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NEW!映画「縞模様のパジャマの少年」あらすじ・感想|メンタルがゴリゴリ削られるけど考えさせられる物語

縞模様のパジャマの少年_感想タイトル ヒューマン

縞模様のパジャマの少年 (字幕版)

映画「縞模様のパジャマの少年」の感想です。

一時期、巷で(?)話題になっていた映画。

結末はすでに知っている状態で観た……のですが、それでもメンタルはゴリゴリに削られました。ホロコーストについてのそんな映画。

すみれ
すみれ

映画「縞模様のパジャマの少年」の見どころは……


  • 衝撃的なラスト。
  • ブルーノとシュメールの友情。
  • 子どもならではの無邪気な残酷さ。
  • 軍人たちの振る舞い。

※本記事には、ラストを除くネタバレが一部含まれます。ご注意ください。

本記事は2026年07月11日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。

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作品情報

タイトル縞模様のパジャマの少年
原題The Boy in the Striped Pyjamas
原作縞模様のパジャマの少年/ジョン・ボイン 著
ジャンルヒューマン
監督マーク・ハーマン
上映時間95分
製作国イギリスアメリカ
製作年2008年
公開年(英)2008年
レイティング不明
好きレベル★★★★★

あらすじ

家族と共にベルリンで暮らしていた8歳のブルーノだが、軍人である父親の仕事の都合により、都市部を離れ、田舎に引っ越さなければならなくなった。最初こそ退屈していたブルーノは、そこで縞模様のパジャマを着た同い年の少年シュムールと出会い……。

主な登場人物

(以下、敬称略)

ブルーノ

(演:エイサ・バターフィールド)

8歳の少年。軍人の父親を持ち、父親の仕事の都合で王都を離れることに。最初こそ退屈していたものの、シュムールと出会い友情を育んでいく。

シュムール

(演:ジャック・スキャンロン)

強制収容所に入れられているユダヤ人の少年。ブルーノと出会い、絆を深めていく。

ラルフ

(演:デヴィッド・シューリス)

ブルーノとグレーテルの父親で、軍人。

エルサ

(演:ヴェラ・ファーミガ

ブルーノとグレーテルの母親。収容所の実態を知らないままに夫についてきた。

グレーテル

(演:アンバー・ビーティー)

ブルーノの姉。年上のコトラー中尉に興味がある模様。

コトラー中尉

(演:ルパート・フレンド

ラルフの部下。日々の鬱憤を晴らすように、時折ブルーノにきつく当たる。

パヴェル

(演:デヴィッド・ヘイマン)

ブルーノたちの家で強制労働をさせられているユダヤ人。

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映画「縞模様のパジャマの少年」の感想

映画「縞模様のパジャマの少年」の感想です。終わったあとに「ああ……」と溜め息を吐きたくなる映画。ラストの展開を知っていても。

キャスティングが◎

本作の主人公は2人の男の子たち。

この2人がとてもよくて、物語に引き込まれるような演技をするんですよね。ブルーノを演じたエイサ・バターフィールドと、シュムールを演じたジャック・スキャンロン。なんかね、もう、この2人ありきの映画だなと思いましたね。当然ですが。

そして、ブルーノの母親エルサを演じたのは「死霊館」シリーズ(2013~)などで知られるヴェラ・ファーミガ、父親ラルフ役を務めたのは「ハリー・ポッター」シリーズ(2001~)でルーピン先生を演じていたデヴィッド・シューリスです。

ここまで細かい演技力を求められる映画もなかなかないんじゃないかと思えるストーリーで、1時間半ほどとは思えない内容の濃さに感じられました。ジョン・ボインによる原作小説「縞模様のパジャマの少年」も読んでみたいところ。

メインは友情

本作の背景にあるのはホロコーストなんですが、あくまでもメインはブルーノとシャムールの友情だったと思います。ラスト付近、2人で手をつないでいるシーンにはグッときました。

ドイツ人のブルーノと、ユダヤ人のシャムール。

まだ人種の違い(による迫害)をわかっていない年齢。海外で暮らしていた頃、知人の子とその友達複数名が外国人という概念を知らなかったことを思い出しました。でも、当然その国にも人種差別はあったので「ここからあんなふうに自分たちとは違う人たち(外国人)に攻撃的になる人が出てくるんだもんなあ」と不思議に思った記憶。

それを思うとね、この2人の関係が尊く思えるわけですよ。先入観や偏見なく、互いをひとりの人間として尊重できる年齢なんだなって。

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ブルーノサイドの話

ただ、私、ブルーノはやっぱり傲慢な部分があるなと感じたんですよね。それは決してブルーノのせいではないし、ブルーノが悪い子というわけでもないんだけど。

No one’s called Shmuel.(シュムールなんて、そんな名前ない)

と悪気なく言ったりね。8歳と言えども、名前を否定するってけっこう酷い。

ナチュラルに「自分が知らないこと=存在しない」になってしまっている。年齢的に仕方ないことではあるんですが、最初のほうはシュムールからしたら嫌だろうなという発言を連発していて胸が痛くなりました。無邪気さが残酷というか。

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シュムールサイドの話

とはいえ、個人的に、シュムールは自分とブルーノの立場の違いをうっすら理解していたのじゃないかと思っています。自分は迫害される側で、ブルーノは自分を迫害する側の人間だって。

常に腹を空かせ縞模様のパジャマを着ている自分と、綺麗な洋服を着て好きなものを食べられるブルーノ。シュムールはシュムールで、食べ物を持ってきてくれるから友達になったみたいなところもあるんじゃないかな。子どもって、案外そんなものだと思う。

利用していたとかそういうのじゃなく、単純に「食べ物くれたから好き!」みたいな。よくも悪くも悪意がなく、純粋。だからこそこのお話は胸に刺さるんでしょうね。

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機能不全家族

さらに、父親が昇進して強制収容所の所長になったことにより、みるみるうちに家族が機能不全に陥っていくのが興味深いところでもありました。強制収容所の実態を知ってしまって忌避感を隠せない母親。軍人に淡い想いを抱きナチスに傾倒していく姉。妻に自分の仕事を拒絶されてパニックになる父親。

「ユダヤ人にもいい人はいるよね?」という当たり前の疑問さえ許されない世の中。

こうしたブルーノの孤独が、同じく孤独を感じていたシュムールと結びつけた部分も大きいと思う。

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怖い軍人

この家族以外の登場人物で印象的なのは、ユダヤ人のパヴェルと……それから、ラルフの部下コトラー中尉。コトラー中尉を演じたのは、映画「コンパニオン」(2025)や「ジュラシック・ワールド/復活の大地」(2025)などで知られるルパート・フレンド

怖い軍人さんでしたねえ。

でもあれは、ただ単に「ナチスらしい軍人」としてはいけない人ですよね。身内の話を聞くに、反ナチスだと思われたくなくてあえてあのような言動をしていたと考えるほうが正しい気がするし。現に、ラルフ(上司)の機嫌が悪いときに身内の件が露見しただけで前線に送られてしまった。まさに恐怖政治。

あれも、「報告義務がある」やらなんやら言っても、ラルフの機嫌がよかったらああはならなかったと思う。なにより、強制収容所の仕事に強く忌避感を示す妻に「俺は国のために!」と繰り返すラルフだけど、あのあとの雰囲気を見るに、誇りを持って遂行していた仕事を否定された落胆と、誇りを持っている、持たなければいけないはずの仕事なのに、そうしきれない自分、という複雑な感情を持っていたのかなと推測。

まあ、とはいえ、ブルーノに対する言動はいただけない。あれは怖い。コトラー中尉はまだ若く、青年と言っていい年齢だし、自分がされてきたことをしてしまっているだけなのだろうなと思うと切なくはあるけど。ブルーノに別れの言葉をかけるときの雰囲気に諦念のようなものが滲んでいて、「あー! 悲しい!」ってなりました。

ユダヤ人のパヴェル

先述した、ユダヤ人のパヴェルもね。

もともとは医者だったという彼。

無知で無邪気なブルーノの「医者なのに芋の皮を剥いている」「じゃあ、駄目な医者だったんだね」みたいなあのシーン。8歳だし、何も知らないから仕方ない、仕方ないんだけどー! ってなる。パヴェルのつらそうな表情よ。あの顔ができるデヴィッド・ヘイマンはすごい。

自分の目で見たものがすべてのブルーノとしては、そりゃあ「ユダヤ人にもいい人はいるよね?」になるわけです。そういえば、ブルーノと姉の子ども2人にナチス教育を施していたあの家庭教師、嫌な奴だったなあ。

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友情と罪悪感が生んだ悲劇

私はラストを知ったうえで鑑賞したんですが、それでも鑑賞後はしばらくいろいろ引きずりましたね。

あのときこうしていなければ、が多すぎて。

ブルーノとシュムールの出会いは変えられないとして、その他の「あのときこうしていなければ」がたくさんある。ブルーノがシュムールに対して感じた友情と少しの罪悪感。先述したように、個人的にはブルーノに傲慢さがちらちらしているなと思うところはあったんですが、基本的にはいい子だからゆえの悲劇

子どもが主人公の戦争ものは心にきますね。

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映画「縞模様のパジャマの少年」が好きな人におすすめの作品

映画「縞模様のパジャマの少年」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

映画「縞模様のパジャマの少年」が観られる動画配信サービス

※記事執筆時点での情報です(2026年07月11日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。

NetflixU-NEXTAmazon Prime VideoHuluAmeba TVFOD(PREMIUM)
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まとめ:メンタルが元気なときに観たい映画

本作は、メンタルが元気なとき(余裕があるとき)に観たい映画。

というか、精神的に落ち込んでいるときに観るとだいぶきつそう。子どもが主人公のホロコーストをテーマにした映画なので。

原作があるようなので、そちらも読んでみたいところ。

Rotten Tomatoes
Tomatometer 65% Popcornmeter 84%
IMDb
7.7/10

Filmarks
3.9/5.0

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