
A LEGEND/伝説
「A LEGEND/伝説」の感想です。
ジャッキー・チェン主演!
ということで観てみることにしたんですが、なんとこれ「THE MYTH/神話」(2005)と「カンフー・ヨガ」(2017)という作品が先にあって、このシリーズの姉妹編という立ち位置にある作品らしいですね(続編ではない)。
こういう大立ち回りをしまくるアクション、個人的には大好きなんですけどね!
本記事は2025年11月28日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
夢の中でも現実世界でもジャッキー・チェンが大暴れ!ジャッキーらしさは控えめに(※当社比)。
作品情報
| タイトル | A LEGEND/伝説 |
| 原題 | 传说 |
| ジャンル | アクション、アドベンチャー、コメディー、ヒューマン、ファンタジー、ロマンス |
| 監督 | スタンリー・トン |
| 上映時間 | 129分 |
| 製作国 | 中国、香港 |
| 製作年 | 2024年 |
| 公開年(中) | 2024年 |
| レイティング | G |
| 個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
新疆ウイグル自治区内の氷河近くの遺跡で発掘調査を行っていたファン教授は、ある日、不思議な夢を見る。夢の中で、ファン教授は前漢の武将の部下である趙戦(ちょうせん)となり、匈奴軍と戦うために騎馬隊を率いていた。激しい戦いを繰り広げる中で、趙戦は匈奴の王女である夢雲(ぼううん)と運命的な出会いを果たす。一方、現実では、ファン教授率いる発掘調査チームが前漢時代のものと思われる装飾品を見つけて――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
ファン教授
(演:ジャッキー・チェン)
考古学者。新疆ウイグル自治区にある氷河近くの遺跡で発掘調査を行っていた。夢の中では趙戦。
趙戦(ちょうせん)
(演:ジャッキー・チェン)
前漢の武将である霍去病に仕えていた将軍。
ワン・ジン
(演:チャン・イーシン)
ファン教授の助手。シン・ランから好意を寄せられるも、すっとぼけた回答ばかりしている。夢の中では華峻。
華峻(かしゅん)
(演:チャン・イーシン)
趙戦同様、霍去病に仕えていた将軍。趙戦の仲間。美しい夢雲に淡い恋心を抱いている。
夢雲(ぼううん)
(演:グーリーナーザー)
匈奴軍に追われているところを趙戦と華峻に救われた謎の美女。実は匈奴の王女さまだが、匈奴に恨みを持っている。
ハーバート
(演:アーリフ・リー)
シャーマン。夢の中ではフドゥナ。
フドゥナ
(演:アーリフ・リー)
趙戦や華峻、夢雲と敵対する匈奴軍のリーダー。夢雲を手に入れようとしていた。
霍去病(かくきょへい)
(演:ショーン・ドウ)
前漢時代の武将。趙戦や華峻を部下に持つ。
シン・ラン
(演:ポン・シャオラン)
ファン教授の助手で、ワン・ジンの同僚。ワン・ジンに絶賛アプローチ中。
映画「A LEGEND/伝説」の感想
映画「A LEGEND/伝説」の感想です。個人的には結構好きだったけど、ジャッキーらしさはあんまり出ていませんでしたね。
ジャッキー・チェンらしさ
スタンリー・トン×ジャッキー・チェンのタッグで生み出された本作。
恥ずかしながら、このコンビの作品をまったく観たことがなかったもので、他作品と比べようがないんですけれど、個人的にはこういうの好きです(笑)。
真田広之やチャン・ドンゴンが出演している「PROMISE プロミス」(2005)の雰囲気に似ているかもなって思いました。私はこの映画が大好きなので(円盤も持っている)、本作にももれなく好感を持ちました。
ただ、ジャッキー・チェンらしさという点で言えば、それはまあ、うん。期待していたほどはなかったかなと。ジャッキーファンであればあるほど「がっかり!」ということになりそうな感じでした。
AIジャッキー(ちょっと微妙)
本作の主人公は、考古学の研究者であるファン教授。
このファン教授と、助手であるワン・ジンの前世が実は前漢時代の将軍で――というお話でした。ジャッキー・チェン演じるファン教授の前世は趙戦(ちょうせん)という人物で、チャン・イーシン演じるワン・ジンの前世は趙戦の仲間である華峻(かしゅん)という人物。
現世のファン教授はまさに今のジャッキーが演じているんですが、前世の趙戦はなんとAIジャッキー!
曰く、
ジャッキーが演じる趙戦の年齢設定は27歳。実際に27歳の時のジャッキーの顔をAIで再現するのではなく、あくまで27歳の趙戦として様々な表情を持たせようと、ジャッキーの昔の写真と動画をコンピューターに読み込ませ、20種ほどのサンプルができた中から、一番かっこよかったルックスのものを選んだという。
(引用元:【闘う男たちに浸るニュー・アクション!】ジャッキー・チェン『A LEGEND/伝説』|SCREEN ONLINE)
とのこと。
確かにめちゃくちゃ綺麗なお顔をしていた。
でも、表情は微妙だったかなという感じがします。「不気味の谷が発動した!」という人も一定数いそう。ただ美しいだけで、大きく表情が動かないので違和感はありました。
とはいえ、このレベルのAIを映画に使えるのは本当にすごいですよ。今後の映画界に大きく期待できます。
ダイナミックなセット
にしても、さすがというべきか、お金かかってるんだろうなー! という演出。中国映画のこういうのが本当に大好きです。
匈奴軍VS霍去病軍のぶつかり合い、あれは本当にすごい。
なんでも
新疆ウイグル自治区の大草原でロケーションを敢行。馬1万頭、騎馬隊1,300人を動員した、中国映画史上類を見ない騎馬アクション、巨大氷河神殿で繰り広げられる決死のバトルが展開される。
(引用元:ジャッキー・チェン主演最新作 2千年の時を越えたアクションアドベンチャー 「A LEGEND/伝説」公開決定|映画スクエア)
ということらしい。馬1万頭に、騎馬隊1,300人! 公式サイトにも「中国映画史上類を見ない騎馬アクション」と書かれていましたが、この規模は中国映画界的にもやっぱりすごいんでしょうね。まさに壮大という言葉が似合います。
他にも、
クライマックスの洞窟のバトルシーンですが、本物の洞窟では撮影できず、ハルピンからスタッフを呼んで、3000平米と5000平米のスタジオに、リアルな氷の洞窟を再現したんです。
(引用元:【闘う男たちに浸るニュー・アクション!】ジャッキー・チェン『A LEGEND/伝説』|SCREEN ONLINE)
「本物の洞窟では再現できず」。それであんなにリアルな氷の洞窟を再現してしまうのだから、トン監督とジャッキーの記念すべき10作目ということで、本当に力を入れていたんだなというのがわかります。
現実ジャッキーのアクション
若かりし頃のジャッキーをAIで再現したというのは先述した通りで、ここは正直「今のジャッキーのアクションを見ることは叶わないのか……まあ、年齢が年齢だししょうがないか」と思ったところでもあったんですが、ちゃんとありました。現実ジャッキーのアクションシーン。
もう70歳になるジャッキー・チェン。古希ですよ、古希。
必要以上に無理させてはいけないという配慮からか、氷の洞窟を滑りつつアクションをするなどという工夫がされていました。ジャッキーらしいコメディータッチな描写があったりもして「これこれー!」ってなりました。久しぶりに他の作品も観たくなっちゃったな。
というか、自分がワン・ジンとかシン・ランの立場だったとして、親、なんなら祖父でもおかしくない年齢の考古学の教授が突然あんなふうにカンフーしだしたら、驚いて腰抜かす自信がある(笑)。
前世の描写が薄すぎる
あとは、そうですね。
正直、前世の描写が薄すぎるなと感じました。
というのも、展開していくにしたがって、前世で起きた悲劇(あるいは悲恋)というふうに持って行こうとしていたのはわかったんですけれど、なににしても夢雲と趙戦、華峻の間に、互いに命を懸けるほどの何かがあったとは思えなくて。
趙戦と華峻は夢雲に対して一目惚れに近い形で好意を抱いていた。これはわかる。趙戦と華峻が仲間として、兄弟のように思っていたのも理解できる。
ただ、そうなのだとしても、劇中で趙戦と華峻の過去が深く描かれることはないし、最初から夢雲に好意を抱いていたために、その後趙戦と華峻が夢雲と関係を深めようとする描写もほとんどない。せいぜい趙戦が切なげな視線を送ったり、華峻が贈り物をしたりするぐらいで、観ているこちらとしては「悲劇(悲恋)」とまでは言えないような気がしてしまうんですよね。
これはどう考えても演出の問題なので、もう少しうまくやってくれればなというところでした。
生まれ変わりが不自然
夢だと思っていたものが、実は自分の前世だった。
本作はつまりそういうシナリオでしたが、にしても不自然というか、実にご都合主義的だなと感じる部分がありました。
趙戦、華峻、夢雲の悲劇を描くのに、まさかの夢雲の生まれ変わりは不在。最初はシン・ランがそうなのかと思っていましたが、演じる俳優さんも違うし、ファン教授とワン・ジンが前世の記憶を見ている時にひとりだけただ寝ていたので、たぶん夢雲の生まれ変わりではなかったということですよね。
かと思えば、敵だったフドゥナの生まれ変わりはいたりして、じゃあ霍去病は? といったらそれはいない。個人的に、この設定はあまり納得できませんでした。せめて夢雲の生まれ変わりはいてほしかった。前世の恋を(どのような形でもいいから)完結させてほしかったなと。
その場合、ファン教授も巻き込まれることになるので、年齢的に難しいものがあったということなのか。
そう言えば、一瞬だけ謎の美女が登場してファン教授がハッという顔をしていましたが、「THE MYTH/神話」(2005)に出ていたキム・ヒソンという俳優さんなんですってね。「まさかこれが夢雲の生まれ変わり!?」とテンションが上がったのに違ったっぽい。
趙戦と華峻、フドゥナのことを考えると転生はしていそうだけど、いったいどこにいるのか気になります。
映画「A LEGEND/伝説」が好きな人におすすめの作品
映画「A LEGEND/伝説」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ライド・オン(2023)
- プロジェクトV(2020)
- ラスト・ソルジャー(2010)
- ポリス・ストーリー/香港国際警察(1985)
映画「A LEGEND/伝説」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2025年11月28日)。レンタル作品等も含まれます。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD |
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まとめ:ジャッキー・チェンらしさは控えめだけど
ジャッキー・チェンらしさは控えめな演出になっているので、もしかしたら物足りなく感じる人はいるかもしれないけれど、アクションとしてはなかなかに楽しめる作品でした。
ただ、AIジャッキーは表情に若干の違和感が。
中には「ちょっと怖い……」と感じる人もいるみたいなので、この辺で好き嫌いには分かれそうだなと思っています。
Rotten Tomatoes
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IMDb
4.7/10
Filmarks
3.3/5.0

