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映画「ロイドの要心無用」三大喜劇王が魅せる!これぞコメディの神髄――大時計のシーンが見せどころ

要心無用_タイトル コメディ


シネマ語り ~ナレーションで楽しむサイレント映画~ ロイドの要心無用 [DVD]

チャールズ・チャップリン、バスター・キートンと並び、「世界の三大喜劇王」のひとりとして称されるハロルド・ロイドが主演を務めた「ロイドの要心無用(Safety Last!)」

ハラハラドキドキが止まらない、不朽の名作です。

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作品情報

  • 作品名:ロイドの要心無用(原題:Safety Last!)
  • 上映時間:66分
  • ジャンル:コメディ
  • 製作国:アメリカ
  • 公開年:1923年

あらすじ

周囲の期待を一身に集め、田舎から都会に出て来た青年がいた。残してきた恋人には主任を任され……なんて手紙を出すが、実のところ、ただのデパートの売り子。それも度重なるドジで、首さえも危ない状態だった。そこへ彼女がやってきて、なんとか取り繕おうとしてますますドツボにはまり、ついに解雇通告を受け取ってしまう。だが、壁のぼりが得意な友人をビルに登らせる販促キャンペーンに借り出すことで、何とか汚名返上を果たそうと画策。しかし宿敵の警官に友人は追われ、ついに彼自身がビルに挑むことに……。

(引用元:Yahoo!映画「ロイドの要心無用」

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キャスト・スタッフ

  • 監督:
    フレッド・ニューメイヤー(Fred C. Newmeyer)
    サム・テイラー(Sam Taylor)
  • メインキャスト:
    ハロルド・ロイド(Harold Lloyd)⇒ ボーイ(The Boy)
    ビル・ストローザー(Bill Strother)⇒ 友人(The Pal)
    ミルドレッド・デイヴィス(Mildred Davis)⇒ ガール(The Girl)
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「ロイドの要心無用」注目ポイント

本作では、のちの映画界に大きな影響をもたらした名場面が登場します。おそらく、観たことがある人も多いのでは?

時計台のシーン

あらすじにあるとおり、主人公のボーイは自らビルを登るハメになります。これがまた、映画だから落ちないとはわかっていても、ハラハラするんですね。

なんとも絶妙に、高い場所に対する恐怖心をあおってくる。

特に大がかりだったのは、時計の針にぶら下がるシーンでしょう。何年経っても色褪せない記憶に残る名場面!

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「ヒューゴの不思議な発明」、ジャッキー・チェン主演の「プロジェクトA」といったよく知られた映画にも影響しています。

なお、「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2015)」の公開時には、トム・クルーズ本人がサイレント時代のコメディ映画(本作含む)を参考にしたと語っています。

また、当然のことながら、当時はCGなんてない時代。このシーンは実際にハロルド・ロイド自らがぶら下がっているのですが、ビルの屋上の上にセット(時計)を作って、下にマットレスを敷いた状態で撮影に挑んでいたそうです。

とはいえ、写真を見る限り屋上のかなり際どいところで演技をしているので、失敗したら転がり落ちてしまいそうな雰囲気。相当な恐怖を感じます。

ハロルド・ロイドの地味さ

ハロルド・ロイドには、チャップリンやキートンにあるような派手さがありません。つまり、地味なんです。日本でも、他2名に比べて知名度が低いですよね。

でも、地味なところがまたいい。本作でも派手なアクションはなく、地味にひたすら「よいしょ、よいしょ」と一階ずつ体を運んでいく。単に登っているというより、まさによじ登っているという言葉がぴったりです。

だからこそ応援したくなるというか、ある種の親近感を覚えるというか。共感するあまり、ボーイが足を滑らせるたびにヒヤッとしてしまいます。

もか
もか

これが高所恐怖症だと、けっこう笑えないシーン……。20分ぐらい続くから、ずっとドキドキしっぱなしだよ!

「Safety Last!」のタイトル

日本語で「要心無用」というタイトル。

思わず「どういうこと?」と言いたくなりますが、原題の「Safety Last!」に置き換えて考えてみると、実に的を射たタイトルとなっています。

これは、英語の表現としてもともとある「Safety First(=安全第一)」を引っくり返した言葉。

安全などさて置いて、格好をつけるために、あるいはあとに引けなくなって(プライドのために)命綱もなしでビルに登るのですから、この一言が本作の内容すべてを表していると言っても過言ではないでしょう。

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「ロイドの要心無用」を観た感想

見どころはなんといっても、時計の針にぶら下がるシーン……を含む、高層ビルを(まさかのスーツ姿で!)登っていく20分間。

もうね、ずーっと妙な浮遊感に襲われていましたよ。あの、ジェットコースターでスロープを下っていくような胃の浮く感覚。怖い怖い。

途中で網に引っかかったり(なぜ……)鳥に襲われたりといろんなアクシデントに見舞われるんですが、そのたびに、落ちそうで落ちない危うさ。明確な言葉がないにもかかわらず、表情や仕草の節々から「なんで俺、こんなことしてるんだろう」みたいな感情が見て取れるのもいいですね。

あとは、突然田舎から出てきてしまう彼女(ガール)の大胆さと、それにもかかわらず、ボーイの誤魔化しにまったく気づかない鈍感さにはちょっとした苛立ちを感じました。が、これはきっと、しょっぱなからボーイに感情移入するように物語がつくられているからでしょう。

これもハロルド・ロイド作品ならではですよね。

たとえばチャップリン作品なんかでは、名場面こそたくさんあるものの、それは感情移入するというより観客VS登場人物の構図で感銘を受けるといった感じ。

それがハロルド・ロイドが見事な演技を見せてくれる本作では、まるでボーイ本人になったかのような気分が味わえます。

他のシーンでも、仕事(の顧客)に振り回されたり、なけなしの給料で一食抜いてまでガールに指輪を買ったり……現代社会にも相通じるものを感じました。だからこその共感なんだと思います。

こう、いちいち応援したくなってしまう。

普通に描けばわりとシリアスな出来になりそうな内容ですが、それをコミカルに表現してしまえるのがハロルド・ロイドのコメディアンとしての才能ですね。

まあ、そんなチャップリンともキートンともまた違ったテイストでコメディ世界を突き進んだハロルド・ロイドですが、やはり社会風刺をきかせているという点においては、他2人と変わらない部分。

いかにも高級そうなスーツを着ているわりに、現場のことはちっともわかっていない上司とこき使われる社員――上に対する反骨精神みたいなものを感じます。

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100年前の作品とは思えないクオリティ

CGなしの作品だということを考えると、まさか100年近く前とは思えないほどのクオリティです。日本で目立ちがちなチャップリンやキートンもいいけれど、陰ながら現代の映画作品に大きな影響を与えている作品としては、ハロルド・ロイドの作品も外せないところ。

中でも「ロイドの要心無用」はまず最初に観たい作品でもあります。笑いあり、緊張あり、感動ありの名作です。

※本記事の情報は2020年11月時点のものです。

もか
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