがわかります。
超クールなキャッチコピー
まずね、なんといってもキャッチコピーが格好良すぎるんですよね。
In Space, No One Can Hear You Scream.(宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない)
これ。
個人的には、圧倒的にオリジナル(英語)のキャッチコピーのほうが好みなんですけど、日本語も十分格好良い。
待てど暮らせど助けなど来ないという絶望感がよく伝わってきます。毎回、ジャケットを見るたびに「はぁ、惚れ惚れするわぁ……」と溜め息をついちゃう。
シガニー・ウィーバーの代表作
また、本作はシガニー・ウィーバーの代表作でもありますね。
「シガニー・ウィーバーっていう女優さん知ってる?」と聞かれたら、迷わず「ああ、エイリアンの!」と答えます。もちろん、それ以外にもたくさんの名作に出演されているんですけれども。
でもやっぱり、シガニー・ウィーバー=エイリアンシリーズというイメージ。
主人公らしくないリプリー
そんなシガニー・ウィーバーが演じるのは、主人公のエレン・リプリーでした。
二等航海士兼通信士。
でね、私が最初に思ったのは、リプリーってあまり主人公らしくないなということ。
というのも、ケインというクルーが謎の生物フェイスハガーに寄生された時、「これは放っておいたら死んでしまう!」と船内に連れ戻り、治療を受けさせようとする船長たちに対し「ドアは開けられない」と受け入れを拒否します。理由は防疫。感染するなにかだった場合、決まった時間(確か24時間だったかな?)は隔離しなければならないと。
真面目なリプリーなので、そういう判断を下すのはおかしなことではないし、他のクルーたちのことを思えば、なおのこと譲れないところだったのでしょう。
でも、主人公としては珍しい行動だなと感じました。
一般的な(正義感の強い)主人公であれば、「ルール!? そんなものよりも人命優先よ!」となりそうなものだけれど(偏見)。
強い女性のヒーロー像
さて、最初こそ主人公らしくなかったリプリーですが。
エイリアンと戦う中で、徐々に強くなっていきます。
そして、「エイリアン」シリーズを通して、強い女性のヒーロー像を着実に築いていったリプリー……。
強い女性ヒーローといえば、他にも「ハンガー・ゲーム」(2012)のカットニス、「ターミネーター」(1984)のサラ・コナーなどがいますが、個人的には、「エイリアン」シリーズのリプリーがその先駆けだと思っています。
エイリアンのデザイン
そして、本作で特筆すべきは、なんといってもエイリアンのデザインの良さ!
ちなみに、デザインを手掛けたのはH.R.ギーガー氏。スイス出身の画家・イラストレーターです。
エイリアンの登場シーンなどは特に格好良く、思わず見蕩れてしまうほどですが。
実はこれ、
『エイリアン』でギーガーはエイリアンの成体をはじめ、エイリアンの幼体である“チェストバスター”や幼体を人間に産み付ける“フェイスハガー”などのクリーチャー造形を担当。モノトーンで陰影が強く、頭骨や脊椎、性器などの人間の肉体のパーツと機械的造形が融合したシュールなデザインは映画関係者だけでなく、ミュージシャンやアート関係者にも多くのフォロワーやファンを生み出した。
とのことで、たぶん、おそらく、形から性器などを思わせることで、鑑賞者自身がその答えには辿り着かずとも「なんだか気持ち悪い!」と、観る人の生理的嫌悪を煽るようなデザインにしたのだと思うんですよね。
結局、だいたいの人が「このデザインかっけぇぇぇぇえええ!」となっているわけですが。
まあ、デザインで生理的嫌悪をというより、これが性的メタファーだとしたら、女であるリプリーを執拗に追いかけているのって確かに気持ち悪いなとは思う。
でもやっぱり、このデザインは神がかっているんだよな……。
映画「エイリアン」が好きな人におすすめの作品
映画「エイリアン」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- インデペンデンス・デイ(1996)
- 遊星からの物体X(1982)
まとめ:エイリアンシリーズに大ハマり!
本作を観てハマった人は、2も3も……と観たくなること間違いなしの第一作目!
最初こそ主人公らしくないリプリーですが、恐怖と戦いながらもなんとか生き延びようとする強さに、強く惹かれます。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 93% AUDIENCE SCORE 94%
IMDb
8.5/10