NEW!映画「ハイルシュテッテン～呪われた廃病院～」あらすじ・感想│ありがちだけど捻りもあるPOVホラー

ハイルシュテッテン〜呪われた廃病院〜(字幕版)

「ハイルシュテッテン～呪われた廃病院～」の感想です。

ドイツ発のPOVホラー。

見終わったあと「ほ、ほぉーん？（頷）」ってなる作品でした。わかったような、わからないような……いや、やっぱりわからん！　ってなる。

ワンフレーズ紹介

作品情報

タイトル	ハイルシュテッテン～呪われた廃病院～
原題	Heilstätten
ジャンル	ホラー、スリラー、B級映画
監督	マイケル・デイビッド・ペイト
上映時間	89分
製作国	ドイツ
製作年	2018年
公開年（独）	2018年
レイティング	不明
個人的評価	★★★☆☆

あらすじ

過去にヒトラーも入院していたという噂の病院「ベーリッツ・ハイルシュテッテン・サナトリウム」――今は廃墟と化しているそこでは、たびたび超常現象が起こるのだという。それを聞きつけたとある動画配信者のグループは、そこで24時間の肝試しをすることにするのだった。

主な登場人物

（敬称略）

マーニー

（演：ソーニャ・ゲルハルト）

弱小動画配信者で、テオの元恋人。テオたちの動画撮影に半ば強引に参加した。閉所恐怖症。

テオ

（演：ティム・オリバー・シュルツ）

医学生で、廃病院を案内かつ説明するアルバイトをしている。

フィン

（演：ティミー・トゥリンクス）

若者たちに人気の動画配信者。

チャーリー

（演：エミリオ・サクラヤ）

若者たちに人気の動画配信者で、フィンの相棒。

クリス

（演：デイヴィス・シュルツ）

フィンの友人。

映画「ハイルシュテッテン～呪われた廃病院～」の感想

映画「ハイルシュテッテン～呪われた廃病院～」の感想です。典型的でいて、実はそうでないようなPOVホラーでした。

実在する施設

本作を鑑賞したあとに調べて知ったんですが、劇中の舞台となっている「ベーリッツ・ハイルシュテッテン・サナトリウム」って実在する施設なんですね！　どうやらヒトラーが入院していたという噂も実際にあるっぽい？（ザッと調べただけなので、違ったら申し訳ない）。

インターネット上にある写真を見たところ、本当にこの作品の中に出てくるような感じでちょっと感動。

それで言うと、劇中男性配信者のどちらかが扉を蹴倒すところがあったんですが、あそこはどうやって撮影したのかなあなんて思いましたね。たぶん、（蹴倒す用の）扉だけ別に用意したんだろうなとは思いつつ。

臨場感のあるPOVホラー

ちなみに、本作は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」（1999）などで知られるPOV形式のホラー。

POV、いいですよねえ。臨場感があって。

私は三半規管が弱いタイプなので、カメラがグルグルすると酔ってしまいがちなんですが。例えば（POVではなかったけど）「28週後…」（2007）ですぐ酔ったように（笑）。

本作の揺れはそこまでではなく、比較的観やすかった気がします。なんていうんだろう。POVホラーなので、カメラの持ち主が驚いたり走ったりするとそりゃあ揺れはするんだけど、「これを映したかったんだ！」という画が必ず入っているためあまり気にならなかったというか。

「28週後…」ではその揺れが下手で「これ、何が起こっているのかわからないんだが……！？」みたいな感じで、ただただ激しく揺れている映像を見せられていたのが、酔いをより強くしていたように思うんですよね。「これを見て！」というのがどれかわからないから、視線が散ってしまって。

あ、POVホラーで言うと、雰囲気はちょっぴり「コンジアム」（2018）に似ていました。

（やや）捻りを加えた終盤の展開

内容的に言うと、序盤から中盤、なんなら終盤間近あたりまでは「え、まさかこれ一本で行くの？　POVホラーあるあるじゃない！？」という感じだったんですが、さすがですね。終盤では微妙に捻りを加えてきました。

この捻りも、正直好き嫌いはかなりあると思う。人を選ぶというか。

個人的には嫌いではなかったけど。

ただ、せっかく捻りを加えたのに、ラストになったら「結局それー！？（がっかり）」ってなってしまう。捻りを丁寧に伸ばして、綺麗な一本線にしていく感じでした（笑）。

それを踏まえても物足りない

と。

「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」以降、大きな支持を得ているPOV形式で作られた内容と言い、（終盤のみとはいえ）POVホラーにやや捻りを加えた展開と言い。個人的に好きな点はいくつかあったものの、それでもやはり若干の物足りなさは残るなという印象でした。

「……ほぉーーーーん？」となってしまうラストではあったかな。

まあ、己の承認欲求を満たすために、人の迷惑になることや常識から外れたことを（そうだとわかっていて）わざとするのはやめようね、ということでしょうね。あと、相手にその気もないのに、前の恋人を執拗に追いかけ回すものではないとか？

映画「ハイルシュテッテン～呪われた廃病院～」が好きな人におすすめの作品

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まとめ：気軽に観られる

内容は人を選ぶと思うけれど、難しいことを考えずに気軽に観られる内容ではあります。こう、サクッとホラーが観たいときには丁度良いというか。

（個人的には）高評価をつけるほど好きだったわけでもなく、かと言って低評価をつけるほど退屈したわけでもないみたいな、まさに「……ほぉーーーーん？」ってなる作品でした。