
ハンガー・ゲーム0
映画「ハンガー・ゲーム」シリーズ(2012~)の前日譚的お話です。
主人公は、「ハンガー・ゲーム」本編で悪役だったスノー大統領……の、若かりし頃! 当然ですが、あの大統領にも若い頃があったんですよねぇ。
本記事は2025年03月07日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
コリオレーナス・スノーは教育係に選ばれた。
作品情報
タイトル | ハンガー・ゲーム0 |
原題 | The Hunger Games: The Ballad of Songbirds & Snakes |
原作 | ハンガー・ゲーム0 少女は鳥のように歌い、ヘビとともに戦う/スーザン・コリンズ著 |
ジャンル | アクション、SF、アドベンチャー、スリラー |
監督 | フランシス・ローレンス |
上映時間 | 157分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2023年 |
公開年(米) | 2023年 |
レイティング | PG-13 |
個人的評価 | ★★★☆☆ |
あらすじ
独裁国家パネムでは、年に一度、各地区から選ばれた少年少女を戦わせる「ハンガー・ゲーム」が行われていた。今回は記念すべき第10回目の「ハンガー・ゲーム」。新しい試みとして、特権階級の子どもたちが通うアカデミーの成績優秀者24名が、各参加者の教育係としてつくことになった。コリオレーナス・スノーも、第12地区の参加者ルーシー・グレイの教育係として選ばれたのだが――。
主な登場人物
(敬称略)
コリオレーナス・スノー – Coriolanus Snow(演:トム・ブライス)
通称「コリオ」。第12地区の参加者ルーシー・グレイの教育係として選ばれる。
ルーシー・グレイ・ベアード – Lucy Gray Baird(演:レイチェル・ゼグラー)
第12地区で選ばれた参加者。音楽の才能がある。
タイガレス・スノー – Tigris Snow(演:ハンター・シェイファー)
コリオレーナスの従姉妹。教育係として「ハンガー・ゲーム」に関わることになったコリオレーナスを気にかけている。
キャスカ・ハイボトム – Casca Highbottom(演:ピーター・ディンクレイジ)
コリオレーナスの父親のかつての友人で、「ハンガー・ゲーム」の考案者。
セジャナス・プリンツ – Sejanus Plinth(演:ジョシュ・アンドレ・リヴェラ)
コリオレーナスの親友。「ハンガー・ゲーム」には反対の立場で、やや感情的になりやすい一面も。
ラッキー・フリッカーマン – Lucky Flickerman(演:ジェイソン・シュワルツマン)
第10回「ハンガー・ゲーム」の司会者。
ヴォラムニア・ゴール博士 – Dr. Volumnia Gaul(演:ヴィオラ・デイヴィス)
第10回「ハンガー・ゲーム」のゲームメイカー。
映画「ハンガー・ゲーム0」の感想
映画「ハンガー・ゲーム0」の感想です。ジェニファー・ローレンス主演「ハンガー・ゲーム」シリーズの前日譚的物語です。
若かりし頃のスノー大統領
本作では、「ハンガー・ゲーム」シリーズ(2012~)の悪役スノー大統領の若かりし頃を描いています。
いかにして、あのスノー大統領とその思想が出来上がったのか。
確かに興味深いところですよね。シリーズファンとしては、特に。
ただ、「ハンガー・ゲーム」シリーズ、特に一作目のあの雰囲気が好きな人には、ちょっと物足りないというか、「なんか違う……」としっくりこない部分があるかもしれませんね。
アクション&スリラー半分、ヒューマンドラマ半分といった感じです。
64年前のハンガー・ゲーム
本作は、「ハンガー・ゲーム」(2012)一作目から見て、64年前の話。
なので、シリーズ本編の主人公カットニスが参加させられたあのゲームとは、システムがちょっぴり違います。
ゲームもスタジアムで行われるコロッセオ形式。
正直「場所がこんなに限定的だと、すぐに終わっちまうんじゃ……?」と思ったんですが、そんなことはありませんでした。
戦ったり、逃げたり、隠れたり。
まあ、生き残り方はさまざまです。でも、やられるときは一瞬なので、それにハラハラしたり。
スノー大統領がここから発展させて、あの本編のシステムにしていったんでしょうね。
坊主のトム・ブライス
主人公コリオレーナス・スノーを演じたトム・ブライス。
……坊主がめちゃくちゃ似合っていた。
なんたる美男子。
お恥ずかしながら、私はあまりトム・ブライスのことを知らなかったんですが、美男子すぎてびっくりしました。
ルーシー・グレイと川べりで横になっているシーンなんて、非常に絵になっていましたね。
コリオの親友セジャナス
と、そこで、調べていて知ったんですが。
「ウエスト・サイド・ストーリー」でも共演し、プライベートでは恋人でもあるリベラについては「ニュアンスを心得ている。(スノーの親友である)セジャナス(・プリンツ)のように複雑な役の感情もつかめるの」と称賛を贈った。
ヒロイン役のルーシー・グレイを演じたレイチェル・ゼグラーと、コリオの親友セジャナス・プリンツを演じたジョシュ・アンドレ・リベラは、私生活では恋人同士なんですね。びっくり!
あの役柄も非常に難しいというか、デリケートでしたね。
悪い人じゃない。
というか、おそらく優しい人で、人間は誰しも平等だという考えを持っているからこそ、複雑な立場に置かれてしまったというか。
裕福な家に生まれ育ち、生まれながらに優遇されるべき立場であるセジャナスというのが、皮肉が効いています。いわゆる、世間知らずだったからこその優しさみたいな。
対して、裕福な家に生まれながらも、落ちぶれていく様を実感しているコリオレーナス。肩書きや立場というものの脆さを知っているからこそ、あのような道を歩むことになってしまったのかなと思います。
長時間映画
ちなみに、本作、めちゃくちゃ長いです。
2時間半ぐらいある。
そのうち半分ぐらいはヒューマンドラマなので、冗長的な部分があるというか、ここで「思っていたのとはなんか違う……」となってしまいます。
まあ、これはこれで面白かったんですけれども。
ただ、もうちょっとコンパクトに収められたような気もする。
本当の愛情
本作を観て、私はルーシー・グレイの気持ちがいまいちわかりませんでした。たぶん、意図してそう描かれていたのかなと思うんですけれど。
ゲーム中も「私を殺さないで」と言ってみたり、事あるごとにコリオに縋るような仕草をしているんですが、若干のあざとさやしたたかさが表情に出ている気がします。
なので、私は「これはコリオを利用しようとしているんだな」と解釈しつつ観た。
でも、ゲームが終わり、再会したあとのルーシー・グレイの表情には、そんな含みがないような気もする。ゲームが終わったあとなので、当然といえば当然ですが。
なら、コリオに対して純粋な好意があったのか?
コリオにしても、最初は罪悪感や同情だったかもしれないが、ルーシー・グレイの手助けをすることで、残虐な行いをする人間たちの中、唯一自分だけはまともであるのだと思いたかっただけではないか? でも、それだとやはり「ルーシー・グレイを利用している」ことになり、自分も同じだということになるから、純粋な好意だと思い込もうとしていただけではないか?
……などと、いろいろ考えました。
映画「ハンガー・ゲーム0」が好きな人におすすめの作品
映画「ハンガー・ゲーム0」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ダイバージェント(2014)
- メイズ・ランナー(2014)
- エンダーのゲーム(2013)
まとめ:スノー大統領の過去が知れる
スノー大統領の過去は、個人的に「まさかなこと」でした。
「なら、しょうがないよね」とならなかったのが正直なところ。でも、ストーリーとしては普通に面白かったです。
2時間半はあるので、時間があるときに観たい作品。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 64% AUDIENCE SCORE 89%
IMDb
6.7/10