映画「口に関するアンケート」の感想です。
小説「口に関するアンケート」を実写映画化した作品。
ものすごい怖いというわけじゃないけれど、それなりに雰囲気はあったなという印象。中盤以降は小説にない展開に発展し、面白かったです。
原作未読でも既読でも楽しめると思われます。

映画「口に関するアンケート」の見どころは……
- 中盤以降の畳みかけ。
- 映画オリジナルキャラクターの草壁&西。
- 考察がはかどる杏に関する事実。
本記事は2026年07月05日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
あらすじ
友人らと共に、「呪われた木」がある心霊スポットを訪れた村井翔太。肝試しをした翌日、友人のひとりである杏が行方不明になってしまった。そのときから、翔太たちの身の回りで不可解な現象が起こり始める。翔太たちは杏を捜し続けるが……。
主な登場人物
(以下、敬称略)
村井翔太
(演:板垣李光人)
大学生。友人らと共に肝試しで心霊スポットを訪れる。
竜也
(演:綱啓永)
翔太の友人で、杏の恋人。肝試しでは2番目に出発。
杏
(演:吉川愛)
竜也の恋人。肝試しの翌日に姿を消す。
美玲
(演:MOMONA)
翔太と竜也、杏の友人。霊感があり、肝試し前から嫌な予感を抱いている。
堀田
(演:森愁斗)
川瀬と共に肝試しで心霊スポットを訪れる。川瀬を下僕のように扱っている。
川瀬
(演:西山智樹)
堀田と共に「呪われた木」を訪れる。堀田に逆らえず、言われるがままに行動する。
草壁
(演:中村獅童)
ギャンブル依存症の刑事。西に情報を売り、金を得ようとしている。
西
(演:柄本時生)
週刊誌の記者。
映画「口に関するアンケート」の感想
映画「口に関するアンケート」の感想です。草壁や西など、映画オリジナルのキャラクターも登場!
中盤あたりまでの展開
中盤あたりまでの流れは、正直、小説ver.「口に関するアンケート」とそう変わりなくて、「これならむしろ、小説を読まずに観たほうが新鮮に楽しめるかもな……」(本末転倒)と思ったほどでした。
肝試しに行ったら友人の様子がおかしくなり、その翌日に行方不明になった。
ホラー作品としてはあるあるな展開。小説ともほとんど同じ。若干期待外れ感を覚えつつも観ていくと、中盤以降に変化が訪れました。
小説からさらに発展させた展開
まず、草壁と西ですね。
彼らは映画オリジナルのキャラクター。
早い段階で登場するキャラではあるものの、登場する割になかなか変化をもたらしてくれないな、これなら別にいてもいなくても……というふうに思っていたのですが、事情聴取の音声を聞いているのかと思いきや、みたいなミスリードで重要な役割を担っていたのかもしれないと認識。草壁はわかりやすく「口は災いのもと」を表す人間でもあったと思う。
杏が実は……な展開になってからはなかなか面白かったです。
この設定があるだけで、考察がはかどるはかどる(笑)。つまり、肝試しで翔太のあとに「呪われた木」に立ち寄ったのは誰? というね。
それに、小説だと川瀬と堀田という2人組の登場は、自然なように見えてちょっぴり違和感を抱くところだったんですが、これについても完璧に解説されていました。えー!? ってなりましたよ。完全に騙された! って。思い込みってすごい。
登場人物の解釈違い
ただ、個人的には、一部解釈違いなところもあって。
それは、登場人物(主に翔太)の語り口。
小説を読んだときにあった不気味さみたいなものが薄れてしまっていた。というのも、小説「口に関するアンケート」の感想でも書いたと思うのですけど、あの淡々とした語り口に「正気のまま狂っている」みたいな不穏さを感じたんですよね。精神をまるごと乗っ取られたわけでなく、けれど明らかに正常な状態でもない。竜也はちょっと情緒不安定になっている感じはあるけど、他の人たちは悲惨な状況にあっても感情的になっている様子はなくて、それが不気味さをより強調していたというか。
なのに、「そのとき」が近付けば近付くほど、翔太は口調を荒げたりしていて、ああ、解釈違いだわとなりました。
大学生の世界観
でも、あれですよね。
大学生の世界観がよく表れていたと思います。
この、惚れた腫れたの問題ね、大人になって考えてみると「そんな奴ら切る一択でしょう! 嫌な思いをしてまでプライベートで付き合う必要はないよ」と思うんだけど、大学生ぐらいだとそれが難しかったりする。過去に傷付けたであろうことは変わりないのに「もう終わったことだと思っていた」とかのたまっちゃう竜也もね。完全におまいう案件(笑)。
ここら辺の解像度は高かったです。
ジャンプスケアはほぼなし
あと、ジャンプスケアじみた演出はほとんどありませんでした。
唯一、セミの鳴き声がそれに相当するかなというぐらい。まあ、あれは怖いというより「うるさっ!」と顔をしかめたくなる音だったというだけ。黒板を爪で引っ掻いた音を聞いたときのような不快感。セミであってセミでないという違和感を抱かせるためのあえての演出だったのかもしれないけど。
視覚的に恐怖心を煽るシーンは何度かありましたが、ジャンプスケアというほどではなく。程よい怖さで丁度良かったです。さすが清水崇監督といったところですね。
木に登った杏をどうやって降ろしたのかはちょっと気になるところ(笑)。
映画「口に関するアンケート」が好きな人におすすめの作品
映画「口に関するアンケート」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- サユリ(2024)
- 近畿地方のある場所について(2025)
- 8番出口(2025)
- #真相をお話しします(2025)
映画「口に関するアンケート」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年07月05日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
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まとめ:原作履修済勢は中盤以降楽しくなる!
原作履修済勢としては、おおよその展開&結末は知っているので(原作と変わっていなければ)、中盤までは「だいたいの展開は原作をなぞっているな……」と好奇心がそそられないままに眺めていたのですが、そこからがすごかったですね。
「なんじゃそりゃ!?」な設定が登場し、見事思い込みを突かれました。原作を読んだ人もそうじゃない人も、等しく楽しめる映画だったと思います。
Rotten Tomatoes
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IMDb
―/10
Filmarks
3.7/5.0

