ゾンビーバー [DVD]
B級ホラー好きさん、集まれー!(?)
B級映画ファンでも、人によって内容や演出で「好きなタイプ」「嫌いなタイプ」に別れるでしょうが、おそらく多くの人に刺さりまくるんじゃないかと思えるほどの良作です。
ゾンビがビーバー。
いや、ビーバーがゾンビになっちゃった!? なお話。B級ゾンビ映画の中ではかなり有名な映画ですね。
本記事は2024年10月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
ビーバーたちが襲い来る――!
作品情報
タイトル | ゾンビーバー |
原題 | Zombeavers |
ジャンル | ホラー |
監督 | ジョーダン・ルビン |
上映時間 | 77分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2014年 |
レイティング | R15+ |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
女子キャンプを楽しむため、湖の近くにやって来たメアリー、ゾーイ、ジェンの3人。NOスマートフォン、NO男子をルールとしていたが、途中で彼女たちの恋人が合流し、それぞれの夜を過ごすことに。そんな中、シャワーを浴びようとしていたジェンが、バスタブの中にいる獰猛なビーバーと遭遇。ビーバーはトミーが始末するが、翌日確認してみると、捨てたはずのビーバーの死体がどこにもなくなっていて――。
登場人物
(敬称略)
ジェン(演:レクシー・アトキンス)
彼氏に浮気をされたことから傷心中。
ゾーイ(演:コートニー・パーム)
空気を読めず(読むつもりもない)、傷心中のジェンを煽ることもしばしば。
メアリー(演:レイチェル・メルヴィン)
ゾーイに比べ、ジェンに寄り添おうとしているが――。
サム(演:ハッチ・ダーノ)
サム。ジェンと付き合っていたが、他の女性とキスをしている写真を撮られたことで喧嘩している。
トミー(演:ジェイク・ウィアリー)
メアリーの恋人。
バック(演:ピーター・ギルロイ)
ゾーイの恋人。
映画「ゾンビーバー」の感想
映画「ゾンビーバー」の感想です。いたってシンプルなストーリー。難しく考えずに観られるお気軽な映画です。
ホラーのテンプレが勢ぞろい
- 田舎or山の中(湖)
- 少年少女のどんちゃん騒ぎ
- 恋人との痴話喧嘩
などなど、ホラー映画のテンプレ設定が盛りだくさんでした。
隣人の様子が微妙におかしかったり、途中で怪しげなおじさまが出てきたり。「これがあるとホラー映画って感じよね~!」という感じ。
なので、設定的には王道ではあるんですが、B級映画なのでこのテンプレもまあ面白く感じましたね。
登場人物は基本嫌な奴
あと、B級映画らしくも興味深いなと思ったのが、登場人物は基本みんな嫌な奴であるということ。
女性陣なんか「これでよう友達やってられるわ……」と思ってしまうほどのギスギス感。だけど、どこか身に覚えのある嫌な感じ……きっとそれは、学生時代に一度は経験したことあるような雰囲気だからなんでしょうね。
なんていうか、こう、たいして気が合うわけじゃないんだけど、なんとなく都合が良いから一緒にいて、たとえその「友人」に嫌なことをぶつけられたとしても、曖昧に笑って誤魔化す――みたいな。男性陣はともかく、女性陣(ジェン、メアリー、ゾーイ)の間にはこの特有の空気感が色濃くただよっていて、序盤のほうなんかはいたたまれない気持ちになったりしました。
しっかりB級映画
どこからどう見てもB級映画な「ゾンビーバー」(タイトルからしてもうB級映画!)ですが、しっかり作り込まれている部分は作り込まれていて、意外や意外、見ごたえもかなりありました。
良い具合に雑で、良い具合にきっちりしている。
嫌な奴ばかりだけど、無駄な登場人物がいなかったのもとても良かった。人間関係が把握しやすいと、やっぱり観やすいですね。
完全にコメディー
ホラーといっても、コメディーに全振りしている本作。
「うわあ、お馬鹿さん!」の連続で、「登場人物、嫌な奴ばかり」とは先に述べた通りなんですが、話を面白おかしくつなげているので、あまり嫌味がない。
特にゾンビーバーで最初に被害を受けたときなんか、本人たちからしたら深刻な状況であるはずなのに、観ている私は「うっそーん、そんなことあるぅ……?」とクスクスしてしまいました。
オチも◎
あとはね、オチも個人的には非常に好みでした。
ふむふむなるほど、そういうことかと。
見事なミスリードでしたね。王道だった設定とそれに伴う人間関係については予想しやすかったんですが、さすがにこのラストは予想できなかった。良い意味で予想を裏切られ、私にとっては非常に満足感の高い作品でしたね。
映画「ゾンビーバー」が好きな人におすすめの作品
映画「ゾンビーバー」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
まとめ:頭を空っぽにして観るべし!
多くのB級ホラーに言えることでしょうが、本作も例に漏れず、頭を空っぽにして観たいポップコーンムービーでした(超絶褒め言葉)。
難しく考えさせられる作品もいいけど、何も考えたくないときとかにはこういったタイプのちょけた映画がいいよねっていう。
非常に面白かったです。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 70% AUDIENCE SCORE 32%
IMDb
4.8/10