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映画「ドント・ルック・アップ」あらすじ・感想|物足りなさはあるけど斬新!レオ様はセクシーだった

ドント・ルック・アップ_タイトル SF

映画「マディのおしごと 恋の手ほどき始めます」(2023)や「ハンガー・ゲーム」シリーズ(2012~)で知られるジェニファー・ローレンスと、「ロミオ&ジュリエット」(1996)や「ザ・ビーチ」(1999)で知られるレオナルド・ディカプリオが主演を務める作品です。

ベースはSF(ディザスター系)なんだけど、ブラックコメディーでした。

個人的にはちょっぴり物足りない。でも、ディザスター系映画としては、割と斬新な切り口だったような気がします。あと、人間の愚かさをこれでもかというほど見せつけてくる。

※本記事には、ラストを除くネタバレが一部含まれます。ご注意ください。

本記事は2025年05月08日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。

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ワンフレーズ紹介

あと少しで、人類を滅亡させる彗星が地球に落ちてくるらしい。

作品情報

タイトルドント・ルック・アップ
原題Don’t Look Up
ジャンルSF、コメディー
監督アダム・マッケイ
上映時間145分
製作国アメリカ
製作年2021年
公開年(米)2021年
レイティングPG12
個人的評価★★★☆☆

あらすじ

天文学者ランドール・ミンディ博士の教え子であるケイトは、ある日、高確率で地球に衝突する彗星を発見した。意図せず人類滅亡の可能性を暴いてしまった2人は、世界中の人々に迫りくる危機を知らせようとするが――。

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主な登場人物

(敬称略)

ランドール・ミンディ – Randall Mindy(演:レオナルド・ディカプリオ)

ミシガン州立大学の天文学の教授。気弱な性格で、精神的負荷がかかると安定剤を飲む。彗星を発見したケイトと共に奔走する。

ケイト・ディビアスキー – Kate Dibiasky(演:ジェニファー・ローレンス)

ミシガン州立大学の天文学博士課程に在籍している学生。ミンディ博士と共に、人々に危機を知らせるため奔走する。ケイトが発見した彗星は「ディビアスキー彗星」と名付けられることに。

ジャニー・オーリアン – Janie Orlean(演:メリル・ストリープ)

アメリカの大統領。ケイトたちに彗星のことを知らされた際には「静観する」という選択をする。

ジェイソン・オーリアン – Jason Orlean(演:ジョナ・ヒル)

オーリアン大統領の息子で、首席補佐官。

ブリー・エヴァンティー – Brie Evantee(演:ケイト・ブランシェット)

テレビ番組「The Daily Rip」の司会者。

クレイトン・オグルソープ – Clayton Oglethorpe(演:ロブ・モーガン)

通称「テディ」。ケイトたちの協力者になってくれる科学者。NASAの惑星防衛調整局局長。

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映画「ドント・ルック・アップ」の感想

映画「ドント・ルック・アップ」の感想です。ベースは良かったし、展開もまあまあ斬新だったと思います。ただ、ちょっと長いかなあ。

キャストがとにかく豪華(どういうこと?)

まず、本作に関しては、前情報一切なしで鑑賞したんですけれども、キャストがあまりに豪華すぎてリアルに声が出ました(笑)。

主人公にレオナルド・ディカプリオとジェニファー・ローレンス。その他メインキャラにメリル・ストリープ。中盤以降にはティモシー・シャラメなんかも登場していて。ああ、あと、「ムーン・ウォーカーズ」(2015)のロン・パールマンも出ていたっけ。

いや、いったいどういうことなん? って。

力の入り具合がすごい。特にレオ様は「ロミオ&ジュリエット」(1996)を観た時から大好きなので、主人公を演じてくれてとてもうれしかったですね。ジェニファー・ローレンスも「ハンガー・ゲーム」シリーズ(2012~)ファンとしては、見ていてワクワクしちゃう。

斬新な設定

しがない学者や専門家が地球の危機を察知してしまって、しかし国の偉い人たちは信じてくれない……な展開は、ディザスターものとして割とよくある始まりだと思うんですが、本作は信じないというのとも少し違っていて面白かったです。

というのも、ケイトたちの協力者になってくれるテディはすんなり信じてくれるし、大統領まですんなり話を通してくれる。まあ、データがあるから、中には信じてくれる人がいるのむしろリアルなんですよね。

で、大統領に至っては、(真実かどうかは別にして)信じるとしても選挙第一! というスタンス。ポッと出のしがない学者の言うことを信じる信じない云々の前に、まず私の支持率がね、みたいな。

「そんなわけないだろ」と偉い人たちに取り合ってもらえない(そして初動が遅れる)ディザスター映画あるあるとは、このあたりの趣が違って興味深かったです。

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長すぎて中だるみ感あり

ただ、本作の上映時間は2時間半近くにも及びます。

……正直、ちょっと長かった。かも。

冗長的なエピソードがあるわけでもないのに、なんとなくだらだら続いている感じがしました。設定的には面白かったんだけど、同じSFディザスター系の「ジオストーム」(2017)とか「ディープ・インパクト」(1998)とかほどのインパクトはなくて、ただ「人類滅亡の危機を周知させたい」というだけのことが、延々と続く。

途中、この主人公2人はいったい何がしたいんだろう? と思ってしまった瞬間がありました。

大統領をはじめ、上の人たちはケイトたちの味方ではなく。じゃあ、一般市民を巻き込んで、上の人たちに「我々を救ってくれ!」と抗議でもするのかと思いきや、「Just Look Up.」という声明を出すだけでいまいちわからない。上を見たって、地球に落ちてくる彗星が見えるだけなのにね……(怖い)。

この主人公2人って、あまり主体性がないんですよね。

偶然、人類を滅亡させる可能性のある彗星を見つけてしまって、あれよあれよという間に世間が注目する人間になってしまったわけだから、わからないでもないけれど。よくあるディザスター映画に登場するヒーロー的な人が欠けているのは、少し痛かったかな。

ただ、人類や地球を救うという話がメインではないから、ミンディ博士をあえて普通の弱い人にしたのかもだけど。

弱いことは当たり前

そう、ミンディ博士は普通の弱い人

大学で教授をしている学者さんだけれど、それ以外に特筆すべきことはなく、メディア出演するとなると安定剤を飲まなければまともに話もできないし、「端的に話せ」と言われているのに、緊張すると「で、結局何が言いたいの?」みたいなことしか言えなかったりもする。

そのうえ、一年と経たず自分が地球と共に死ぬかもしれないと思うと、現実逃避したくなってしまうような。

あまりに普通で、そうか、人間って弱いのがベースなんだよなと改めて思わされました。弱くていいのだと。弱いのが当たり前だから、今の自分でいいのだと。

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社会的風刺描写

あと、人間って本当に愚か。これは間違いない。たぶん、本作のテーマは「人間の愚かさ」だったような気がする。

こういう非常事態でも金儲けを考える人はいるし、現実でもきっとそうなのだろうという想像が容易にできました。

そして、人間、自分に不都合なことは見て見ぬ振りをしたがるもの。彗星が地球に落ちてくるというような、尋常でない恐怖を伴うことならなおさらです。だけど、笑えない。たぶん自分もそうして生きているから。「ほら、あなただって同じことをするでしょう?」と、自らの愚かさを突き付けられている気分になる。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」と言うように、常にマジョリティーの中にいたいと思っていない? と。

また、本作ではいざ本当にやばい状況になると、真っ先に逃げ出すリーダーたちも描かれていました。これもやっぱり笑えない。だって、あり得ると思ってしまうから。映画の中だけのフィクションだと思い切れない自分がいるし、大多数の人はそうなんじゃないかと思う。責任を果たさず逃げる政治家。現代の政治のありようを、めちゃくちゃに皮肉っている。

ミンディ博士のこともそうですよね。

自分の置かれた状況に混乱し、恐怖して、最終的には妻でない女性と良い関係になってしまう。そのうえ、根が真面目なだけに、肉体関係を結んだという事実にも耐えられなかったのか「(妻でない女性を)愛しているからこうしたんだ」と自分に言い聞かせているようにも見える。最終的に妻のもとに帰ったのは、自分の弱さを認めたからかな。

目先の恐怖にとらわれて、本当に大事な人を傷付けてしまう愚かさ。それが人間。だからこそ、気をつけなければならないということですね。

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恐怖を誤魔化すとき

ミンディ博士も出演したテレビ番組「The Daily Rip」で、司会者が「シリアスな話題を笑いに変えて明るく報じる」というようなことを言っていましたけれども、これが意外と核心を突いているなと思いまして。

恐怖心を笑いで誤魔化すのって、結構やってしまうことですよね。

何かに恐怖を感じたとき、相手や状況を茶化してみたり。茶化した結果、みんなが笑えるようなことだったらいいんですが、必ずしもそうとは限らない。不謹慎だと取られることもあるし、普通に「それ、面白いと思ってやってる?(ドン引き)」みたいなことも全然ある。

本作でのケイトとミンディ博士もそうで、必死で彗星のことを訴えているのに、司会者2人に茶化された結果、ケイトが怒りを爆発させることとなりました(最終的にはミンディ博士も)。そう考えると、相手がいる以上、恐怖を笑いで誤魔化そうとするのって、あまり有効的な手段ではないのかも。

映像は綺麗

あ、ちなみに、映像はとても綺麗でした。

特に終盤あたりからね。

これだけでも、満足感は高かったです。特にラストのラストね、あのあたりは、明らかにCGです! という感じの映像で、「ま、言うてもこれ全部ファンタジーな話ですけどね。別に政府批判とかしてませんし」としれっと主張してきたような気がして、笑ってしまいました。面白かった。

映画「ドント・ルック・アップ」が好きな人におすすめの作品

映画「ドント・ルック・アップ」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

まとめ:人間が愚かなことを忘れない

人間がいかに愚かな存在なのかを、これでもかというぐらい突き付けてくる作品でした。

「人間は愚かな生き物である」

これを忘れてはいけないなと、改めて。弱く、愚かだからこその生き方をしたいものですね。

Rotten Tomatoes
Tomatometer 56% Popcornmeter 78%
IMDb
7.2/10

Filmarks
3.8/5.0

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