
ザ・クラフト (字幕版)
映画「ザ・クラフト」の感想です。
映画「スクリーム」(1996)のネーヴ・キャンベルとスキート・ウールリッチが出ているとのことで鑑賞。若い頃のスキート・ウールリッチなんて「スクリーム」のイメージしかないので、正直出てきた時点でもうちょっとドキドキします(笑)。
みんなだいたい性格が悪くて、逆に面白かったりもするんだけどあまりハマらなかったかなと。

映画「ザ・クラフト」の見どころは……
- ネーヴ・キャンベル×スキート・ウールリッチの共演。
- みんなの性格の悪さ(?)。
- フェアルーザ・バークのゴシックな格好と素晴らしい演技力。
本記事は2026年03月02日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
作品情報
| タイトル | ザ・クラフト |
| 原題 | The Craft |
| ジャンル | ホラー |
| 監督 | アンドリュー・フレミング |
| 上映時間 | 101分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 1996年 |
| 公開年(米) | 1996年 |
| レイティング | 不明 |
| 好きレベル | ★★★☆☆ |
あらすじ
サンフランシスコからロサンゼルスに引っ越してきた高校生のサラ。転校初日からなんやかんやありつつも、「魔女3人組」と呼ばれるナンシー、ロシェル、ボニーと友達になった。黒魔術に興味があった3人と共に、サラは悪魔マノンを呼び出す儀式を行う。曰く、マノンはナンシーの体の中に入ったという。ナンシーを筆頭に、サラ以外の3人は魔術を悪用しだす。やがて、人死にまで出てしまい、恐怖を覚えたサラはナンシーを封印しようとするのだが――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
サラ・ベイリー
(演:ロビン・タニー)
サンフランシスコから引っ越してきた高校生。自殺未遂をした過去を持ち、手首に傷跡がある。優しい顔をして近付いてきたクリスに好意を抱く。
ナンシー・ダウンズ
(演:フェアルーザ・バーク)
黒魔術にのめり込む高校生で、魔女3人組のリーダー的存在。虐待的な父親が支配する貧乏な家庭に育つ。
ロシェル
(演:レイチェル・トゥルー)
魔女3人組のひとりで、黒人の少女。水泳の授業で脅かされたりなど、特定グループから人種差別を受けることもしばしば。
ボニー
(演:ネーヴ・キャンベル)
魔女3人組のひとり。背中一面に火傷の跡があり、苦しみながらも治療中。
クリス
(演:スキート・ウールリッチ)
転校初日から、優しい顔をしてサラに近付いてきたクラスメイト。その実、体目当てのクズ男。サラと関係を持てなかったことを逆恨みし、学校内でサラの悪い噂を流す。
ローラ・リジー
(演:クリスティン・テイラー)
水泳の授業があるたび、ロシェルをからかって(脅かして)遊んでいた同級生。理由は「黒人だから」という人種差別主義者。
映画「ザ・クラフト」の感想
映画「ザ・クラフト」の感想です。全体的に「みんな性格悪っ!」で、ここまでくると逆に面白いみたいなのはありました。
ネーヴ・キャンベル×スキート・ウールリッチ
本作を選んだ理由は、ネーヴ・キャンベルとスキート・ウールリッチが共演しているから。
この2人で思い出すのはやっぱり「スクリーム」(1996)ですよね。しかも、公開年が同じなので、比較対象になってしまうのは仕方ない。同じ年でも「スクリーム」のほうがあとに公開されているのかな? 確か。
もうね、ネーヴはまだしも、スキート・ウールリッチが出てきたらそれだけでドキドキします(笑)。「スクリーム」のイメージが強すぎて。
この映画のスキート・ウールリッチはだいぶわかりやすくクズ男でしたよ。体目当てで女子に近付き、断られたら「あいつとヤッたけど今までの女の中で最低だったぜ」ととんでもない噂を流すという。でもこういう逆恨み男、現実にもいますよね。
例えば、ナンパを断ると、自分で声を掛けてきたくせになぜか「誰がお前なんか相手にするかよ、ブス!」(!?)などと暴言を吐いてくる人。こういうのもその延長線上にあるいうか、同じタイプの人間がやることだと思っています。面子を潰されたと思うんでしょうかね。平和にいきたいものです。
気持ち悪いクリス
で、話の本筋にはまったく関係ないのですけど。
こう、女子と2人きりのときに、男子が「肩を揉んであげるよ(笑)」とか言って触ろうとしてくるのって万国共通なんだなと思わず笑ってしまいました。
あれ、やられた側はけっこう「ひえー!」ってなりますよね。
いや、本当に話の本筋に関係なくて申し訳ないのですけど、既視感のある光景すぎて妙に感情移入してしまったシーンでもありました。
主人公以外みんな性格が悪い
それと、みーんな性格悪い!
主人公以外全員そんな感じなので、もはやちょっと面白くさえあった。
悪魔をその身に宿したナンシーは言わずもがな、積極的にサラいじめに加担するロシェルとボニーも。ロシェルとか、黒人であることを理由にローラたちのグループにいじめられているのだけど、ロシェル自身まあまあな性格をしているせいで、ローラが嫌な目に遭ったときも「ざまぁ!」ってならないんですよね。
普通、いじめっ子が痛い目見たらスカッとするものだと思うんですけど。
まあ、ナンシーをはじめ、彼女たちはそもそもサラのフレネミー的存在でしたし。常に「お前らというやつは……」ってなる不思議な映画でした。
それは魔術と関係ない
先述したクリスの気持ち悪い肩揉み(を試みた)シーンもそうですが、個人的にもうひとつ笑ってしまったシーンがあって。
それは、ナンシーがサラの手首を切りつける描写。
「へえー!?」と変な声が出ました(わりと本気で)。魔術の力を悪用しだした魔女3人組ですが、最終的に、その矛先はサラへと向かいます。
サラは「魔術を解きたい」と、ナンシーたちに敵対するスタンスでしたからね。だから排除しようという流れはわかるのですけど、「あなたは今夜自ら命を絶つの」などと宣言したナンシーがサラの両手首を切りつける展開はさすがに驚いた。ナンシー、ちゃう……それは魔術とは関係ない……ただの人殺しやで……って。
結局、それでとどめを刺せないと理解したナンシーは、サラのことをボッコボコに殴っていましたしね(物理)。サラは魔女の血を引いているらしいので、もしかしたら魔術やマノンの力で直接排除することはできないということなのかな?
個人的には、せっかくだし、魔術VS魔女の血で戦ってほしかったなと思った次第。
虫やヘビがたーくさん!
あと、大量の虫が登場します。苦手な人は要注意。
サソリ、クモ、ゴ……黒光りするあいつ、なんでもあり! ウジ虫大量発生! は若干ダリオ・アルジェント監督の「サスペリア」(1977)を思い出しました。
ヘビも至る所でウニョウニョするので、苦手な人は「ぎゃー!」ってなるかも。
魔術か思い込みか
根本的に、魔女の血を引いたサラが黒魔術好きの高校生3人に巻き込まれるというお話ではあると思うんですが、全体的に絶妙なバランスで構成されているなと感じました。
というのも、例えば、なにかとロシェルをいじめていたローラ。ローラご自慢のブロンドヘアが抜け落ちていく描写があります。ロシェルの願いが叶った! というシーンですね。
でも、考えようによっては、たまたまタイミングがそうだっただけで、実際にはローラが普通になにかしらの病気を発症していた可能性もあると思うんですよ。
ナンシーの虐待的な父親が、ナンシーが怒りを覚えた瞬間に倒れたのも、魔術の力が関与したものなんかではなく、興奮した父親が心臓発作か何かを起こしただけとも考えられる。あの父親、普段から不摂生しているような感じでしたしね。突然死ということがあっても不思議ではないと思います。
クリスがサラに改めて言い寄り始めたのも、本気で好意を持ったからかもしれない。ボニーの傷跡も、新しい治療が劇的に効いた結果だとしたら?
すべては高校生たちの思い込みだった、という説はどうでしょう? 現に、魔術による効果だと明確にわかる描写って、人が宙に浮いたということぐらいだったと思うんですよ。魔術は効いている、魔女はいるという高校生たちの激しい思い込みによって、集団幻覚的なものが起きた可能性もなくはない……と思う。
だとしたら、めちゃくちゃ怖いけど。
雑貨屋の魔女おばさん的な女性の言動は、まあ、ああいう不思議な雰囲気の人っているよねということで(笑)。とにかく、みんな性格が悪すぎて、「もうあれだ、サラ以外みんな滅べ!」ってなる映画でした。性格の悪いネーヴはなんだか新鮮だった。
映画「ザ・クラフト」が好きな人におすすめの作品
映画「ザ・クラフト」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- トラウマ/鮮血の叫び(1993)
- ルール(1998)
- ザ・インターネット(1995)
- 羊たちの沈黙(1991)
映画「ザ・クラフト」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年03月02日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:もう少しド派手に戦ってほしかった
欲を言えば、終盤の戦闘シーン(?)はもう少し派手にやってほしかったなと思うところ。
サラに魔女の血が流れているというのなら、その辺ももっと強調してくれても良かったのにとも。全体的にやや物足りない印象で、面白いは面白いんだけど、ハマるところまではいきませんでした。
ナンシーを演じたフェアルーザ・バークは実に強烈で、とても良かった。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 57% Popcornmeter 65%
IMDb
6.5/10
Filmarks
3.3/5.0

