
北京原人の逆襲
映画「北京原人の復讐」の感想です。
よく「香港版キングコング」と表現される名作。
もう、人間が全部悪いです。以上。

映画「北京原人の逆襲」の見どころは……
- 優秀な日本人スタッフを集めた特撮シーン!(素晴らしい)
- 香港版キングコングと言わしめた北京原人の暴れっぷり。
- 人間の愚かさ。
本記事は2026年08月21日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
あらすじ
悪徳興行師のルーは、失恋したばかりで傷心中の探検家チェンと共に、ヒマラヤの奥地へと向かう。北京原人が現れたという噂を耳にしたためだ。しかし、道のりは険しく、北京原人は一向に見つからない。前へ前へと進もうとするチェンを置いて、ルーたちは帰ることにした。ひとりになってしまったチェンが歩いていると、北京原人が現れて……。
主な登場人物
(以下、敬称略)
チェン・チェンフォン
(演:リー・シュウシェン)
探検家。失恋したて。北京原人に襲われたところをアウェイに救われる。
アウェイ
(演:イヴリン・クラフト)
北京原人に襲われるチェンの目の前に現れた女性。ターザンの格好をしている。
ルー・ティエン
(演:クー・フェン)
悪徳興行師。北京原人を見世物にして一儲けしようと企んでいる。
映画「北京原人の逆襲」の感想
映画「北京原人の逆襲」の感想です。「ある場所へお帰り……」としてあげたくなる切ない映画でした。
特撮技術がすごい!日本人スタッフの力
まず、内容にはいろいろツッコミどころがあるんですが(笑)。
特撮シーンがすごい。
特撮映画なので特撮シーンに力を入れているのは当然なんですが、どうやらこの映画、日本人の優秀な特撮スタッフを招いて作られたもののようですね(主に東宝のスタッフ)。そりゃあすごいわ。
映画「ガス人間第一号」(1960)や「モスラ」(1961)、「大怪獣バラン」(1958)などに携わった有川貞昌や、「ゴジラVSビオランテ」(1989)や「ゴジラVSキングギドラ」(1991)などのゴジラシリーズの川北紘一、果ては「マタンゴ」(1963)や「キングコングの逆襲」(1967)などの富岡素敬といった特撮のプロたちが参加したようです。
だいぶ本気。
ツッコミどころ増し増しのストーリー
なお、特撮シーンは最高でしたけれども、ストーリーはツッコミどころだらけ。というか、ツッコミどころしかなくて爆笑しながら鑑賞しました。
まず、ヒマラヤの奥地に行くというのに、みんな軽装すぎる(笑)。
ほぼ丸腰で直角の崖とか登っていましたからね。チェンは探検家であるはずなのにどういうこった。こういうときは、プロこそ念入りに準備をするものではないのか。
ピンチに現れる女性ターザン
それから、北京原人に遭遇してあわやという状況に陥ったチェンの前に現れる女性ターザン。
唐突ー!(大爆笑) ってなりました。
彼女の名前はアウェイ。かなりギリギリな服装をしています。ずっとこんな格好をしていたものだから、体を締めつけるようなぴったりした服が苦手らしく、チェンに服をプレゼントされた際には窓からポイッとしていました。
登場時「あーああー」と言わんばかりに飛び込んできたアウェイは、ジャングルの動物たちとお友達。ヒョウを肩に乗せたり(!?)、グルグル回したり(!?)、怖いもの知らず! アウェイがジャングルを離れるとき、ヒョウが悲しげに引き留めていたのは可愛かった。
他のシーン含め、今の時代には絶対撮れないであろう画がたくさんありましたね。
前半はほぼ動物パニック
この動物たちの演出も忙しなくて好きだった。
ゾウだー! トラだー! ヒョウだー! と立て続けに(笑)。なお、トラのあたりはその直後に「底なし沼だー!」もありました。
ゾウの群れに銃で発砲して対抗するのはヤバい。ヤバいといえば、この作品、アウェイがやたらトラやヒョウと戯れるシーンが出てくるのですけど、彼らの爪は撮影前にあらかじめ抜き、牙には粘着テープを巻いていたのだとか。これを聞くとなんかね、うん。複雑な気持ち。
不思議なアウェイの感覚
あと、アウェイが持つ感覚は不思議でしたね。
主には貞操観念が。
幼い頃、両親と共に乗っていた飛行機(自家用ジェット?)が墜落して、以来北京原人に育てられたアウェイ。チェンと出会った当初は意思疎通もおぼつかない感じでした。
となると、性教育は行われていない状態だと見るのが妥当だと思うんですよ。話の本筋に関係なくて申し訳ないんですが。
実際、チェンとキスをした際にはちょっとびっくりした感じに目をきょときょとさせていましたよね。なのに、ベッドインするの早くない!? と思う(笑)。キスで驚くのだから、それ以上となるとけっこうびっくりするんでないか!? それとも、チェンが「今からこういうことをするよ」と口頭説明した感じなんだろうか。
そのあとのことも。
チェンが元恋人とキスをしたとき、それを目撃したアウェイがショックを受けて飛び出していきましたが。つまり、口へのキス=恋人(ひとり)とするものという概念があるということ? キスに対してというより「私以外の人とも仲良くして!」という単純な嫉妬だったのか。
なんかこう、服装以外はその辺にいる女性のようで気になりました。
好感度の低いヒーロー
失恋したてだった探検家のチェン。
この人が本作のヒーロー的立場にいるわけですけれども、個人的にはけっこう好感度が低かったです。
本人がどう思おうと、はたから見るとアウェイを色仕掛けで落として利用したようにしか見えなかった。北京原人を連れ帰るために。そのぐらい、男女の仲になってからスピーディーに「北京原人を連れ帰りたいんだけど、お願いね」していた。
これ、アウェイが無知な女性だから嫌な気持ちになるんですよね。何もわからないからといいようにしている。中盤以降、アウェイと北京原人が可哀想で可哀想で。「人間のアウェイはまだしも、北京原人はジャングルに帰しておやりよ……」でしかなかった(でもそのアウェイも、ジャングルのほうが幸せに生きられるんでしょうね)。
人間が全部悪いです、の気持ち。愚かで欲深い生き物だよ、人間ってやつは。
映画「北京原人の逆襲」が好きな人におすすめの作品
映画「北京原人の逆襲」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- エルム街の悪夢(1984)
- ビートルジュース(1988)
- E.T.(1982)
- ニューヨーク1997(1981)
映画「北京原人の逆襲」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年08月21日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:最初から最後まで面白いモンスターパニック!
ストーリーに関してはツッコみまくってしまいましたが、その点に関してはつまらないというより笑えるし、なんといっても特撮技術が素晴らしいので、最初から最後まで飽きずに観られます。
と、同時に、人間の愚かさを見せつけられるような物語でもあり、切なくなりました。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 54% Popcornmeter 36%
IMDb
5.4/10
Filmarks
3.2/5.0

