ティル・デス(字幕版)
恋人や伴侶(妻、夫)から突然のサプライズ!
目隠しをして連れて行かれた先に、素敵なレイクハウスがあったらどう思いますか?
少し歪になりがちだった夫婦関係でも修復してみようかな? ちょっとは相手に歩み寄ってみようかな? そんな気分になる人は少なくないはず(個人的にサプライズは苦手な人です)。
今回は、嫌すぎるサプライズをお届け!
本記事は2024年04月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
夫婦のやり直しより……生きたい!
作品情報
タイトル | ティル・デス |
原題 | Till Death |
ジャンル | スリラー |
監督 | S・K・デール |
上映時間 | 88分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2021年 |
レイティング | ― |
個人的評価 | ★☆☆☆☆ |
あらすじ
仮面夫婦のエマとマーク。そんな二人が迎えたある年の結婚記念日、マークは「サプライズ」と言って、エマをレイクハウスで過ごすバカンスへと招待する。「結婚生活をやり直したい」と告げるマークと一夜を過ごすエマ。ところが、翌朝目覚めたエマの前で、マークは自身の頭を撃ち抜いてしまうのだった。
▼Blu-ray+DVD▼登場人物
(敬称略)
エマ(演:ミーガン・フォックス)
妻。夫の高圧的な態度にうんざりしている。
マーク(演:オーエン・マッケン)
夫。サプライズと称して、妻にレイクハウスでのバカンスをプレゼントする。
ボビー・レイ(演:カラン・マルヴェイ)
かつてエマのストーカーだった男。
ジミー(演:ジャック・ロス)
ボビーの弟。
トム(演:アムル・アミーン)
マークの同僚。
映画「ティル・デス」の感想
映画「ティル・デス」の感想です。夫が妻をレイクハウスのバカンスに招待することから始まるシチュエーションスリラー。話はシンプルでわかりやすい。
誤解を招く日本語キャッチコピー
まず言いたい。
日本語のキャッチコピーは誤解を招く。誤解しか招かん。
「目覚めたら手錠で繋がれた夫の死体。襲い来る謎の男たち」
いやいや、目覚めたら夫は普通に生きていますし、妻のエマが起きたのを確認して、しっかり言葉まで交わしたうえで自分の頭を撃ち抜いているわけですからね。
しかも、襲い来る男たちもエマにとって謎とまでは言えない……。
なので、このキャッチコピーに惹かれて本作を選んだ人は、ちょっとした嘘をつかれた気分になるかもしれません。
かく言う私も、キャッチコピーはしっかり頭に入った状態で鑑賞し始めたので、エマが目覚める瞬間は「うんうん、夫はどうなっているんだい?」とやや挑戦的な視線でそれを眺め、夫が背中を向けてベッドの縁に腰かけているのが映った時には「なるほど、座ったまま眠ったようにお亡くなりになっているパターンね」とワクワクし、夫が振り向いた瞬間「生きてるんかーい!」と思わずツッコミを入れました。
設定自体はまあまあ斬新
仮面夫婦だった二人が、(夫からの申し出により)やり直そうと熱い一夜を過ごし、翌朝目覚めたら夫が予想だにしない衝撃的な行動に走る、そして、妻と夫は手錠でつながれている……。
設定自体は結構斬新だなと感じましたね。
シチュエーションスリラーとしてはバッチリな状況。
どうしようどうしようとテンパっているうちに、謎の男たち(そうでもないけど)がレイクハウスに侵入してきて、どうやら自分の身が危ないらしいと夫(故)を引きずって逃げなければならなくなる。
うまく調理できれば、かなり面白くなりそうなシチュエーションです。
仮面夫婦はどこまで行っても仮面夫婦
夫マークは妻のエマに「結婚生活をやり直したい」と申し出たわけですが、仮面夫婦は結局、どこまで行っても仮面夫婦のまま。
夫が目の前でパァンと行ったのにもかかわらず、それを嘆くこともほとんどなく、というか、躊躇うこともほとんどなく、その体を引きずりながらどうしようか考えるエマ。
ベッドインした仲とはいえ、やっぱり気持ち的には冷めきっていたということなんでしょうね。
一度失ってしまった信頼関係はそう簡単には戻らない。
これは両者共に言えることですけれども(つまりエマだけに限らない)。
これ、面白いのが、作中に善人と言える善人はひとりも出てこないことなんですよね。なのに、なんとなくエマが普通に善い人に見える不思議。
とりあえず、ここでは一番の被害者だからですかね。
一転二転しないシンプルなストーリー
この話に大きなどんでん返しはありません。
逆に言えば、シンプルなストーリーが魅力でもあります。
頭を使わないで(褒め言葉)、単純にそのシチュエーションからの脱出を楽しめる。1時間半ほどという時間的にも丁度良かったと思います。
これ以上長引いていたら飽きてしまうだろうし、短すぎても物足りない感じがしたんじゃないかなと。
登場人物同士の関係性も、まあわかりやすくはありました。
映画「ティル・デス」が好きな人におすすめの作品
映画「ティル・デス」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- バイバイマン(2016)
- キャビン(2011)
- (r)adius ラディウス(2017)
- ホーリー・トイレット(2021)
まとめ:B級感たっぷりのシチュエーションスリラー
B級映画×シチュエーションスリラーが好きな人にはうってつけの作品。
レイクハウスの中で繰り広げられる謎の男たち(?)とエマの攻防は、なかなかに手に汗を握るものがあります。シンプルなストーリーも◎!
あと、エマを演じたミーガン・フォックスが美しいのも魅力のひとつです。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 90% AUDIENCE SCORE 54%
IMDb
5.9/10