ジョーズ (字幕版)
映画「E.T.」(1982)や「シンドラーのリスト」(1993)で知られる、スティーヴン・スピルバーグ監督の作品です。
サメ映画といえば、こちら。
私も、人生で初めてみたサメ映画がこの「JAWS/ジョーズ」(1975)でした。実は、この映画を観て以降、しばらくはサメへの恐怖で水族館が嫌いになった……なんていうこともありました(懐かしい)。
本記事は2024年09月に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
地味で泥くさいサメとの戦い(褒め言葉)。
作品情報
タイトル | JAWS/ジョーズ |
原題 | Jaws |
原作 | ジョーズ/ピーター・ベンチリー著 |
ジャンル | スリラー、パニック |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
上映時間 | 124分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1975年 |
レイティング | PG-12 |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
夏になると人で賑わうリゾート地「アミティ島」。観光シーズンが訪れた島のビーチに、ある日、女性の死体が打ち上げられる。島の警察署長ブロディは、それを「サメの襲撃による被害」と見るが、獰猛なサメがいると知られては、観光客の足が遠のいてしまうかもしれない。利益の損失を恐れた市長による対応の遅れで、またしても犠牲者が出てしまうのだった――。
登場人物
(敬称略)
マーティン・ブロディ(演:ロイ・シャイダー)
「アミティ島」の警察署長。市長にビーチを封鎖するよう求めるが、利益を優先した市長に却下される。正義感にあふれる人。
マット・フーパー(演:リチャード・ドレイファス)
海洋学者で、ブロディの協力者。
クイント(演:ロバート・ショウ)
サメに詳しい漁師。若い頃の経験から、トラウマを抱えている。
映画「JAWS/ジョーズ」の感想
映画「JAWS/ジョーズ」の感想です。「有名なサメ映画といえば?」と聞かれたら、迷わずこの作品か「ディープ・ブルー」(1999)と答えますね。
しっかり怖いサメ
本作は1970年代の作品でありながら、サメがリアルでしっかり怖いんですね。
私がこの作品を初めて観たのは、小学生の時だったんですけれども、このサメがあまりに怖すぎるのでしばらく水族館が駄目になりました(当時はサメの種類なんて知らなかったんですもの)。サメはどれも同じで、同じように人を襲ってくるものだと……。
でも、子どもにそう思わせる「映画(作り物)」ってすごい。
基本的に悪人ゼロ
本作には基本的に悪人らしい悪人はいませんでした。
この点も、結構好感が持てる(まあ、悪人がいるのも、それはそれで面白いんだけど)。
といっても、嫌な奴はいる。市長とか、市長とか、市長とか。
「ビーチを封鎖すべきだ」と忠告するブロディたちに対して、観光シーズンに得られる利益を優先すると明言しているし。たぶん、悪役がいるとすれば、主人公たちと対立するこの人がそのポジションにあると言えるのでしょう。
でも、根っからの悪人か? と言われると、個人的には、そうでないように思う。
利益を優先したのも、優先したというか、優先せざるを得なかったのも、島民たちの生活がかかっているから、観光シーズンに稼がなくてはならないから。そのうえで「いやいや、人命優先だろがーい!」というのはあるとしても。
市長の発言を聞くに、島民を思う気持ちがまったくないというわけではなさそうだし……?
ヒーロー枠なのか悪役枠なのかようわからん感じで登場するクイントも、過去の話を聞くと、傲慢で頑固、我が道を行くタイプだというだけで、特に悪人ではなかったしな。
それぞれの考えがぶつかり合いはするものの、悪い奴というのはいませんでした◎。
さすがスピルバーグ監督
そして、もうね、スピルバーグ監督がさすがすぎます。
だって、70年代ですよ?
今ほど撮影技術や映像技術が発展していない時代に、サメが船体に乗り上げてグワングワンやるシーンを再現するとか、本当にものすごい。
しかも、それでサメがしっかり怖いんだもんなあ、などと。
最高のラストバトル(泥くささがいい)
個人的に、特に好きなのはジョーズとのラストバトルです。
先述した、サメが船体に乗り上げてグワングワンやるシーン。あそこ、とっても良かったなあ……。
なんというか、ブロディには、例えば「MEG ザ・モンスター」(2018)のステイサムみたいに、超人的な強さがあるわけではないんだけど、こう、凡人だからこその戦い方というか。とにかく地味で、泥くさくて良いです。
凡人が必死になっているからこそ、「頑張れ!」と応援したくなります。
サメ映画といえばやっぱりコレ
「サメ映画」というジャンルさえ確立している現在、B級映画含めると、非常に多くの作品が存在していますよね。本作も、製作されてから約50年(ほぼ半世紀!)経つわけですが……。
いまだに「サメ映画といえば『JAWS/ジョーズ』」という感じがします。
名作(傑作)は、何年経とうが色褪せないということですね!
映画「JAWS/ジョーズ」が好きな人におすすめの作品
映画「JAWS/ジョーズ」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- パニック・マーケット(2012)
- セーヌ川の水面の下に(2024)
- ピラニア(1978)
- ジュラシック・パーク(1993)
まとめ:何度観ても傑作は傑作
最初に観て以降、何度も鑑賞している「JAWS/ジョーズ」。
傑作は、何度観ても傑作ですね。
毎回、新鮮な気持ちで「すごいなあ……!」と観ています。きっと次もまた同じことを思うのでしょう。さすがスピルバーグ監督の作品です。
Rotten Tomatoes
TOMATOMETER 97% AUDIENCE SCORE 90%
IMDb
8.1/10