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映画「ダーク・タイド」あらすじ・感想|サメ映画というより遭難映画?キャストはめちゃくちゃ豪華

ダーク・タイド_タイトル スリラー

ダーク・タイド [DVD]

映画「ムーンフォール」(2021)や「ゴシカ」(2003)で知られるハル・ベリー主演の作品です。

B級サメ映画。

いや、サメ映画はサメ映画なんだけど、サメ映画と分類してもよいものか……? と考えてしまう内容でした。サメ映画好きには物足りない部分があるかも。

本記事は2024年09月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。

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ワンフレーズ紹介

みんなしてイライラするんじゃ!

作品情報

タイトルダーク・タイド
原題Dark Tide
ジャンルスリラー、パニック
監督ジョン・ストックウェル
上映時間114分
製作国アメリカ、南アフリカ
製作年2011年
レイティングPG-13
個人的評価★☆☆☆☆

あらすじ

ホオジロザメに遭遇し、目の前で同僚が殺されて以来、サメには関わらないように生きてきた海洋学者のケイト。現在はオットセイ・ツアーを開催することで、その日暮らしのような生活を送っていたが、そんなある日、疎遠になっていた夫が仕事の依頼を持ち込んできた。それは、「ケージの外に出てサメと泳ぎたい」という富豪からのもので――。

登場人物

(敬称略)

ケイト(演:ハル・ベリー)

海洋学者。目の前で同僚をサメに喰い殺されて以来、サメには近付かないようにして生きてきた。現在は、オットセイ・ツアーを開催しているものの、稼ぎは少なく、借金があるために船が差し押さえられそうになっている。

ジェフ(演:オリヴィエ・マルティネス)

ケイトの疎遠になっていた夫。富豪からの依頼で、「ケージなしでサメと泳ぐ」という仕事をケイトに持ちかける。

ブレイディ(演:ラルフ・ブラウン)

ジェフおよびケイトに依頼を持ちかけた富豪。傲慢な性格で、金払いはいいが、金さえ払えばどうにでもなると思っている節がある。

ルーク(演:ルーク・タイラー)

ブレイディの息子。気弱な一面があり、父親には複雑な思いを抱いている。

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映画「ダーク・タイド」の感想

映画「ダーク・タイド」の感想です。サメ映画好きからすると、「求めていたのはコレジャナイ感」を持つかもしれないサメ映画でした。どちらかというと、ヒューマンドラマ味のほうが強いかも? まあ、それにしたって中途半端だけど……。

ハル・ベリー×サメ

本作で主演を務めるのは、ハル・ベリー。

あのハル・ベリーです(大事なことなので二回言いました)。

ハル・ベリーとサメとくれば、失敗するわけないですよね? ねー?

……なのに、どうしてこうなった。

まあ、そもそもヒューマンドラマにもだいぶ焦点を当てているから、生粋のサメ映画と呼んでいいかも微妙なところ。個人的には「遭難したら、サメに遭遇しちゃった!(サメと遊びに行っているから当然といえば当然なんだけど)」という内容かなと思いました。サメとのバトルはおまけ程度。

思っていたのとなんか違う、というのが正直な感想です。

中途半端なパニックとヒューマンドラマ

じゃあ、そのヒューマンドラマはどうだったのかというと。

これもやっぱり、いまいち共感の得られないドラマだったかなと。

唯一、ブレイディの息子のルークだけはまあまあわかるところもあったんだけど、それだけでしたね。なにより、主人公であるケイトの言動に共感を得られない時点で、ヒューマンドラマとしては致命的。

そして、サメ映画の醍醐味ともいえるサメサメパニックですが。

これにもかなり中途半端な印象を持ちました。

上記で「サメとのバトルはおまけ程度」と書きましたが、そもそもほとんどバトってすらいない。獰猛なサメがいる海に落ちたら、そりゃあ「うわあああ!」となるし、パニックにはなるんだけど、あとはもうサメを刺激しないように逃げる一択になるので、サメとのバトルシーンはありません。

なので、いざサメと対峙することになってからの印象はあまり残らなかったなぁ。

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魅力のない登場人物

主人公ケイトに共感が得られなかった、というのは先述の通りですが。

ブレイディの息子ルーク以外の登場人物には、あまり魅力を感じられませんでした。

まず、ケイト。

目の前で同僚をサメに食い殺され、トラウマを抱えてしまったのまではいい。(可哀想だけど)サメ映画の主人公としては、結構あるある。最近観たのだと、「セーヌ川の水面の下に」(2024)とかもそうでしたね。

でも、この人、めっちゃヒステリックなんですよね……。

誰にもわかってもらえないからと、終盤はほぼやけくそになって、安全性を確保するのを放棄して客を危険な目に遭わせているし。いくらムカついたからって、おいおい、それは駄目でしょうと。

そして、元凶はケイトの夫

えー、なにこの人……と思ってしまう人物。

ケイトに「愛している」と言い、実際そうなのだろうなと思わせる言動は一応あるのだけど、トラウマを抱えるケイト(妻)にとって何がいいのかを勝手に決め、強引にトラウマの元であるサメと関わらせようとする。めちゃくちゃ独善的な人だなあというのが、この人に対する印象でした。

まあ、しかしながら、もっとも胸糞悪かったのは富豪ブレイディであることには違いない。

人の話を聞かず、息子をとにかく貶し……まさにいけすかない金持ち! こういうキャラがいても、うんうんいいよー、なんですが、それならラストまでいけすかない金持ちであってほしかったというのが正直なところ。最後のほうは、ちょっぴり良い人っぽくなっていましたね。

もちろん、いけすかない奴がいい奴になったっていいんだけど、そのきっかけみたいなものがまったくないから「どうして突然!?」となってしまうわけで。

とにかく、女性を子どもを産む機械扱いした時点で、私的にはナシです。どれだけいい人っぽくなったって、ナシ。

唯一、人間らしいという意味で魅力を感じたのは、ブレイディの息子ルークぐらいかな。

(たぶん)酷いことをされてきただろうに、それでも父親の気を引きたいと思っていて、文句を言いつつも、なんだかんだ危険なサメツアーに参加してしまう。でも、本人は臆病だから(いや、この場合当然なんだけど)、本当はサメなんかと一緒に泳ぎたくない……でも、自分のことを顧みてこなかった父親と一緒にいられるなんて、そうそうあることじゃないし……最低な人間だけど、血のつながった父親なんだよな……という複雑な感情がうまく表れていました。

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めちゃくちゃ綺麗な映像

先述したように、ストーリーにはまったくハマらなかったんですが、一点、ものすごく良かったところがありました。

それは、映像がとにかく綺麗だったということ。

サメも本物を映しているので、水中を泳ぎ回るサメの姿は非常に魅力があるというか、迫力があって美しかったですね。

が、しかし……暗すぎた映像

が、しかし。

いざ、サメと対峙するシーンになって、愕然。

薄暗くて、何が起こっているのかまったく見えない!

人が喰われるシーンなんて、サメ映画の醍醐味ですらあるのに。次はどんなパターンでくるのか、予想するのも楽しみのひとつであるのに。

まさか、何も見せてくれないなんて……(ショック)。

私はこの作品を地上派で見たんですが、暗すぎて「もしや、うちのテレビって画質が悪いor画面が暗いのかな?」などと思っていたら、口コミ・レビューに同じような感想がいくつも載っていて、「なんだ、みんなそうだったのか……(ホッ)」となりました。

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映画「ダーク・タイド」が好きな人におすすめの作品

映画「ダーク・タイド」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

まとめ:遭難映画orヒューマンドラマ

サメ映画として見始めると「違う、そうじゃない」と頭の中で流れてきそうになるので、遭難映画(+時々サメ)もしくは、ヒューマンドラマ(これも中途半端だけど)として観たほうが納得しやすい内容かなと思います。

ただ、ハル・ベリーは美しい。

もうちょっとうまくハル・ベリーの魅力を使ってほしかったなあという印象でした。

Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 0% AUDIENCE SCORE 16%
IMDb
4.3/10

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