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ドイツ映画「カリガリ博士」(1919)|あらすじ・感想

カリガリ博士_タイトル ホラー


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「カリガリ博士(原題:Das Cabinet Des Dr. Caligari)」は、1910年代に作られた映画の中でも特にチェックしておかなければならない作品のひとつです。

白黒のサイレント映画であることに加えて、舞台のセットが少々特殊な造りになっているので、正直、好き嫌いはハッキリ分かれるかもしれません。

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作品情報

  • 作品名:カリガリ博士(原題:Das Cabinet Des Dr. Caligari)
  • 上映時間:67分
  • ジャンル:ホラー
  • 製作国:ドイツ
  • 公開年:1920年

あらすじ

あるドイツの田舎町、奇妙なカリガリ博士は夢遊病者を連れて見せ物小屋を開こうとする。
冷たくあしらった役人は死体になり、見せ物小屋の客は夢遊病者の予言通りに死んで行く…。
極端に白と黒のコントラストが強い映像とゆがんだ書き割り調のセット、不安定な空間に呪われた加害者と被害者の幻想が交錯する。

(引用元:IVC「カリガリ博士」

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キャスト・スタッフ

  • 監督:
    ロベルト・ヴィーネ(Roberet Wiene)
  • メインキャスト:
    コンラート・ファイト(Conrad Veidt)⇒ チェザーレ(Cesare)役
    ヴェルナー・クラウス(Werner Krauss)⇒ カリガリ博士(Dr. Caligari)役
    フリードリッヒ・フェーヘル(Friedrich Feher)⇒ フランシス(Franzis)役
    リル・ダゴファー(Lil Dagover)⇒ ジェーン・オルセン(Jane Olsen)役
    ハンス・ハインリッヒ・フォン・トワルドフスキー(Hans Heinrich von Twardowski)⇒ アラン(Alan)役
    ルドルフ・レッティングル(Rudolf Lettinger)⇒ オルセン博士(Dr. Olsen)役
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「カリガリ博士」注目ポイント

ある種のどんでん返しが好きな人にとってはたまらない作品です。内容が素晴らしいのはもちろん、舞台芸術としても楽しめます。

ドイツ表現主義とキュビズム

ドイツ表現主義とは、20世紀初頭にドイツ各地で行われた芸術革新運動のことを指します。そもそも「表現主義とは?」ということですが、これは外見にとらわれず、作り手の内面を強く反映させた様式のこと。

わかりやすく美術界隈の話でいうと、ムンクなどが表現主義を代表する作家として知られています(ただしドイツではない)。たとえばムンクの「叫び」。一度もその名を聞いたことがないという人はあまりいないでしょう。

これなんかは顕著にムンク自身の内面が映し出されていますよね。

ドイツ表現主義は美術だけでなく、映画にも大きく影響しています。本作もまたしかり。背景に注目すると、建物や窓の形がおかしかったりかなり平面的だったりするんですね。

これは別に、美術さんが手を抜いたからではありません。そういうものなんです。キュビズムなんです。ドイツ表現主義なんです。

「遠近法無視してんなあ……!」と、一般的な映画のルール枠をはみ出したような作品に興奮すること間違いなし。ちなみに美術でいうと、キュビズムの代表作家はピカソなどです。

舞台芸術的な衣装やメイク

いざ作品を観てみると、セット本体がそうである以上に、衣装やメイクまでもが不自然に誇張されていることに気がつきます。

中でもわかりやすいのはチェザーレ。肌が病的に白く、夢遊病であること、あるいはモンスター(=犯人)であることの表現なのか目のまわりが黒く塗られていて、観る側の不安をあおってきます。

このことがより、映画というより舞台作品を観ているかのような気分にさせてくれるんです。

アイリスショットの多用

アイリスショットとは、場面と場面を切り替えるため、画面中央に向かって円が徐々に絞られていく、あるいは画面中央から全体に円が広がっていく撮影技法のことを言います(アイリスイン/アウト)。

この手法が多用されているのも、カリガリ博士の特徴のひとつです。日本でも、昔のアニメ(特にコメディ)のオチ部分などでこの手法が使われていることがありますね。

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「カリガリ博士」を観た感想

精神的に不安定な人が観るにはちょっと要注意。

とにもかくにも、精神を揺さぶってきます。観ているだけで、不安になる。そんな作品。

それはパースが狂ったような背景(ドイツ表現主義)だったり、誇張された演技や衣装、メイクだったり、内容そのものだったりするわけですが、とにかく不思議な――カリガリ博士ならではの特別な世界観があるんですね。言葉ではうまく言い表せないので、ぜひ一度観てほしい。

現代の映画にしか興味がないという人は特に、映画の常識を狂わされるかもしれません。

物語自体、非常に淡々と進んでいくので、人々(登場人物)の感情をなかば強引に振り切っているような感じがしてなお不安があおられるんですかね。

大胆なセッティングなのに、芸術性のみにかたよっていないのもいい。ストーリーもきっちり作り込まれていて、最後のオチなんかはまさかのどんでん返しです。いや、どんでん返しがあるとわかっていてもなお、想像の斜め上をいく結末。

これはね、映画史にも名を残し、いろんな芸術家に影響を与えた作品なんですよ。さすがとしか言えません。一度観たら忘れられない作品になります。

チェザーレの顔が本当に怖い。ホラーよりややサスペンス色が強い作品ですが、とはいえ、不気味な映像が苦手な人が観たら夢に出てきそうな迫力です。服装が全身真っ黒なのもなんてにくい演出なんでしょう。あれが影からひょろりと現れることを考えると……ぶるり。

革新的な作品

表現主義的な映画と言われて、まず頭に浮かぶのが「カリガリ博士」です。なんて美しく、なんて前衛的で、なんて革新的なのか。

ただ、ここは大きく好き嫌いに分かれるところだと思います。1時間ちょっとの作品なので、休日の空いた時間などに観てみてくださいね!

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※本記事の情報は2020年11月時点のものです。

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