
バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版
「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」の感想です。
ディーン・フジオカ主演のドラマ「シャーロック」の劇場版。
個人的に「シャーロック」はとても好きだったんですけれども(っていうかディーン・フジオカさんが大好き)、映画よりドラマのほうが良かったかもなと。
本記事は2025年07月16日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
シニカルな役は相当うまくやらないと難しい。
作品情報
タイトル | バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版 |
原案 | アーサー・コナン・ドイル |
ジャンル | サスペンス、スリラー |
監督 | 西谷弘 |
上映時間 | 119分 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2022年 |
公開年 | 2022年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★☆☆☆ |
あらすじ
誉獅子雄と若宮潤一は、蓮壁千鶴男という資産家からとある依頼を受けた。一カ月前、千鶴男の娘が誘拐される事件が起こったというのだが、娘は無事に戻ってきたものの犯人は特定できないまま雲隠れしたらしい。だが、千鶴男とのビデオ通話中、千鶴男は体調を崩し、そのまま帰らぬ人となってしまう。しかも、千鶴男の死因は、日本ではもうずっと発生していない「狂犬病」だと言うのだ――。
主な登場人物
(敬称略)
誉獅子雄
(演:ディーン・フジオカ)
犯罪捜査コンサルタントで、インターネット上で依頼を受け付けている。今回の依頼者である蓮壁千鶴男が画面の向こうで死亡したことから、捜査に乗り出した。
若宮潤一
(演:岩田剛典)
獅子雄の相棒的存在で、元精神科医。依頼者の娘である蓮壁紅に肩入れし、捜査を進めていく。
蓮壁千鶴男
(演:西村まさ彦)
今回の依頼者で、資産家。獅子雄らとのビデオ通話中に体調を崩し、そのまま帰らぬ人に。
蓮壁依羅
(演:稲森いずみ)
千鶴男の妻。車椅子で生活を送っている。
蓮壁紅
(演:新木優子)
蓮壁家の長女。一カ月前に何者かに誘拐されたが、無事に帰宅する。
蓮壁千里
(演:村上虹郎)
蓮壁家の長男。普段は東京の大学に通っている。医学部生。
冨楽朗子
(演:広末涼子)
蓮壁家に出入りしているリフォーム業者。
捨井遥人
(演:小泉孝太郎)
大学の准教授。千里の家庭教師も務めていたことも。
江藤礼二
(演:佐々木蔵之介)
警視庁捜査第一課長。
映画「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」の感想
映画「バスカヴィル家の犬 シャーロット劇場版」の感想です。少し間延びした感じになってしまった印象でした。ディーン・フジオカさんは好き。
演技派俳優勢ぞろい
まず、ディーン・フジオカさんはじめ、演技派俳優の人たちが勢ぞろいでしたね(ディーン・フジオカさん格好良い)。
なので、さすがと言うべきか、演技には安定感がありました。こう、安心して見ていられるというか。
ただの傲慢な男
ただ、日本語でシニカルなセリフを言わせるのは結構リスクがあるなと思っていて。
ディーン・フジオカさん演じる誉獅子雄もそういう人ですよね。シニカルで、常に斜に構えていて、どこか他人を皮肉っているタイプの人間。
これがスマートに行けばいいんだけど、日本語だとただの「嫌味」とか「嫌な奴」になってしまいがち。獅子雄の場合もそうで、完全にただの傲慢な男になってしまっていたように感じました。これに関してはディーン・フジオカさんはまったく悪くない。むしろ、ディーン・フジオカさんだからこの程度の「嫌な奴」で済んだんじゃないかとすら思うわけですが。
とにかく、今作での獅子雄に対しては「なん、こいつ?」と思わずにはいられませんでした。
若宮は怒っていい
つまり、どういうことかというと。
若宮、お前は怒っていい。
と、こういうこと。
それが獅子雄の良さと言えば良さではあるんだけど、すべてにおいて言葉足らずなうえに、若宮さんを試すような言動を繰り返した挙句、すさまじい恐怖を感じさせるという。いやあ、あれはもうちょっとちゃんと怒ったほうが良かったと思います(笑)。
なんていうか、あの態度だと、獅子雄がゲーム感覚で謎解きをしているように見えてしまったんですよね。内容が重いだけに、そこに対してやや不快感があった。だから本当、若宮、お前はもっと怒っていい(二度目)。
ドラマの尺が丁度良い
というわけで、個人的にはドラマぐらいの尺が丁度良かったんじゃないかと思います。
2時間はさすがに長かった。あの内容なら1時間ぐらいでまとめられたんじゃないかって。後半パートはほぼほぼ過去についての解説なんですが、これがまた冗長的な感じがしてしまって。中だるみ感というのでしょうか。もう少しコンパクトに収めたほうが見やすかったような気がします。
このパートがあるせいで、テンポがいまいちに感じてしまったんですよね。たぶん、終盤の展開をより強調するためでもあると思うんだけど、過去編が長すぎて今の描写に戻ってきた時に切り替えがうまくいかなかったというか。私だけかもしれませんが。
納得いかない感がすごい
でもって、ラストがやっぱり重すぎる。というか、納得いかない感がすごかった。
ここでラストのネタバレはしたくないので、何が起きたのか詳細なことは控えますが。それにしてもしんどかった。いや、サスペンスとして別にありがちと言えばありがちなラストではあるんだけど、だとしてもまとまりがあまり良くなかったかなと。
結論、「シャーロック」はドラマ版のほうが好き!
映画「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」が好きな人におすすめの作品
映画「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- トリック劇場版 ラストステージ(2013)
- 沈黙のパレード(2022)
- 容疑者Xの献身(2008)
まとめ:そうそうたる顔ぶれを楽しむための映画
正直、個人的にはあまりハマらなかった作品ではあったものの、ディーン・フジオカさんといい、西村まさ彦さんといい、この演技派俳優さんたちの安定したお芝居は見ていて楽しかったです。
もうちょっとギュッとまとめてくれたら、かなり好きだったと思う。
Rotten Tomatoes
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IMDb
6.1/10
Filmarks
3.3/5.0