
ブルース・ブラザース
レイ・チャールズをはじめ、ジェームズ・ブラウンやツイッギー、アレサ・フランクリンなどの有名人たちが大登場する「ブルース・ブラザース」。
実は、以前にも一度観たことがあったのですが、久々にテンションを上げたくなったので。やはり、一緒に歌いたくなるような陽気でアップテンポな曲が多く、ハッピーな気分になれますね!
本記事は2025年05月21日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
人のことなんて関係ない!自分がどうしたいかだ!(良い意味でも悪い意味でも)
作品情報
タイトル | ブルース・ブラザース |
原題 | The Blues Brothers |
ジャンル | コメディー、ミュージカル、アクション |
監督 | ジョン・ランディス |
上映時間 | 133分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1980年 |
公開年(米) | 1980年 |
レイティング | G |
個人的評価 | ★★★★☆ |
あらすじ
強盗の罪で刑務所に収監されていたジェイク・ブルースは、3年の刑期を経て、釈放されることとなった。弟のエルウッドが迎えに来てくれたので、そのまま一緒に、2人が育った孤児院を訪れることに。すると、シスターから「固定資産税5,000ドルを支払えなければ、孤児院が閉鎖されてしまう」旨を伝えられる。なんとかしようと考えたジェイクとエルウッドは、かつて組んでいた「ブルース・ブラザース」というバンドの面々を呼び戻し、バンドを再結成して資金集めをすることを思いついたのだった――。
主な登場人物
(敬称略)
ジェイク・ブルース
(演:ジョン・ベルーシ)
強盗の罪で、刑務所に収監されていた男。3年の刑期を終えて出所したところ、育った孤児院に存続の危機が訪れていると聞き、なんとかしようと奔走する。
エルウッド・ブルース
(演:ダン・エイクロイド)
ジェイクの弟。ジェイクと共に、かつてブルース・バンドの「ブルース・ブラザース」を組んでいた。刑期を終えた兄を迎えに行く。
クリオウファス・ジェームズ
(演:ジェームス・ブラウン)
牧師。ジェイクがバンドを再結成しようと決意したきっかけを作る。
カーティス
(演:キャブ・キャロウェイ)
孤児院の管理人。かつて、ジェイクとエルウッドの面倒をよく見ていた。
ミスター・ファビュラス
(演:アラン・ルービン)
高級レストランの支配人。バンドに戻るつもりはなかったが、ブルース兄弟の嫌がらせに負けて参加することに。トランペット担当。
マット・マーフィ
(演:マット・マーフィ)
妻の店で働いている。ギター担当。
マット・マーフィの妻
(演:アレサ・フランクリン)
マットの妻で、シカゴの下町でソウルフード・レストランを経営している。
スティーヴ・クロッパー
(演:スティーヴ・クロッパー)
リードギター担当。
ドナルド・ダン
(演:ドナルド・ダック・ダン)
ベースギター担当。
マーフ
(演:マーフィー・ダン)
キーボード担当。
ウィリー・ホール
(演:ウィリー・ホール)
ドラム担当。
トム・マローン
(演:トム・マローン)
トロンボーン担当。
ルー・マリーニ
(演:ル-・マリーニ)
マット・マーフィの妻が経営しているレストランで、料理人として働いていた。サックス担当。
レイ
(演:レイ・チャールズ)
盲目。楽器店の経営者でもある。
謎の女
(演:キャリー・フィッシャー)
ジェイクとエルウッドを追いかけ、なにかと邪魔をしてくる謎の女性。
映画「ブルース・ブラザース」の感想
映画「ブルース・ブラザース」の感想です。内容としては、ややドタバタコメディー寄りではあるんだけど、キャストがとにかく豪華!
端役までめちゃくちゃ豪華
まず、本作最大の魅力と言えば、キャストの豪華さですよね! 以前、一度鑑賞したことがあるのですけれども、その時はあまり前情報を仕入れずに観たというのもあって「えっ、何この豪華なキャスティング!?」と思ったものです。
といっても、この世代のセレブたちに詳しいわけではなかったので、本当に有名なレイ・チャールズとかジェームス・ブラウンとかしか知らなかったんですが。しかし、鑑賞後、改めて調べてみると、まさかの端役、脇役……にすらなっていない本物のちょい役でさえ大の有名人だったなんて(感涙)。
刑務所で「監獄ロック」を歌うシーンがあるんですが(ちょっと不謹慎で笑った)、その際、一番乗りで踊り出すのが、なんとジョー・ウォルシュ。正直、名前だけではピンと来なかったんだけども、調べてみるとかなり有名なギタリストっぽい。
そのうえ、あのイーグルスのメンバーでもある。これなら知っている! 「ならず者(Desperado)」や「ホテル・カリフォルニア(Hotel California)」を歌っているバンドじゃないですか。
セリフもなく、ほぼほぼ引きの画でしか映らない一番乗りの囚人が、そのジョー・ウォルシュ。贅沢な使い方すぎて、思わず笑ってしまいました。
他にも、エルウッドがナンパする女性としてツイッギーが出てきたり、聖歌隊のひとりとしてチャカ・カーンが出てきたり、本当に素晴らしいキャスティング。
使用楽曲もめちゃくちゃ良い◎
また、劇中に使用された楽曲もめちゃくちゃ良かったですね。
個人的に、特に好きだった歌唱シーンは2つあって。
まずひとつは、ジェイクとエルウッドが神の啓示を受けた教会で歌われた、ジェームス・ブラウンらによる「The Old Landmark」。これがもうとにかくパワフルで、派手なんだけど目が痛いという感じはしなくて、しかしどこかカラフルな空気感でとても良かった。
それから、マットの奥さんが歌う「Think」。こちらは、マットの奥さん役のアレサ・フランクリン自身が発表した曲らしいのですけど、「freedom~」の部分を聴いたら「あ、この曲ね!」ってなります。「私は自由だわ!」って力強い女性を歌う曲という感じで、歌詞にもメロディーにも明日を生きる力になってくれそうなパワフルさがあります。
途中途中で流れる「I Can’t Turn You Loose」とかも、「知ってるー!」ってなる曲のひとつですね。
ストーリーは割と平凡
先述したように、キャスティングと楽曲は素晴らしいものでしたが、ストーリーはというと、これはまあ平凡というか、普通のドタバタコメディーみたいな感じ。コメディー要素があって、カーチェイスがあって、豪華なキャストが織り成す歌唱シーンメインのシンプルなストーリー。
有名な楽曲を楽しむための映画という感じがします。でも、それだけでも観る価値があるので、名作と言われるのもわかる。
破壊衝動は誰にでもある……(?)
で、本作ではカーチェイスのシーンがなかなかに長いのですけど。
いや、もう、これが個人的にはめっちゃハラハラした。「これ、警察からうまく逃げてるけど、人を轢くかもとかまったく考えていなそう……」みたいな。少し嫌な気持ちにすらなりました。
警察を撒くためとはいえ、ショッピングモールにまで突っ込んで、もうわざとかというほどいろんなものを壊しまくる! こいつら、破壊衝動でもあるんか? と思ってしまうほど。しかも、警察もちゃっかりしっかり破壊に加担していました(笑)。
……まあ、人だもの。時に破壊衝動が湧き起こることもあるよね。
悪い奴らじゃないのはわかるけど
と、言うように、このブルース兄弟、根っからの悪人というわけじゃないと思うんだけど、強盗を働いた罪で捕まっていただけあって、他人に迷惑をかけることをなんとも思っていないみたい。そんなところばかりが目について、特にジェイクには終始嫌な感情を持ってしまいました。あ、ちなみに、サングラスを外したらめっちゃ瞳が透き通っていて綺麗だった(笑)。
まあ、でも、この辺の行きすぎた描写は時代的なものもあるのでしょうねと。
もうちょっと「気の良い奴ら」的な感じを演出してくれたら、さらに楽しむことができたと思う。
映画「ブルース・ブラザース」が好きな人におすすめの作品
映画「ブルース・ブラザース」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ウェインズ・ワールド(1992)
- 天使にラブ・ソングを…(1992)
- 天使にラブ・ソングを2(1993)
まとめ:一緒に歌い踊りたくなる楽曲の数々
ストーリーとしてはいまいちな部分がありましたが、シンプルな分わかりやすいし、ドタバタコメディーが好きな人にはおすすめ。個人的には、主人公のジェイクとエルウッドの人格があまり好きになれなかったところだけど。
豪華なキャスティングは最高だし、劇中に登場する有名な楽曲の数々は一緒に歌い踊りたくなるものばかりです。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 71% Popcornmeter 92%
IMDb
7.9/10
Filmarks
3.9/5.0