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NEW!映画「ハロウィン」あらすじ・感想|文句なし!親子3代でブギーマンに抵抗するハロウィンホラー

ハロウィン_感想タイトル ホラー

ハロウィン (字幕版)

「ハロウィン」の感想です。

2018年版の「ハロウィン」。「スモーキング・ハイ」(2008)を手掛けたデヴィッド・ゴードン・グリーン監督によるスラッシャー映画。

1978年「ハロウィン」の続編にあたる作品ですが、正直、そちらはあまりよく覚えていない状態での鑑賞でした。でもかなり楽しめた。1978年版のほうと直接的なつながりはありますが(ちゃんと続編だった)、なんとなーくのあらすじさえ覚えていれば無問題でした。

本記事は2025年11月24日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。

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ワンフレーズ紹介

昔、巷を騒がせたあいつがまた現れたらどうする?というお話。

作品情報

タイトルハロウィン
原題Halloween
ジャンルホラースリラー
監督デヴィッド・ゴードン・グリーン
上映時間106分
製作国アメリカ
製作年2018年
公開年(米)2018年
レイティングR15+
個人的評価★★★★★

あらすじ

ハドンフィールドでの事件から約40年後。精神病院に収容されていたマイケル・マイヤーズが最高警備刑務所に移送されることになった。その瞬間を警戒する人物がひとり。それは、40年前の事件で生き延びた女性ローリー・ストロード。ローリーはこの40年、マイケルを恐れ続け、家族ともぎくしゃくした仲になっている。マイケルとの対決がこのまま終わるわけはないと確信しているローリーだったが、家族はローリーに必要なのはカウンセリングだと考えていた。しかし、移送車からマイケルが逃げ出したとの報があり――。

主な登場人物

(以下、敬称略)

ローリー・ストロード

(演:ジェイミー・リー・カーティス)

40年前の事件の生き残り。40年間マイケルを恐れ続け、要塞のような家に閉じ籠もっていた。事件以降酒に溺れたのもあり、娘との関係はこじれている。

マイケル・マイヤーズ

(演:ニック・キャッスル)

通称「ブギーマン」。40年前の事件の犯人。精神病院に収容されていたが、最高警備刑務所に身柄を移されることに。移送中、車が事故を起こしたのをいいことに脱走する。

カレン・ネルソン

(演:ジュディ・グリア)

ローリーの娘。マイケル・マイヤーズを恐れるローリーに厳しい戦闘訓練を受けさせられたため、12歳の頃に児童相談所に保護される。マイケル・マイヤーズに執着する母とは距離を置いている。

アリソン・ネルソン

(演:アンディ・マティチャック)

ローリーの孫で、カレンの娘。なんとか祖母と母の仲を取り持とうとしている。

レイ・ネルソン

(演:トビー・ハス)

カレンの夫で、アリソンの父親。

フランク・ホーキンス

(演:ウィル・パットン)

40年前の事件でマイケル・マイヤーズを逮捕した保安官。ローリーの知人でもある。

ランビール・サルテイン

(演:ハルク・ビルギナー)

マイケル・マイヤーズを担当する精神科医。40年前の事件でマイケル・マイヤーズと対峙したルーミス医師のかつての教え子。

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映画「ハロウィン」の感想

映画「ハロウィン」の感想です。親子3代というのがまたいいですね。守り、守られという感じでちょっと感動しました。

ジョン・カーペンター版の続編

本作は、映画「ザ・ウォード/監禁病棟」(2010)や「ニューヨーク1997」(1981)で知られるジョン・カーペンター監督による「ハロウィン」(1978)の続編。

1978年の「ハロウィン」は、いわゆる殺人鬼映画の先駆け的作品だと思うんですけれども、それの続編ということでどうなることかとだいぶ注目されていたはず。キャストもしっかり引き継がれていますし。

前作は正直記憶がおぼろげですが、これを機にもう一度観てみようと思いましたね。

やりすぎローリー

というか、娘に対して(ローリーが)やりすぎていた件

幼いカレン(娘)に対して厳しすぎる戦闘訓練をして、児童相談所が介入する事態に陥ってしまったということでした。普通に生活していれば必要なさそうな射撃訓練とかしていましたね。厳しすぎる躾(教育)というやつ。12歳で引き離されるほどということなので、相当だったんでしょう。

でも、裏を返せば、ローリーはそれほどマイケル・マイヤーズを恐れていたということ。自分がいないときに、娘の前に奴が現れるかもしれない。抵抗する術がなかったらあっさりやられてしまうかもしれない。あの恐怖を直に浴びたローリー的には娘を守りたいだけだった。

直接マイケル・マイヤーズと対峙したかそうでないかということが、大きな認識の違いを生み出している。

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悲しきローリー

それは娘のカレンも同じで、マイケル・マイヤーズを恐れて生きる母のことが理解できない。仕方のないことではあるんだろうけど、娘にさえ理解してもらえないローリーの孤独が実に繊細に描かれていて良かったです。

これ、1978年版の「ハロウィン」を観たことがある、あるいはそういう作品があって、本作がその地続きにある映画だと知っている側からすると、ローリーの反応は決して大袈裟なものではないというのがわかるので、よりローリーに感情移入できる仕組みになっているんですよね。うまい。

でも、カレンからしたらローリーは「もう二度と会わないであろう人間に取り憑かれた母親」で、自分は「そんな母親に常軌を逸した教育を受けた被害者」でもある。何も起きていない状態ではほぼほぼローリーの妄想に付き合わされているようなものなので、確かに虐待と言えなくもありません。当時のカレンの気持ちを考えたら、それはそれで心苦しくもなるんだけど、大人になったカレンから「あなたに必要なのはカウンセリングだ」と言われるローリーはあまりに孤独。

やっぱり、親子3代に焦点が当たっているといっても、1978年版の続編ということでローリーにもっとも共感しやすいつくりになっていますね。

圧倒的強者なマイケル・マイヤーズ

ここですごいのが、例えば「13日の金曜日」(1980)とか他の殺人鬼映画にも言えることなんですけれど、こんなにも凄惨な事件を引き起こす犯人なのに、マイケル・マイヤーズにはちょっとした格好良さみたいなものがあること。

マイケル・マイヤーズの圧倒的強者感。

他者を圧倒する強さ。

前回の事件から40年経っているということを考えるともうだいぶ歳を取っているはずなのに、あまりに強すぎるフィジカル。劇中、ローリーの孫娘アリソンの親友の彼氏が犠牲になるシーンがありましたが、あれなんか「どういうこと!?」ってなる。

包丁で体が壁に打ちつけられているという。足が浮いた状態で。あんなの、片手で体を持ち上げて、もう片方の手でブスッといったとしか思えなくて、その怪力具合にドン引きするのと共に「すげえや……」と感動にも似た感情を覚えます。

他者を圧倒する強さって、行動の善悪にかかわらずどこか格好良く見えてしまうものなのかもしれない。当然フィクションだからそう見えるのだろうけど。凶悪な犯罪者にファンレターを送る人がいたりするとも聞くし、現実でも一定数そこに魅力を見出す人はいるのでしょうね。

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常識から逸脱した存在

そして、そんなマイケル・マイヤーズはやっぱり常人には理解の及ばない存在なんですよね。

いったいなんのためにこんなことをするのか。それは誰にもわからないし、ひょっとしたらマイケル・マイヤーズ自身もわかっていない可能性がある。多く囁かれているのは、マイケルにとって人殺しとは「狩り」のようなものであるということ(だから逃げない赤ん坊は見逃すことが多い)ですが、本当のところはわからないですしね。

序盤、精神病院に収容されているマイケルに会いに行った記者が、その後移送車から脱走したマイケルに襲われることから(記者が例のマスクを持っていたため)、マイケルはしっかり話は聞いているし理解もしているというのが描かれています。

そのうえ、アリソンが凄惨な現場を目撃してしまっても、あえて追いかけるようなことはせず見逃したりもするから、一見人を選んでいるかのようでもある。でも、町ではランダムに襲っているようにも見えるし……考えてみれば、アリソンを見逃すところも、ちゃんと考えて「あえて」見逃すことにしたのか、それとも目の前の獲物を優先するあまり見逃して「しまった」だけなのか、判断しにくい描写になっている。

常人がマイケル・マイヤーズを理解できると思ったら大間違いだぞという。

人間離れした強さもありますし、常人には予想できない行動を取るマイケルですが、攻撃された時はしっかりリアクションを取るのは良かった(笑)。マイケルは痛みを感じるただの人間でもあるというのがわかります。「ただの人間があんなに強いわけ!?」とより強い恐怖を感じるところでもありました。

子であり母である

個人的に好きだったのは、この親子3代の関係。特にローリーの娘でありアリソンの母であるカレン。

これ、とても良かったですよ。

ローリーと共に追い詰められた時は、カレン、「怖い」ってローリーの背中に隠れるようにするんですよね。まぎれもない本心だと思う。勝手な想像ですが、12歳で母親と引き離されたカレンにはそう言える存在がいなかったんじゃないかな。そう考えると切ないけど。

親にとって子どもはずっと子どもで、ローリーもカレンを守ろうという姿勢を見せる

この瞬間、カレンは初めて子どもとして守ってもらえたという経験をしたのではないかという気がしました。うまく言えないんですけど、親に守ってもらう、つまり親が安心な場所であると感じるのって、成長過程として大事なことだと思うんですよね。カレンにはそれがなかったから関係がこじれてしまった。

でも、ここで「親の被害者だった幼い頃の自分」を少しでも昇華できたのかなって。

ローリーに対しては子であるカレンですが、アリソンに対しては母でもある。アリソンと共に追い詰められた時には、カレン、「私から離れないで」って自分の後ろに娘を隠すようにするんですよ。守られる立場から、守る立場へ。このシーンで妙に感動してしまいました。

子どもは親の言いなりになるしかないこと。子どもは守られるべきであること。子はいずれ大人になること。大人になれば子どもを守る立場になること。親にとっていつまでも子は子であること。

そうだよな、と思いながら観ました。

それから、カレンの「Gotcha.」はめちゃくちゃ格好良かったです。最高!

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映画「ハロウィン」が好きな人におすすめの作品

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※記事執筆時点での情報です(2025年11月24日)。レンタル作品等も含まれます。

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まとめ:ワクワク感が半端ないスラッシャー映画

ブギーマンことマイケル・マイヤーズはダークヒーローですらないのに、どこか魅力を感じさせるキャラですよね。どう考えてもやべー奴でそれ以外にないのに。

事件が事件な割にグロさはあまりなく、そういうのが苦手な人も観やすいマイルドな(?)表現になっていて良かったです。

Rotten Tomatoes
Tomatometer 79% Popcornmeter 72%
IMDb
6.5/10

Filmarks
3.5/5.0

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