
WEAPONS/ウェポンズ
映画「WEAPONS/ウェポンズ」の感想です。
公開当初、話題になっていたホラー映画!
気になっていたのをついにレンタルで! 鑑賞しました。怖いかと言うと、私はそこまででもなかったんですが、普通にグロいシーンがあるのでR18+は納得。
個人的には、構成の仕方が好きでした。

映画「WEAPONS/ウェポンズ」の見どころは……
- 住人それぞれの視点から語られる事件周辺の出来事。
- オシャレなグラディスおば。
- 孤独を抱えた住民たちの闇(ただしイラッとするシーン多数)。
- みんなのNARUTO走り!
本記事は2026年04月04日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | WEAPONS/ウェポンズ |
| 原題 | Weapons |
| ジャンル | ホラー、スリラー |
| 監督 | ザック・クレッガー |
| 上映時間 | 128分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2025年 |
| 公開年(米) | 2025年 |
| レイティング | R18+ |
| 好きレベル | ★★★★☆ |
あらすじ
ペンシルベニア州の郊外にある小さな町で、事件は起きた。とあるクラスの17人の児童が、深夜2時17分に家を抜け出し、そのまま姿を眩ませたというものだ。18人クラスのうちの17人。唯一残ったのはアレックスという児童とクラスの担当教師ジャスティンのみだった。子どもを失った親たちはジャスティンが何か知っているのではと疑い、校長のマーカスはジャスティンに休職を言い渡す。それでもアレックスを心配したジャスティンは、執拗にアレックスに話しかけ――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ジャスティン・ギャンディ
(演:ジュリア・ガーナー)
アレックスが所属するクラスの担当教師。一晩にして17人の児童が行方を眩まし、精神的にショックを受ける。残された児童であるアレックスを心配し、行き過ぎた行動に出ることも。
アレックス・リリー
(演:ケイリー・クリストファー)
ジャスティンのクラスの児童。いじめられっ子だったが、他のクラスメイトは失踪した。
ポール・モーガン
(演:オールデン・エアエンライク)
警察官。既婚者だが、ジャスティンと不倫関係にある。
アーチャー・グラフ
(演:ジョシュ・ブローリン)
息子がジャスティンのクラスの生徒だった。クラス全体(アレックス以外)が突然失踪したので、ジャスティンが何か知っているのではと疑いの目を向けている。
マーカス校長
(演:ベネディクト・ウォン)
ジャスティンが勤める小学校の校長。ジャスティンに休職を言い渡す。
ジェームズ
(演:オースティン・エイブラムス)
金欲しさに、店に侵入しようとしていたところでポールに見つかり、捕まる。
グラディス
(演:エイミー・マディガン)
アレックスの伯母。アレックス及びその両親と同居している。
映画「WEAPONS/ウェポンズ」の感想
映画「WEAPONS/ウェポンズ」の感想です。思っていたほど怖くはなかったけれど、ラストのモヤモヤ含め良かった!
複数の視点
本作は、複数の視点で語られていきます。
ジャスティンの場合から始まり、アーチャー、ポール、ジェームズ、マーカス、アレックスというふうに。それぞれの視点で、子どもたちが失踪したあとからの物語が語られる。
小さい町で互いに知り合いだったりするので、重複するシーンもあったりするんだけど、それぞれの視点から見える景色という感じが良かったです。
(なお、子どもたちの走り方が完全にNARUTO走りでした)
闇を抱えた住人たち
本作の特徴。
それは、劇中に登場する人物たちがみんな闇を抱えていること。
例えば、ジャスティンの場合。教職についていて、一見愛情深くまともで自立した女性のように思えるけれど、実際は思い込みが激しく、自他境界も曖昧。精神が未熟。
アレックスと話をさせて! と校長に食い下がるシーンなんて「おいおい……」と思いましたもんね。それだけアレックスが心配なのかと思いきや「私が安心したいんです」と、それが理由。私が私が、という感じで、だから「We’re only ones left.(残されたのは私と彼だけなのに)」みたいな言葉が出てくる。
普通、児童と自分(大人であり教師でもある)を同じラインには並べないよねと。自他境界が曖昧で、完全にアレックスと(気持ちや立場が)同化してしまっている。……にしても、このジャスティンを演じたジュリア・ガーナー、思い込みが激しい人の演技がうますぎる(笑)。バーでポールと話しているシーンなんて終始イラッとしました。
個人的に、一番好きだったのはアーチャー。
一番まとも……だけど、これにも「この映画の中では」という但し書きがついて、感情に任せてジャスティンの車に落書きをしたのはこの人ですからね。たぶん。
誰にも理解を得られず、鬱屈とした気持ちを抱えながら不倫に走るジャスティン。息子を奪われ、やり場のない怒りを抱えるアーチャー。アルコール依存から脱するため断酒中で、かつ自らの性格が災いして仕事もうまくいっていないポール。求職中だが、仕事に着ていく服さえ買えないでいる無職のジェームズ。学校の校長という役職についてはいるものの、同性愛者というマイノリティーとして生きるマーカス。
共通するのは、誰もがみな孤独を抱えているということですかね。
希望はサイコスリラー
ただ、個人的には、グラディスが案外普通の人だったのが期待外れでした。
なんていうか、あの感じなら、もっとサイコパスっぽい設定にしてほしかったなと。終盤の様子を見ても、しっかり現実を理解して、そのうえでいろいろ動いているんですよね。きっと。
普通に生きる人間には理解できない理屈で動いているとしたほうが、よほど不気味じゃないですか? ……と、少なくとも私はそう思ったのですけど、これはこれで面白かったからまあ。
グラディスの見た目
で、先述したことに連なるお話ですけれど、グラディスの見た目に関しても、もう一生あのままでいてほしかった(笑)。映画「ロングレッグス」(2023)のニコラス・ケイジみたいな感じで。
素のグラディスの持つ病人っぽさも不気味と言えば不気味なんですが、でも、なんかちょっとオシャレだったというか(いや、それを言ったらウィッグ&メイクver.グラディスも十分オシャレなんだけど)。素のグラディスを出すなら出すで、どうせなら「サイコ」(1960)の中で、ノーマン・ベイツが無意識下で母親の姿をとっていた(変装していた)ように、もう少し「こいつやべー!」な描写が欲しかったところですね。
この辺は、ホラーとして圧倒的に物足りない部分でもありました。
グラディスの悲しき笑顔
とはいえ、終盤に見せるグラディスの笑顔には胸が痛くなりました。
アレックスに「(言われたことをやれば)出て行く?」と聞かれ、少し考える素振りを見せたあとに「出て行く」と答えたグラディス。あれ、英語だと「I’d go back home.」と言っているんですよね。アレックスもそのように聞いていたし。
アレックスが「家に帰る?」と聞いて、グラディスは「家に帰る」と答える。でも、グラディスには帰る家などどこにもない……。
ジャスティン含む住民たちの孤独が描かれているとは先述したことですが、ほかでもないグラディスも孤独な人間のひとりだった。あの瞬間の笑みが、グラディスの本心なのだろうと感じました。ただ、やり方を間違えると人は孤独を深めてしまう。
怖くはないがグロいシーンはある
というわけで、怖いか怖くないかで言ったら、ホラーとしては怖くないほう、と答えますが。
映倫区分がR18+となっているとおり、グロいシーンはそれなりにあります。といっても、例えば「X エックス」(2022)だとか「テリファー」(2016)だとか、「アビス 罪の代償」(2022)だとかほどではなかったかな。なんなら、苦手な人はラスト10分ぐらい指の隙間から観ておけばOK! ぐらいのレベルでした(※個人的な印象です)。
テンポが良く、全体的に観やすい映画でしたね。あ、目がバッキバキのマーカス校長はなかなか怖かったかも(笑)。
映画「WEAPONS/ウェポンズ」が好きな人におすすめの作品
映画「WEAPONS/ウェポンズ」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ストップモーション(2023)
- サンクスギビング(2023)
- アビゲイル(2024)
- フィアー・ストリート Part 1:1994(2021)
映画「WEAPONS/ウェポンズ」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年04月04日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:小さい町で大胆ね!
全体的に思ったのは、こんなに小さい町なのにみんな大胆ねー! ってこと(笑)。
不倫とか、車への落書きとか、誰かに目撃されて一瞬で噂になりそうじゃない? と思う。深夜だったとはいえ、あれだけ大胆に集団移動している子どもたちの行き先に誰も気がつかないのも不思議。
まあ、そういうツッコミどころはありつつも、エンタメ作品として楽しめました。ラストはモヤモヤ!
Rotten Tomatoes
Tomatometer 93% Popcornmeter 85%
IMDb
7.4/10
Filmarks
3.9/5.0

