
ジオストーム(字幕版)
映画『ロスト・フライト』(2023)や『グリーンランド―地球最後の2日間―』(2020)などで知られる、ジェラルド・バトラー主演の作品です。
『グリーンランド―地球最後の2日間―』同様、こちらもSFディザスター・ムービー。
ただ、宇宙も出てくるので、こちらのほうがやや規模が大きいように感じるかな。
本記事は2025年03月05日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
家族の物語。
作品情報
タイトル | ジオストーム |
原題 | Geostorm |
ジャンル | SF、アクション、パニック |
監督 | ディーン・デヴリン |
上映時間 | 111分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2017年 |
公開年(米) | 2017年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
アメリカと中国を中心に、複数の国が共同で作り上げた気象コントロールシステム「ダッチボーイ」。「ダッチボーイ」の開発者であり、総責任者でもあったジェイク・ローソンは、しかし査問委員会に呼び出され、州知事に悪態をついたということも重なり、解任されてしまう。その後任に指名されたのは、ジェイクの実の弟であるマックス・ローソン。――それから数年後。「ダッチボーイ」に不具合が発生したことにより、地球に異常気象がもたらされる。再び呼び戻されるジェイクだったが――。
主な登場人物
(敬称略)
ジェイク・ローソン – Jake Lawson(演:ジェラルド・バトラー)
気象コントロール衛星システム「ダッチボーイ」の開発者であり、元総責任者。総責任者を解任されたあと、妻と離婚している。
マックス・ローソン – Max Lawson(演:ジム・スタージェス)
ジェイクの弟。これまでもぎくしゃくした兄弟だったが、ジェイクの後任として指名されて以降、2人の仲の悪さは決定的なものとなった。
サラ・ウィルソン – Sarah Wilson(演:アビー・コーニッシュ)
マックスの婚約者で、シークレット・サービスのエージェントとして働いている。
チェン・ロン – Cheng Long(演:ダニエル・ウー)
香港にいるマックスの部下。今回の異常気象について、積極的に調べている。
ウーテ・ファスベンダー – Ute Fassbinder(演:アレクサンドラ・マリア・ララ)
ジェイクが向かった宇宙ステーションの司令官。
アル・ヘルナンデス – Al Hernandez(演:エウヘニオ・デルベス)
メキシコ人のステーション乗務員。ロボットアーム操作担当。
レイ・デュセット – Ray Dussette(演:アムール・ワケド)
フランス人のステーション乗務員。通信兼保安担当。
エニ・アディサ – Eni Adisa(演:アデペロ・オデュイエ)
ナイジェリア人のステーション乗務員。構造工学の技術者。
アンドリュー・パルマ – Andrew Palma(演:アンディ・ガルシア)
アメリカの大統領。
ダンカン・テイラー – Duncan Taylor(演:ロバート・シーハン)
イギリス人のステーション乗務員。ソフトウェアエンジニア。
ハンナ・ローソン – Hannah Lawson(演:メア・ウィニンガム)
ジェイクの娘。母親と暮らしているものの、時折ジェイクのもとを訪れる。
映画「ジオストーム」の感想
映画「ジオストーム」の感想です。さすがジェリーというべきか、とにかく殴れ! という感じなのがまたいいんですよね。安心する。
多々ある甘い設定
私はこの作品が結構好きだったんですけれども、気になる人は気になるであろうご都合主義もまあまあありました。
っていうか、気象コントロールシステムが壊れて世界が滅亡しそうになるって何? まずここから。いや、さすがにそこまでできるシステムを構築するのなんて不可能だと思うし、できたとして、「故障の可能性」「故障した場合に起き得ること」をまったく考えていなかったということなのかい? と思ってしまった。
ジェイク自身「そんな、ありえない」みたいなことを言っていましたけども。
そして、「これはウイルスの仕業だ! ウイルスを除去しなければ! そうだ、一度シャットダウンして再起動すれば、ウイルス駆除できる!」というのも、素人目に見ても「いや、これほど高度なシステムだよ? 再起動しただけでウイルス駆除とか無理じゃない?」と思ってしまう。
……と、こんなふうにツッコミどころは間々あるんですが、(一部)宇宙が舞台ということで、ファンタジー感覚で観ました。なので、私の場合は、あまり気にならなかったです。
上層部の頭の悪さ
また、ジェイクの態度がよくなかったのは前提として、上層部の頭の悪さは、ある意味ディザスター・ムービーあるあると言えると思います。
人格はともかく、ジェイクが天才肌であるのは間違いない。
もうちょいうまく使えばよかったのにね。
0か100か、白か黒かみたいな考えで、判断を誤ったみたい。まあ、少しでも自分たちに反抗する可能性を残したくなかったということなのかもしれませんが……。
脳筋ジェリー
ちなみに、他作品のジェリーなどを見ていると、(私としては)脳筋というイメージがありまして。
「さすがに、この頭脳(科学者)系キャラでそれはないやろ」と思っていたら……そんなことありました(びっくり!)。
天才肌の彼であっても、ジェリーだから(?)考えるよりも先に手が出ちゃう!
弟の確執もそういう短絡的かつ直情的なところから来ているっぽいので、序盤こそ「マックス、なんやワレェ……」となりましたが、2人の話を聞くたびに「そりゃまあ、どっちもどっちでんな……」と思い直しました。
結婚したい女No.1
序盤からちょい怪しげなマックスの婚約者サラ。
いや、しかし、カーアクションのシーンはぶっ飛んでいましたね。
マックスに向けられた「Marry her.(結婚しなきゃな)」という言葉に、激しく頷きました。首がもげるかと思った。
なに、シークレット・サービスのエージェントって、あんなこともできなきゃいけないの……?
強引に泣かせにくる兄弟愛
個人的に、本作の設定や内容に関しては、結構穴があると感じていて、ファンタジー感覚で鑑賞したからこそそこまで気にならなかったんですが、没入感があるかといえば、ちょっと微妙な感じだったんですよね(面白いは面白いんですけれども)。
ただ、完全に兄弟愛に泣かされました。
超強引に涙を引き出された感覚だった(笑)。
でも、この力技な感じも嫌いじゃないです。
というか、マックス(ジム・スタージェス)の演技が凄まじかった。一緒に「うわああああ!」と盛り上がりましたね。
血のつながりがある兄弟で、互いに愛情を持っているからといって、必ずしもうまくいくことばかりじゃないんだなと。やはり、互いに歩み寄ることは大事。
映画「ジオストーム」が好きな人におすすめの作品
映画「ジオストーム」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ディープ・インパクト(1998)
- デイ・アフター・トゥモロー(2004)
- フィフス・ウェイブ(2015)
- カリフォルニア・ダウン(2015)
まとめ:兄弟愛メインで観たいSFファンタジー
先述したように、私はジェイクとマックスの兄弟愛にグッときました。
物語に入り込めた点といえば、ここ。
ここだけ、というと評価が低いように感じますが、ここがめちゃくちゃ良かった。ので、設定&内容の穴については、あまり気になりませんでした。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 18% AUDIENCE SCORE 35%
IMDb
5.3/10