
サスカッチ・サンセット
映画「サスカッチ・サンセット」の感想です。
製作総指揮に、映画「ミッドサマー」(2019)などで知られるアリ・アスター監督が入っています。まあ、そういうこと(?)。
いや、本当によくわからないお話なのに最初から最後まで集中して観てしまった。不思議すぎる。
本記事は2026年01月17日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
ずっとサスカッチを観察するだけのお話(セリフなし)。
作品情報
| タイトル | サスカッチ・サンセット |
| 原題 | Sasquatch Sunset |
| ジャンル | アドベンチャー、ヒューマン |
| 監督 | デヴィッド・ゼルナー、ネイサン・ゼルナー |
| 上映時間 | 88分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2024年 |
| 公開年(米) | 2024年 |
| レイティング | G |
| 好きレベル | ★★★★☆ |
あらすじ
交尾、食事、睡眠……。日々の営みを繰り返しながら、仲間を探し求めて移動するサスカッチの一家。しかし、毎日が同じというわけではないのだ――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
オス・サスカッチ
(演:ジェシー・アイゼンバーグ)
成体のサスカッチ。
メス・サスカッチ
(演:ライリー・キーオ)
アルファオス・サスカッチのつがい。
アルファオス・サスカッチ
(演:ネイサン・ゼルナー)
メス・サスカッチのつがいで、リーダーとしてサスカッチたちを率いる。
ジュニア・サスカッチ
(演:クリストフ・ゼイジャック=デネク)
メス・サスカッチとアルファオス・サスカッチの子ども。
映画「サスカッチ・サンセット」の感想
映画「サスカッチ・サンセット」の感想です。もうね、なんか、うん、なんて言っていいかわからない(笑)というような映画でした。感想に困る。でも観た。
我々は何を見せられているのか
これがすべて。
我々は何を見せられているのか。
まず、春、夏、秋、冬と季節ごとの章に分かれているんですけれども、冒頭から「春」と始まった瞬間に、我々が見せられるのはメス・サスカッチとアルファオス・サスカッチの交尾。しかもけっこう長いし、その様子をオス・サスカッチとジュニア・サスカッチが眺めているという謎の光景。
この時点で「この映画はいったいなんなんだ……(ゴクリ)」となるわけですが、映画で重要な掴みの役目だけはしっかり果たしていたと思いますね。冒頭からこれということは、このあとはいったい何が起きてしまうんだとドキドキしましたし。
いやしかし、終始「我々は何を見せられているんだ……」となるのに、なぜだか目が離せず、最後まで集中して観てしまいました。不思議な映画。好き嫌いにはめちゃくちゃ分かれそうだけど(笑)。
サスカッチとは
そもそもサスカッチとは、
Sasquatch
サスカッチ、サスクワッチ◆大きな足跡を残すとされる、未確認の毛深い怪物。◆【語源】北米先住民族の言語の一つであるサリシ語で「毛深い男」の意味。◆主にカナダでSasquatch、アメリカでBig Footが使われる。チベットのyetiに相当する。
ということで、ビッグフット、あるいはイエティのことらしい。さすがにビッグフットやイエティという呼び名は知っていましたが、UMAに詳しくなさすぎて、ビッグフット=イエティということも知らなかったんだが!?
場所によって呼称が違うということなのですね。日本だと雪男と言ったりもしますしね。
10年以上かけて……
なお、本作を単なる「よくわからないもの」と侮ることなかれ。
この映画、なんと10年以上の歳月をかけて作られた力作なのだそうです。詳細はわからないんですが、製作総指揮にやたらずらりと名前が並んでいるのはその影響もあるのかな? と思います(憶測)。
監督を務めるのは「トレジャーハンター・クミコ」(2014)などで知られるデヴィッド・ゼルナー&ネイサン・ゼルナーの兄弟。オス・サスカッチ役としてはまさかのジェシー・アイゼンバーグが出ています。「ゾンビランド」(2009)で主人公を演じたあの方です。
そのうえ、製作総指揮には「ミッドサマー」(2019)や「ボーはおそれている」(2023)などで知られるアリ・アスター。そりゃあ、よくわからんけどなんか観てしまうという映画を作るだけのことはありますよ。
サスカッチの行動
劇中、サスカッチは木を叩いたり、仲間を埋葬する際に飾りのようなもの(?)を置いたりしますが、
またアメリカには、サスカッチの断片的な証拠を解明するためにたくさんの時間を費やす疑似科学的な研究者や自称科学者たちによる大きなコミュニティが存在します。そのコミュニティが面白いのは、メンバー間でサスカッチに対する見解が一致している部分もあれば、基本的に確証がないため各自見解が異なる部分も多く、頻繁に議論が行われているということ。
(引用元:生き残りをかけた「生存」の物語だからこそ人類も共感できる――ゼルナー兄弟が語るサスカッチ(=ビッグフット)への愛│映画.com)
ゼルナー兄弟によると、この中でも見解が一致している部分を抽出して物語を構成したそうです。
この映画、基本的にセリフがないのに、観ているうちに、例えば木を叩く行動について「仲間を探しているのかな……」「返事を待っているのかな」とうっすら察することができるようになるんですよね。一回目なんかはそれこそ「この人たちは何をしているんだ?」となるんですけど。
美しく残酷な世界
ただ、よくわからないなりにも、自然の美しさと残酷さをしっかり描いているなと思いまして。
冒頭の場面からしてもう美しい。
あの瞬間、「こりゃあすげえわ……」ってなりましたね。明け方の山の澄んだ空気。冷たくて、冴えたあの感じ。
そこからの交尾シーンなので、落差がすごくて掴みとしてはパーフェクトでしたけどね(笑)。よくまああんな演出を思いつくものです。
そんな美しい世界で繰り返される日々の営み。生まれゆくものもいれば、死にゆくものもいる。「生きる」とは何かを考えさせられるような内容でもありました。
美しさと残酷さ、生と死は自然なもので、表裏一体ということなのでしょう。
映画「サスカッチ・サンセット」が好きな人におすすめの作品
映画「サスカッチ・サンセット」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- Flow(2024)
- Away(2019)
- JUNK HEAD(2017)
- JUNK WORLD(2025)
映画「サスカッチ・サンセット」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年01月17日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:よくわからないなりに面白い
最初から最後まで本当によくわからない映画なんだけど、それでも「なんか面白いかも……」と思わせてくれるのが、ゼルナー兄弟&アリ・アスターのすごさですね。さすが10年以上もの歳月をかけただけのことはあります。
なにより、誰が見てもわからないジェシー・アイゼンバーグが出ているというのも面白い(笑)。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 71% Popcornmeter 33%
IMDb
5.4/10
Filmarks
3.5/5.0

