映画「バックルームズ」の感想です。
YouTubeで公開された短編映画「The Backrooms (Found Footage)」をきっかけに作られた長編映画ということで。
個人的には「面白かったけどあと一歩!」な作品でした。

映画「バックルームズ」の見どころは……
- 外側より人間の内側にフォーカスを置いたストーリー。
本記事は2026年09月11日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
あらすじ
妻に家を追い出され、経営している家具店で寝泊まりしているクラーク。クラークはある日、店の地下で謎の隙間を発見した。そこを注意深く観察していると、壁を擦り抜けてしまう。壁の向こう側には、一面黄色の、使われていないオフィスビルのような空間が広がっていた。クラークは、自分が見たものをセラピストのメアリーに打ち明けるが……。
主な登場人物
(以下、敬称略)
クラーク
(演:キウェテル・イジョフォー)
家具店の経営者。妻とは離婚済で、現在、セラピーに通っている。
メアリー
(演:レナーテ・レインスヴェ)
クラークを診ているセラピスト。クラークから異様な電話をもらい、家具店に駆けつける。
ボビー
(演:フィン・ベネット)
家具店の従業員で、キャットの恋人。カメラマンとしてクラークに同行。
キャット
(演:ルキータ・マックスウェル)
家具店の従業員で、ボビーの恋人。ボビーと共に、クラークに同行する。
映画「バックルームズ」の感想
映画「バックルームズ」の感想です。面白いは面白いけど、見方によっては若干物足りなかったかなと。
きっかけは短編「The Backrooms (Found Footage)」
本作は、ケイン・パーソンズ監督が16歳のときにYouTubeに公開した「The Backrooms (Found Footage)」がきっかけで作られた長編映画。
「The Backrooms (Found Footage)」は9分ほどの短編映画ですが、こちらのクオリティーもかなりのものです。「16歳がこれを!?」と驚くレベル。
正直に言うと、この感じを期待していたので、本作は若干物足りなく感じてしまいました。個人的には、短編に出てきたような謎の生命体との追いかけっこがほしかったかな。
全体的にA24っぽい
あと、全体的にA24っぽいなという印象でした。
映画素人が何を偉そうにという感じではありますが。
「ミッドサマー」(2019)とか「ボーはおそれている」(2023)とか、とにかくああいう雰囲気で、「まったく訳わからんけどなんかヤバそう……」というままに進んでいく。
で、最後に「ハハハ、さあ皆さん、考えるのです!」とばかりに謎を置いていくという(笑)。
出入り可能な謎空間
個人的に、興味深く感じたのは、この謎空間が出入り自由だったことですね。
こういう「ある空間に閉じ込められる系のホラー」って、一度入ったら出られなくなることが多いと思うんですけれども、この謎空間は基本的に出入口が閉じることはない。
本作では、クラークが何度も出入りを繰り返している描写がありました。「あ、それできるタイプの空間なんや」と感心。
クラークのプライドの高さが命取り……
じゃあ、なぜこの謎空間の中でなんやかんや大変なことになってしまったのかというと。
クラークのプライドが山より高かったから。
これに尽きると思う。
自分のセラピストに謎空間のことを話したとき、否定こそされなかったものの、明らかに信用されなかったのを感じて、「じゃあ、証拠を持ってきてやるよ!」となったのがクラークですね。ここにクラークのDV気質な設定が生きていた。
ロールプレイの中で見せたクラークの(元)奥さんに対する態度。あれを見れば、プライドが高いタイプで、現状に不満を抱いているだろうことがすぐにわかります。このプライドの高さがクラークを生きづらくし、謎空間へと駆り立てていったというわけですね。
メアリーの中に同居する感情
また、第2の主人公(というか、たぶん第1の主人公)とも言えるセラピストのメアリー。
彼女のキャラもとてもよかったです。
クラークと思われる人物(?)から謎の電話をもらい、家具店まで様子を見に来たメアリーは、責任感のある人だったのだと思います。ただ、それと同じだけ、不満も内にたまっていたのじゃないかな。
他人を診るセラピストをしているメアリーだけど、メアリー自身、母親との過去に向き合えていなかった。そういう、消化しきれていない過去を持つ人間が、謎空間に引き寄せられてしまうのかなとちょっと思いました。
バックルームズはいったいなんだったのか
結局、この謎空間(バックルームズ)はいったいなんだったのか。
現実世界を曖昧にコピーするもの。
それ以上のことはわからない。個人的には、バックルームズは実は誰の頭の中にもあって、その人の頭の中をコピーしているのではないかと思ったけど。だから完全なコピーにはなっていない。変なところがあるのは、人間の記憶が完璧なものではないから。
そんな感じかなと思ったんですが、やっぱりわかりませんね。
この「訳わかんないんだが!?」というのがまたよかったりするんですが。配信に来るかDVDが出るかしたら、もう一度観たい映画でした。
映画「バックルームズ」が好きな人におすすめの作品
映画「バックルームズ」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- オーメン(1976)
- マー ―サイコパスの狂気の地下室―(2019)
- ウィッカーマン(2006)
- ロングウォーク(2025)
映画「バックルームズ」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年09月11日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:追加映像含め見ごたえバッチリ
日本で公開された「バックルームズ」は、最初から16分の追加映像を流してくれましたね(最高!)。
まあ、本編にはほぼほぼ関係ないんですけど(笑)。
短編版「The Backrooms (Found Footage)」と同じような映像になっていて、ちょっとうれしかったです。見ごたえたっぷりでした。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 87% Popcornmeter 74%
IMDb
6.8/10
Filmarks
3.6/5.0


