
ウォンテッドマン
映画「ウォンテッドマン」の感想です。
地味めの(クライム)アクション映画。
評判はいまいちのようですが、個人的にはけっこう好きですね。こういう不法入国者(不法滞在者)についての問題なんかは、共感する部分があったり、逆に疑問を覚える部分があったり。
主人公がキレッキレの愛国主義者なのもよかったです(笑)。

映画「ウォンテッドマン」の見どころは……
- 愛国主義者な主人公。
- 考えさせられる不法入国者(不法滞在者)問題。
- シンプルなストーリー。
本記事は2026年06月25日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | ウォンテッドマン |
| 原題 | Wanted Man |
| ジャンル | アクション、ミステリー |
| 監督 | ドルフ・ラングレン |
| 上映時間 | 86分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2024年 |
| 公開年(米) | 2024年 |
| レイティング | 不明 |
| 好きレベル | ★★★★☆ |
あらすじ
ある日、メキシコの麻薬取引現場で麻薬取締局(DEA)の捜査官が殺害される事件が発生した。命からがら現場から逃げ出し、別の場所で万引きで捕まった女性2人を、アメリカで行われる事情聴取のために迎えに行かなくてはならないということで、派遣されることになったのはベテラン警官のマイク・ジョハンセンだった。だが、この任務中、ジョハンセンは現地の警官たちに襲われることになり……。
主な登場人物
(以下、敬称略)
マイク・ジョハンセン
(演:ドルフ・ラングレン)
ベテラン警官。愛国主義者。不法滞在者に暴力を振るったことが問題になり、ニュースで取り上げられる。
ロサ・バランコ
(演:クリスティナ・ビヤ)
件の麻薬取引現場に居合わせた娼婦。地元警官による襲撃を生き延び、ジョハンセンと共に逃げる。
ブリナー
(演:ケルシー・グラマー)
引退済の元警官で、ジョハンセンの元同僚。
ヒルツ
(演:アーロン・マクファーソン)
ジョハンセンの同僚。
ヘルナンデス署長
(演:ロジャー・クロス)
ジョハンセンの上司。
映画「ウォンテッドマン」の感想
映画「ウォンテッドマン」の感想です。ものすごい派手なことが起きない分、やや地味な印象に仕上がっているものの、個人的には好きなタイプのアクション映画でした。
キレキレの愛国主義者
まず、主人公のジョハンセンがキレッキレの愛国主義者なのがいいですね。
正直、外国人っぽい見た目のアメリカ出身者に難癖をつけたりするのを見ると、めっちゃ不快(笑)。アメリカ出身だとわかるとサッと引くのも含めて。
ただ、こういうタイプって、おそらくなんですけれども、不法入国者(不法滞在者)だけじゃなく普通に外国人が嫌いなのだと思う。
日本にいると外国人居住者を「社会問題として」実感する場面って非常に少ないので、いまいちピンと来ませんが、そういえば自分も海外に住んでいた頃、タクシーの運転手に「外国人が入ってくるから我々(現地人)の仕事が奪われる」と言われたなと。そのときは「一理あるけど、でもみんなが望み、奪われたくないと思うようなHigh Wage Occupationを得られる人はごく一部で、実際には現地の人が進んでやりたがらない仕事をしている外国人がそれなりにいることも忘れちゃいけないよな(現地の言葉がままならないと搾取されるパターンが多い)」と思ったりしたんでした(外国人問題に詳しいわけじゃないので、正しいかはわからない)。
だから、実際には外国人=悪としてはいけない複雑な問題なんだけど、ジョハンセンは完全に外国人と見るやいなや喧嘩を売りに行っていましたね。見た目が外国人というだけで、真っ先に「グリーンカードは持っているのか?」ってめっちゃ失礼。
不法滞在者=悪?
それに、ジョハンセンの中では不法滞在者=絶対的な悪という構図が成り立っていたのでしょうね。
いや、まあ、不法滞在者はルールを破っているという点においては悪いことをしているんだけど。でも、ロサの話を聞いたあとにどう感じるかが重要だと思う。果たしてロサは悪人なのか? ロサに悪いところがあったのか?
ジョハンセンは(確か)ノーコメントでしたが、何かを感じたふうな表情をしていました。
不法滞在者による問題
とはいえ、実際問題、事実がどうであれ、多くの外国人が流入してくれば治安が悪化するのではないか、それが不法入国者(不法滞在者)ならなおさらだ(だって彼らはルールを守らなかった人たちなので)、と考える人がいるのも仕方のないことではある。
これ、本作では「不法滞在者にも理由がある場合があるんだよ」で終わってしまっていた感じがしたのはちょっと残念なところでした。というか、こんな複雑な問題をアクション映画一本に落とし込もうとするほうが難しいんですが。ようやったなと。
ベースとして、理由があっても本来駄目なものは駄目だし、でもその理由は考えなくちゃいけないよねというところまで持って行ってほしかったな。
考えさせられる映画
と、このように、個人的にはけっこう考えさせられるタイプの映画だと思いました。なんていうか、自分の海外経験とちょっと重なった(一度は外国人になった立場として)。
まあ、こういう頑固な愛国主義者はどこにでもいますね。愛国主義者は当然自国民ファーストで、だからこそ無自覚に差別主義者になりがち。
安らいだ様子のジョハンセン
でも、ここで面白かったのが、こんなにも愛国主義的に生きるジョハンセンなのに、ロサの母親の前ではちょっと安らいだ様子を見せていたこと。一緒にテレビを見て、会話しようとしていましたもんね。
事件に一切関係がないからということなのか、必要以上に「監視らしさ」を出してこないからなのか。
ロサや従兄弟たちの中では、一番メキシコ人らしい人でもあったと思うんですけど。ジョハンセンが攻撃的な態度を取っても、それをやんわり包み込んでしまえる包容力みたいなものがあったからかな。母の愛的な。
ドルフ・ラングレンの映画
本作、ドルフ・ラングレンによるドルフ・ラングレンのための映画! という感じでした。
主演を務めるだけでなく、脚本、製作、監督までぜーんぶドルフ・ラングレン。恥ずかしながら、ドルフ・ラングレンの映画はあまり観たことがないんですけれども、めちゃくちゃ格好良いな! と思いましたね。
地味だけど肝が据わった感じというか。ピンチが訪れても慌てるとかパニックになるとかそういうこともなく、ドンと構えている感じに好感が持てました。
映画「ウォンテッドマン」が好きな人におすすめの作品
映画「ウォンテッドマン」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- WILD CARD/ワイルドカード(2014)
- 守護教師(2018)
- ワーキングマン(2025)
- ロストランズ 闇を狩る者(2023)
映画「ウォンテッドマン」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年06月25日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:徐々に変わっていく主人公
先述したとおり、最初は頑固だった愛国主義者のジョハンセン。
そんな彼が、ロサと関わることで徐々に変わっていく様子がなんとも自然でよかったです(最初は「娼婦の言うことに耳なんて貸さん」的なことすら言っていましたもんね)。
個人的には楽しめた映画でした。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 8% Popcornmeter 24%
IMDb
4.9/10
Filmarks
2.9/5.0

