
モンタナの目撃者(字幕版)
「モンタナの目撃者」。
映画「ウインド・リバー」(2017)で知られるテイラー・シェリダン監督による作品です。アンジーの泥臭いアクションシーンが見られますよ(好き)!
本記事は2025年05月29日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
トラウマ克服と成長の物語。
作品情報
タイトル | モンタナの目撃者 |
原題 | Those Who Wish Me Dead |
原作 | Those Who Wish Me Dead/マイケル・コリータ著 |
ジャンル | スリラー、アクション、サスペンス |
監督 | テイラー・シェリダン |
上映時間 | 100分 |
製作国 | アメリカ、カナダ |
製作年 | 2021年 |
公開年(米) | 2021年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
昨年、山火事で少年を救えなかったトラウマを持つ森林消防隊員のハンナ。トラウマと戦いながら過ごしていたある日、ハンナは森の中でコナーという少年に出会う。コナーは、目の前で父親が暗殺者に殺されるところを目撃したあと、ボロボロになりながらもなんとか逃げ延びてきたのだが――。
主な登場人物
(敬称略)
ハンナ・フェイバー
(演:アンジェリーナ・ジョリー)
森林消防隊の隊員。一年前に起きた山火事で指揮を執っていたが、火に囲まれた少年らを前にしながらも救助できなかった。
コナー・キャサリー
(演:フィン・リトル)
送り込まれた暗殺者により、父親を目の前で奪われた10代の少年。父親に逃がされ、森の中を彷徨っていたところ、ハンナと遭遇する。
オーウェン・キャサリー
(演:ジェイク・ウェバー)
コナーの父親で法廷会計士。知ってはいけない秘密を暴いてしまったため、暗殺者に狙われる。
ジャック・ブラックウェル
(演:エイダン・ギレン)
暗殺者のひとり。パトリックとは兄弟。
パトリック・ブラックウェル
(演:ニコラス・ホルト)
暗殺者のひとり。ジャックとは兄弟。
イーサン・ソーヤー
(演:ジョン・バーンサル)
保安官。ハンナの元恋人で、アリソンの夫。山火事以降、素行が悪くなったハンナに腹を立てつつも、心配している。
アリソン・ソーヤー
(演:メディナ・センゴア)
イーサンの妻で、妊娠6カ月。勇敢な女性。
映画「モンタナの目撃者」の感想
映画「モンタナの目撃者」の感想です。かなり久しぶりにアンジェリーナ・ジョリーのアクションを見たような気がします!
エイダン・ギレンの悪役が好き!
あー、なんか悪役の人、どこかで見たことあるなあと思ったら、映画「君だってかわいくないよ」(2015)の人でした。というか、そもそも「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」(2015)の人だった(笑)。
個人的には「君だってかわいくないよ」がめちゃくちゃ好きなんですが、エイダン・ギレンって「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」みたいな悪党を演じるのがとんでもなく似合います。銃持って追いかけてくる感じが良いよねえって。
コナーがあまりに可哀想
ストーリーとしては、コナー少年があまりに可哀想すぎました。
なに、この試練? まだ10代の少年にこんなキツい現実、必要? みたいな。
母親を病気で亡くして、そのうえ父親までも目の前で奪われて。つらい。つらすぎるんだが。ハンナに守ってもらって、たとえここで生き延びることができたとしても、明日からの生活はどうしたらいいの? ってなるよなあ。
もうね、父親がコナーに「(奴らが追っている)情報はすべてメモに書いたから、自分が信頼できると思った人に渡せ」と言った時点でフラグ立ちまくり。あ、これ、父親は駄目なんだなって想像がつくから、序盤はずっとつらい気持ちになります。
しかも、「(自分が)信頼できる(と思った)人に渡せ」って。おそらく、この時点で父親は誰を信じていいかわからず、コナー少年の直感に任せたということなのでしょうけど、責任が重すぎる……。コナー少年は子どもでも、馬鹿ではないので、大事な何かを託されたとは思ったでしょうし、絶対にプレッシャーだったはず。
ハンナに「あなたは信頼できる人?」って聞くところとか、ああ、もう! ってなる。我々は第三者として見ているので、ハンナが信用に値する人物だとわかっているわけですが(でもちょいちょい危うい)、コナーにとっては見知らぬ女の人。相当勇気出したんだろうなと思うと、切なくなりますね。
無敵なハンナ(でも泥臭い)
アンジェリーナ・ジョリー演じたハンナは、無敵の女。
いや、戦う中でかなり悲惨な状態にはなるんですが、雷に撃たれても無問題!(実際にはやや逸れていたっぽい)山火事のど真ん中に放り込まれても走ればOK!
正直、雷は直撃を避けたのでわかるけど、山火事はあんなに近くにいたら息できなくなりそうだよなと思いました。
でも、アクション自体は非常に泥臭くて魅力的。
相手が男なので、力で圧倒することはできず。相手が銃を持っているのに対して、こちらは飛び道具なし。そんな不利な状況で、子どもを守りつつ生き延びなければならない。しかも、山火事はそこまで迫っているし、雷も落ちてくる。
ハンナ、頑張りました。
あの、雷が落ちてきた際の、走って、伏せての一連の動作は、実際にああするものなのでしょうかね。匍匐前進とかのほうが良さそうな気もするけど、速さが出ないうえに、どちらにせよそこら中ですでに雷が落ちまくっているから、匍匐前進をしていても当たるときは普通に当たりそう。ああいう場合はどうするのが正しいのか、ちょっと気になります。
アンジェリーナ・ジョリーの演技がすごすぎる
そして、アンジェリーナ・ジョリーの演技力のすごさに改めて気付かされました。
序盤、山火事で少年らを救えなかったというトラウマを抱え、ちょっと情緒不安定な感じのハンナ。目つきも鋭くて、口調も割ときつい。
なのに。
すべて終わったあとのハンナ(アンジー)の優しく、穏やかな顔よ! ああ、ハンナってもともとこういう人だったんだって、自然とそんな感想が頭の中に浮かぶぐらい。あの表情を見た瞬間、ゾクッとしたものを感じました。良い意味ですよ!
山火事の迫力
山火事の映像もものすごい迫力でしたね。
一部、わかりやすくCGっぽいところはあったけど、他のところでは実際に山火事現場を撮影したのかと思うほどのリアルさでした。いやあ、熱そうだった。
逃げるハンナとコナーを追いかける炎のシーンは、「もう駄目だ」「え、どうするの?」とドキドキしっぱなしでした。
映画「モンタナの目撃者」が好きな人におすすめの作品
映画「モンタナの目撃者」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
まとめ:美しいアンジーのアクションシーン
とりあえず、美しいアンジーの泥臭くも美しいアクションシーンが見られて大満足です。
先述した通り、エイダン・ギレンの悪役も決まっていた。もちろん、ニコラス・ホルトも。山火事と雷、暗殺者に同時に襲われ、それでもビビらず戦ったハンナって本当にすごいよね。女性が強い映画は好きです。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 63% Popcornmeter 86%
IMDb
6.0/10
Filmarks
3.5/5.0