
ブラックフォン 2 (字幕/吹替)
映画「ブラックフォン 2」の感想です。
映画「ブラック・フォン」(2021)の続編。
本当に細かいところなんですが(笑)、本作の邦題タイトルはなんで中点(「・」)を入れないのかなと思ったり。……と思えば、原題も前作が「The Black Phone」で今作が「Black Phone 2」で「The」が抜けているので、ある意味では忠実と言えるのかもしれない。
肝心の内容はとても良かったですよ! 個人的には前作より好みでした。

映画「ブラックフォン 2」の見どころは……
- 過去を乗り越える家族の物語。
- グラバーのスケートシーン。
本記事は2026年04月09日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | ブラックフォン 2 |
| 原題 | Black Phone 2 |
| ジャンル | ホラー、スリラー、アクション |
| 監督 | スコット・デリクソン |
| 上映時間 | 114分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2025年 |
| 公開年(米) | 2025年 |
| レイティング | R15+ |
| 好きレベル | ★★★★☆ |
あらすじ
グラバーとの戦いに勝利してから数年。成長したフィニーとグウェンだが、互いに問題を抱えながら生きていた。しかし、あるときからグウェンは悪夢を見るようになり、酷いときには無意識に彷徨い歩いてしまうことも。夢に出てくる場所が「キャンプ・アルパイン・レイク」だと知ったグウェンは、夢で起きた事件の真相を突き止めるため、弟と共に現地に向かうことにしたのだが――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
フィニー
(演:メイソン・テムズ)
グウェンの兄。数年前、グラバーに誘拐されるもなんとか生き延びた。が、それがトラウマになり現在も苦しんでいる。
グウェン
(演:マデリーン・マックグロウ)
フィニーの妹。夢を見る能力は母から受け継いだもの。あるときから、少年たちが次々と命を奪われていく悪夢を見るように。かつて母親が働いていた場所らしいと知り、乗り気でない兄を誘って現地に向かう。
アーネスト
(演:ミゲル・モラ)
グラバーの犠牲者のひとりであるロビンの弟。グウェンに好意を寄せており、キャンプまで同行する。
アルマンド
(演:デミアン・ビチル)
通称「マンド」。キャンプの管理人で、過去に起きた事件についても知っている。
テレンス
(演:ジェレミー・デイビス)
フィニーとグウェンの父親。妻の死を直視できず一度は酒に走ったが、現在は断酒中。
マスタング
(演:アリアンナ・リバス)
アルマンドの姪。
グラバー
(演:イーサン・ホーク)
殺人鬼(故)。誘拐&監禁したフィニーに倒された。
映画「ブラックフォン 2」の感想
映画「ブラックフォン 2」の感想です。個人的には前作より好みだけど、前作が好きな人にはあまり合わないかも……なお話。
閉塞感はなし
前作「ブラック・フォン」(2021)の、ジメッとした陰湿なあの感じ。
これは、フィニーがグラバーに誘拐され、地下室に監禁されるという展開に伴うものだったと思う。こう、息苦しくなる雰囲気だったというか。
その点、今作では、舞台がキャンプ(外)ということもあり、前作のような閉塞感はほとんどなかったように思います。……ので、前作みたいな空気感が好きな人は「これは観たかった『ブラック・フォン』じゃない!」となってしまうかもなあと。
ワンシチュエーションな演出に「ブラック・フォン」を感じていたというのはわからないでもないけれど、個人的には今作のほうが好みでした(「ブラック・フォン」らしい内容だったかと言われるとそうでもない)。ここら辺に関しては、単純に前作があまり合わなかったというのが大きい。
悪役はひとり!
あと、個人的に思ったのは、悪役がひとりだから観やすかったということ。
どういうことかと言うと、グラバー以外の登場人物に(悪になれるほど)嫌な奴がほとんどいなかった。まあ、敬虔なキリスト教徒を名乗る夫婦は嫌味な感じではあったし、口の悪いグウェンとのやり取りは意外と興味深くもあったのだけど、この人たちは別に悪人というわけではない。
徹底的に「いいですか! 敵はグラバー! グラバーだけなんです!」な状況にしてくれたおかげで、意識があちこちにとっちらかず良かったです。
たまに、ラスボスとはまた別の悪役寄りのキャラとか、悪役にすり寄った結果、主人公たちからしたら討伐対象になってしまう(結果戦わざるを得ない)キャラとか、そういう登場人物が出てくる映画があったりして、内容次第でこれはこれで良いんだけど、本作のように「悪役こいつ!」にしてくれると、いざ打倒されたときのスカッと感も増すような気がしますね。
家族の物語
また、本作はフィニーたち家族の物語でもありました。
自身もトラウマで苦しんでいるフィニーが「妹を守らなきゃ!」となっているのが、また切ないんですよね。トラウマで苦しんでいることを知っていてもありきたりな言葉(でも本心)しかかけられないグウェンと、息子が隠れて大麻を吸っていることに勘付いていながらも気付かない振りをしている父テレンス。
この父親めー! って思うけど、前作のときに比べればだいぶまともな親になっていたと思う(だから良いというわけじゃない)。そもそも、妻の死からも意識を逸らし続けているので、つらいことからは逃げる癖があるのでしょう。
フィニーも暴力や大麻で現実逃避。まあ、これは仕方ない。子どもの頃に前作のような経験をして、一切影響がないなんて考えられないし。じゃあ、グウェンがまともなのかと言うと、この子はこの子で母から受け継いだ能力が影響してしんどいことになっているという。
はたから見ても、この3人がまとまるのは至難の業だろうなあという感じ。特にフィニーなんて「可哀想!」と思ってしまった。
酷いトラウマを抱えながらも、妹が積極的に&頑なにグラバーに関わりに行こうとするから、妹を見捨てられないと恐怖を押し殺して同行。グウェンは「私ひとりでもやるわ!」というスタンスだけど、十中八九何か起きるだろうとわかっていたら、スルーできないに決まっているよねと思う。
フィニーが「お前らは何もわかってないんだー!」と本音を吐露したシーンなんか、ほんとにな! ってなってしまいました(笑)。
ジャンプスケアはそれなり
なお、恐怖演出もなかなか良かったですよ。
基本的にジャンプスケア一辺倒ではあるんですけれど。
中盤あたりまでは、正直「ああ、ジャンプスケアと言っても予測できるレベルだな」と思っていたんですが、キャンプに入ってからの演出は一部しっかり怖いところがありました。
ホラーが苦手な人でも観られる……ただ、何回かは「ひえっ!」となると思う。
ビルとはいったい?
実は、いまいち理解できなかったところがあって。
それは、アルマンドにグラバーらしき人物から電話がかかってきたシーン。
グラバーはかつて「ワイルド・ビル・ヒコック」というニックネームで呼ばれていたそうで、アルマンドはグラバーに向かって「ビル」と呼び掛けるんですが、電話の相手(グラバー)は「俺はビルじゃない!」と否定するんですよね。確か二度ほど。
あれ、どういう意味?(混乱)
単純に「その名前で呼ぶな!」というニックネームに対する否定なのか、それとも「グラバーはあの『ビル』ではない」という正体の否定なのか、それとも「自分はグラバー(=ビル)ではない」という別の人物であることの申告なのか。たぶん一番目かなと判断しましたが(もしくは、私が何か見落としているだけ?)。
この時点では、グウェンが写真で見た人物を「これグラバーだわ!」と指摘し、アルマンドが記憶を頼りに「なんだって!? それは『ワイルド・ビル・ヒコック』だ!」と言っているだけなので、この「ビルじゃない」がいったい何を指しているのかわかりづらかったかなと思います。
物理が効くグラバー
それから、本作は若干「エルム街の悪夢」(1984)に似た設定を取り入れていましたね。
夢の内容が現実に、というやつ。
グウェンも、夢の中で怪我をしたのと同じ位置に傷を負っていましたし。
にしても、現実世界に現れるグラバー、グウェン以外の人には見えないのに(見えなくとも)物理攻撃は効くんだなあとちょっと面白かった。終盤の戦闘シーンは怖いというより笑ってしまった。グラバー、スケートうまいね……。
映画「ブラック・フォン 2」が好きな人におすすめの作品
映画「ブラックフォン 2」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ザ・クラフト(1996)
- 烏 カラス(2007)
- ウルフマン(2025)
- トラウマ/鮮血の叫び(1993)
映画「ブラック・フォン 2」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年04月09日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:怖いけど格好良くもある
基本的に、怖い存在として描かれがちなグラバーですが、斧を空中でくるりと回転させたシーンはめちゃくちゃ格好良かったです。
先述したスケートシーンは面白かったけど。
前作のようなシチュエーションものも良いけど、今作のようなダイナミックなのも好き。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 72% Popcornmeter 82%
IMDb
6.1/10
Filmarks
3.7/5.0

