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映画「新幹線大爆破」あらすじ・感想|映像の進化がやっぱりすごい!でもストーリーはいまいちな部分も

新幹線大爆破Netflix_タイトル サスペンス

映画「新幹線大爆破」(1975)のリブート版がNetflixで公開! されたので、満を持して鑑賞してみました。

キャストはとても良かった。演技が素晴らしい。映像も最高。ただ、個人的にはストーリー(特に終盤あたり)がいまいち刺さらなかったかなという印象でした。

※本記事には、ラストを除くネタバレが一部含まれます。ご注意ください。

本記事は2025年04月26日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。

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ワンフレーズ紹介

――ミッション:乗客を全員無事に送り届けよ。

作品情報

タイトル新幹線大爆破
原作新幹線大爆破(1975)
ジャンルサスペンス、パニック
監督樋口真嗣
上映時間134分
製作国日本
製作年2025年
公開年2025年
レイティング
個人的評価★★★☆☆

あらすじ

新青森から東京へと出発したはやぶさ60号。高市は、いつも通り車掌としての職務をこなすため、定刻通り発車したはやぶさ60号に乗っていた。が、そんな時、一本の電話が入る。その内容は「はやぶさ60号に爆弾を仕掛けた」というもので――。

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主な登場人物

(敬称略)

高市和也(演:草薙剛)

新青森発東京行はやぶさ60号の車掌。車掌という仕事に誇りを持って働いている。

藤井慶次(演:細田佳央太)

新青森発東京行はやぶさ60号の車掌。やや感情的な性格。

松本千花(演:のん)

新青森発東京行はやぶさ60号の運転士。緊迫した電話が入って以降も、ハンドルを握り続ける。

笠置雄一(演:斎藤工)

JR東日本新幹線総合指令所の総括指令長。高市や松本と連携を図り、乗客の安全確保に努める。

等々力満(演:要潤)

新青森発東京行はなぶさ60号の乗客で、YouTuber。

加賀美裕子(演:尾野真千子)

新青森発東京行はやぶさ60号の乗客で、衆議院議員。スキャンダルがあったばかりで、イメージアップを図っている。

林広大(演:黒田大輔)

新青森発東京行はやぶさ60号の乗客で、加賀美の秘書。加賀美と共に、イメージアップの一手を考えている。

小野寺柚月(演:豊嶋花)

新青森発東京行はやぶさ60号の乗客で、高校生。修学旅行の最中だった。

市川さくら(演:大後寿々花)

新青森発東京行はやぶさ60号の乗客で、柚月の高校の担任。責任感が強い。

後藤正義(演:松尾諭)

新青森発東京行はやぶさ60号の乗客で、観光企業の社長。

佐々木健太郎(演:田村健太郎)

総理補佐官。

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映画「新幹線大爆破」の感想

映画「新幹線大爆破」の感想です。本作を観るにあたって、実は未見だったオリジナル版「新幹線大爆破」(1975)を履修しておきました。

リブート×続編

オリジナル「新幹線大爆破」(1975)のリブートと言われていたので、本作を観る前にそちらのほうも履修しておいたのですが……結果として、良かったー! という感想。

印象としては、リブート×続編という感じでした。

劇中「109号事案が云々」というセリフがあった時点で、「あ、これ、オリジナル版『新幹線大爆破』が実際にあったという世界線のやつ?」と。

オリジナル版を観ていなくても、こちら単体でも楽しめますが、しっかり履修しておいたほうがより味わい深く噛み締めることができますね。少なからず物語に絡んではくるので。オリジナル版を観たことがあるかないかで、感想も違ってくるような気がします。

登場人物がとにかく多い

そして、個人的に思ったのは、登場人物がとにかく多いということ。

序盤で、登場人物の役職や名前が紹介されるんですけれども、これがまた多くて多くて。「一気にこんなに紹介されても覚えられないよ……(しょぼん)」ってなりました。ありがたいことに配信作品だったので、少しずつ停止して役職と名前をしっかり読み込みながら観ましたが。

あとあとになって思ったのは、メインキャラの数名を覚えておけば問題なかったということ。

具体的には、車掌の高市、運転士の松本、JR東日本新幹線総合指令所の総括指令長の笠置の3名。オマケで総理補佐官の佐々木とかも非常に印象深く、良かったです。

ああ、保線担当者も見逃せないところ。

チョイ役ではあるんですが、この保線担当者を田中要次さんが演じていました。田中要次さんと言えば、元国鉄職員。しかも、実際に保線を担当していたということも知っていたので、保線担当者として登場した際には「本物だ……!」と妙な感動がありました。

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キャストも◎

俳優陣もなかなか良かったですね。

正直、個人的には、のんさんが運転士役というのはどうなのかなと思っていたんですけれども、意外とハマっていました。だって、オリジナル版で運転士を演じたのは千葉真一さんですよ。

普通のリブートだと思っていたので、千葉真一さんの代わりにのんさんというのは、(のんさんが悪いわけではないんだけれども)あまりしっくり来ていなかった。でも、見事にやってくれました。序盤は少々頼りない感じがしたものの、映画が進むにつれ、次第に力強さを増していきました。

そして、車掌役の草薙剛さんは言わずもがな。

仕事第一。つまり、乗客を無事に目的地まで送り届けることだけを考え、恐怖や焦りを乗客に悟らせないよう、自分の感情を二の次にしている感じが怖くもあり、逞しくもありました。人の命を預かる仕事を選ぶ人って、本当にすごい。

私は以前よく飛行機を利用していたのですが、機長のアナウンスが流れるたびに思っていたことがあって(余談)。「こんな、何百人もの人間の命を握るような仕事、私には恐ろしくてできないわ」って。それで毎回「本当にありがとう……」と心の中で感謝するんです。

本作を観た時、このことを思い出しました。車掌の高市さんのような人がいるから、みんな安心して交通機関を利用できるんですよね。

ちなみに、

──高市という新幹線の車掌を演じる上で、JR東日本の特別協力の元に徹底した役作りをされたと伺っています。

草彅 そうですね。所作や敬礼の角度、礼の仕方まで教えていただきました。単に形を真似するだけじゃなく、「お客様を目的地まで安全に送り届ける」という理念を理解することが大事だと教わって。マインドがすべてなんですよ。

(引用元:Netflix映画『新幹線大爆破』主演・草彅剛×監督・樋口真嗣インタビュー──ノンストップの弾丸列車を止めるのは誰だ|GQ JAPAN

相当役作りもされたそう。そういう細かいところ込みで、もう一度観たくなります。

ちなみに、総括指令長の笠置を演じた斎藤工さんもものすごく格好良かったです(当然)。

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大迫力の映像

あとは、迫力満点! の映像も良かった。見ごたえ抜群。

オリジナル版はオリジナル版で、泥臭いリアルさがあって素晴らしかったんですが、今の映像技術でもって作られた本作のリアルなスリルはもうたまりません。

E5系はやぶさ(60号)と高速試験車ALFA-Xが併走するシーンなんて感動ものでした。

 なかでも特に注目を集めているのが、JR東日本が開発した次世代試験車両「ALFA-X」と、E5系「はやぶさ」が併走するカット。時速360km運転を目指す試験車両との奇跡の並走は、劇中でしか見ることのできない貴重なシーンとして話題を呼んでいる。

(引用元:「ALFA-X」と「はやぶさ」が奇跡の併走 Netflix映画『新幹線大爆破』鉄道ファン必見の場面写真が解禁|Yahoo!ニュース

やはりこのシーンは話題になっていたようですね!

オリジナル版と異なるプラン

また、オリジナル版では、あくまでも犯人を逮捕して爆弾を止めるということに重きを置いていた印象でしたが、本作では「爆弾解除よりも人命優先!」な感じで、乗客救出プランが組まれました。確かにー! って。乗客が先に救出できるなら、そのほうが絶対に良い。

たとえ爆弾を止める方法があったとしても、解除している最中にボッカーンという可能性もなくはないですし、解除できたと思って新幹線を止めたら、誤作動か何かでボッカーンということも考えられる。

実際にはやぶさ60号に乗っている運転士や車掌だけでなく、JR職員みんなで頑張っている感じがとても感動的で、良かったです。保線担当者の田中要次さんだけでなく、救出班のひとりとして尾上松也さんも登場します。

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終盤の展開はちゃっちくて……

ただ、個人的に終盤の展開はいまいちだったような気がしました。

直接的に言うと、なんかちゃっちい

いや、話的にはわかるんだけど。犯人が誰とは申しませんが、動機が「え、それなの?」と思ってしまった。人間、生きていたら全世界、敵。みたいな時期って絶対にあるよなと。ちょっと共感性羞恥。体がむずむず。

といっても、本人からしたらとんでもなくシリアスな問題なので、理解できなくはない……という感じでした。

キャラの一貫性のなさ

登場人物によっては、性格の一貫性のなさも目立っておりました。

個人的に特に気になったのは、乗客のひとりで衆議院議員・加賀美の秘書である林。序盤では、爆弾が仕掛けられてなお「先生、支持率回復が……」云々と実に議員(の秘書)らしいことをのたまっていたのに、終盤で突然「政治とは!」と綺麗事を語り出す手のひらくるり。なぜなのか。

もちろん、この考えって両立するものだとは思うんですが、だとしたらもう少しわかりやすく描いてほしかったなと。

要潤さんが演じた等々力とかは性格が一貫していて良かったですよ。

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警察の動きと国の判断

警察の動きと、国の判断もよくわからなかった。

オリジナル版では、警察サイドと犯人サイド(時に新幹線サイド)と、いろんな方面からいろんな人の動きを見せてくれていて、非常に理解しやすかったのですが。本作は、新幹線サイド総合指令所サイドのみに重点を置いているので、警察が登場するのはほんの少し。少々物足りない感じがしました。

そこがメインではないからねというのはそうなんだけど、やっぱり犯人逮捕込みで「新幹線大爆破」だと思うので。リブート版ということで、オリジナルとは違って当然というのは心に留め置きつつ。

それに、国(政府)の人たちもあまり出てこなくて、誰がどのように動いて、あのような決断になったのかが不明でした。

衆議院議員の加賀美はいたけれど、あれは乗客だし。内閣官房長官が「テロリストの要求には応じない」という発表はするけれど、それだけ。そこに至るまでにどのような経緯(話し合い)があったのかは語られない。「テロリストの要求に応じる」と「応じない」の間にも、いろいろと選択肢があるだろうになと思っていました。

単身JRに乗り込んでくる総理補佐官の佐々木はなかなかに良いキャラだった(ただ、単身で来ることなんてあり得るだろうか? なんていうことも)。

JR東日本の特別協力!

でもやっぱり、さすがJR東日本の特別協力が得られただけのことはありましたね。

演技面においても、映像面においても。オリジナル版のほうでは協力を得られなかったというのは知っていたので、JR東日本の特別協力! と発表された時には感動すらしました。

両方とも観て良かった。

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映画「新幹線大爆破」が好きな人におすすめの作品

映画「新幹線大爆破」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

  • 非常宣言(2022)
  • サイレント・トーキョー(2020)
  • シン・ゴジラ(2016)

まとめ:ツッコミどころはありつつも面白かった!

個人的に、ツッコミどころがないとは言えないんですが、全体的に面白い作品でした。リブート版となると、やっぱりオリジナル版と比べてしまうところはあるけれど。

映像は迫力満点だったし、はやぶさとALFA-Xの併走シーンも見られたし、キャスティングも良かったしで満足でした。

Rotten Tomatoes
Tomatometer 74% Popcornmeter 80%
IMDb
6.3/10

Filmarks
3.7/5.0

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