
ノック 終末の訪問者(字幕版)
映画「シックス・センス」(1999)で知られるM・ナイト・シャマランの監督作品です。
それにしても、いろんな映画を手掛けていますね。M・ナイト・シャマラン監督。M・ナイト・シャマランと聞いたら、つい手に取ってみたくなりますものね。
本当にすごい!
本記事は2025年03月06日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
見知らぬ人たちに「さもないと、人類が滅亡する」と言われたら。
作品情報
タイトル | ノック 終末の訪問者 |
原題 | Knock at the Cabin |
ジャンル | ホラー、スリラー |
監督 | M・ナイト・シャマラン |
上映時間 | 100分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2023年 |
公開年(米) | 2023年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★☆☆☆☆ |
あらすじ
家族3人で休暇を楽しんでいると、そこに武器を持った4人組が押し入ってくる。そして、4人は言うのだ。「家族3人のうち、誰かを選び命を奪わねば、人類は滅亡する」と――。
主な登場人物
(敬称略)
ウェン – Wen(演:クリステン・ツイ)
アンドリューとエリックの娘で、養子。バッタ収集が趣味。
アンドリュー – Andrew(演:ベン・オルドリッジ)
ウェンの父親で、エリックのパートナー。弁護士。やや感情的な部分がある。
エリック – Eric(演:ジョナサン・グロフ)
ウェンの父親で、アンドリューのパートナー。慎重な性格。
レナード – Leonard(演:デイヴ・バウティスタ)
ウェンたちのもとに押し入ってきた4人組のひとり。大男。
サブリナ – Sabrina(演:ニキ・アムカ=バード)
ウェンたちのもとに押し入ってきた4人組のひとり。負傷したエリックを介抱したりする。
レドモンド – Redmond(演:ルパート・グリント)
ウェンたちのもとに押し入ってきた4人組のひとり。少々感情的になりやすい。
エイドリアン – Adriane(演:アビー・クイン)
ウェンたちのもとに押し入ってきた4人組のひとり。ウェンに食事を作ったりも。
映画「ノック 終末の訪問者」の感想
映画「ノック 終末の訪問者」の感想です。宗教観が強いというか、聖書が深く関わってくるので、そういった考察部分はちょっと無視して、直感的な感想を述べていきたいと思います。
ルパート・グリントの出演
まず、本作を観よう! と決めた理由は、M・ナイト・シャマラン監督の作品ということもあるんですが、ルパート・グリントが出演しているということも大きく関係していますね。
映画「ハリー・ポッター」シリーズ(2001~)でロナルド・ウィーズリー(ロン)役を務めているあの人ですね。
久々に見ました。なんか感動。
父親2人と娘
で、ちょっとよくわからない第一のポイント。
それは、ウェンを2人の父親の養女という設定にしたこと。
まあ、これは原作でもきっとそうだった……のかな?(未読なのではっきりとは言えませんが)
でも、正直、本編にはまったく関係がなかった。ゲイであることで、両親からうまく理解が得られていないうえに、子どものことで葛藤しているみたいな描写はありましたが、「で?」だった。
人類を救うために誰を犠牲にするか、の部分では、その設定がほぼほぼ活かされていませんでしたね。
たぶん、一般的な家庭(母親+父親+子)でも同じような展開になると思う。
それはいったいどんなビジョン
そして、ウェンたちのもとに押し入ってきた4人組は、耳にタコができるほど何度も「ビジョンで(事故や災害を)見た」みたいなことを言っていましたが、ビジョンとはなんぞや? と思いますよね。
確か、ニュースで流れた映像とまったく同じものとは言っていたような気がしますが、だとしても、口ではなんとでも言えるしなと。
だいたい、この4人にしたって、ビジョンで見た光景をどうやって共有したんでしょうね。「誰かしら話を合わせているだけではないか?」なんて疑う人はいなかったのでしょうか(私なら疑ってしまう)。
拒否した場合
あと、よくわからない第三ポイント(上記が第二ポイント)。
この3人が、最終的に拒否する場合について考えていたのか。
そんなね、突然押し入ってきた人間に「誰かひとりを犠牲に」云々と言われたって、そりゃあ「無理ですぅ!」に決まっているんですよね。序盤のアンドリューとエリックの反応が自然。
というか、なんで自分が? って感じだし。
4人組が言うことには、たとえすべての人類を犠牲にして自分たちだけで助かっても、人間はいなくなるわけだから、日常生活に必要なものもいつか尽き、あなたたちが自分たちだけで生き延びることはできないよということでしょう。
順当にいけば、アンドリューやエリックのほうが先に寿命を迎えるわけで、誰もいない世界に取り残されるのは幼いウェンだよと。
さらに、2人はゲイカップルなので、子孫を残すこともできない……(もしかして、ゲイカップルという設定はここに活きているのか……?)。ウェンは本当にひとりきりになってしまう。
でも、それでもいいから3人でいたいと望んだ場合は、それもしょうがないと思ってくれるんでしょうかね。
レドモンドとアンドリュー
レドモンドとアンドリューのくだりも、正直、あまり必要なかったなと感じてしまいました。
……いや、ほんと、必要だった? あれ。
「邪魔だな」とまでは思っていないんですけれども、必要だったかと言われると、ちょっぴり冗長的であるように思いましたね。
他のメンバーの過去はセリフのみで、たいして深堀されていないのに、なぜレドモンドだけ?(といっても、それも「ふーん」程度のものだけど)
きっかけは4人(?)
あと、一番謎だったのが、事故や災害が発生する前に、4人組が行動を起こす点。
「これ、お前たちが何もしなかったら、事故も災害も発生しないという可能性はない……?」という考えが、上映中もずーっと頭の中をぐるぐるしていました。
でも、だからといって、じゃあどうすれば自然だったのかと言うと、まったく思いつかない。
この、結局最後まで「本当か嘘かわからない」みたいなところも、本作の魅力と言えば魅力なのかもしれませんね。
映画「ノック 終末の訪問者」が好きな人におすすめの作品
映画「ノック 終末の訪問者」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- LAMB/ラム(2021)
- 終わらない週末(2023)
まとめ:考察好きにはおすすめ
ぽけーっと観ていたら、何がなんだかいまいちわからない「意味不明な」作品。
ただ、宗教観が深く関わってくるみたいですので、考察好きさんたちにはたまらない作品でもあるのかなと思います。
私も、時間があったら考察してみたい所存です。以上!
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 67% AUDIENCE SCORE 63%
IMDb
6.1/10