
スクリーム3 (字幕版)
映画「スクリーム」(1996)、「スクリーム2」(1997)に続く第三作目の「スクリーム3」です。
私は「スクリーム」シリーズの大ファンで、もう何度目かの鑑賞になるんですが、相変わらずシドニーは追いかけられています。そして、だんだんと強くなっていくのも見どころです。
本記事は2025年05月13日に執筆されました。すべての情報は執筆時点のものです。
ワンフレーズ紹介
三部作の最終章のルールとは――(メタ)。
作品情報
タイトル | スクリーム3 |
原題 | Scream 3 |
ジャンル | ホラー |
監督 | ウェス・クレイヴン |
上映時間 | 117分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2000年 |
公開年(米) | 2000年 |
レイティング | 不明 |
個人的評価 | ★★★☆☆ |
あらすじ
ウッズボローで発生した連続殺人事件を生き延びたシドニー・プレスコット。シドニーは安全だと思われる場所で穏やかに暮らしていたが、ハリウッドで新たな事件が発生する。現場には、シドニーの母親の若かりし頃の写真が置かれていたのだった――。
主な登場人物
(敬称略)
シドニー・プレスコット – Sidney Prescott(演:ネーヴ・キャンベル)
ウッズボロー連続殺人事件を生き延びた女性。現在は、自宅で女性の人権に関するホットラインのオペレーターをしている。
ゲイル・ウェザーズ – Gale Weathers(演:コートニー・コックス)
レポーターで、危険を顧みずにゴシップを求める傾向にある。
デューイ・ライリー – Dewey Riley(演:デヴィッド・アークエット)
ウッズボロー警察保安官代理。今作では「スタブ3」の関係者でもある。
コットン・ウェアリー – Cotton Weary(演:リーヴ・シュレイバー)
以前、ウッズボロー連続殺人事件の容疑者として逮捕されたことがある(冤罪)。
ローマン・ブリッジャー – Roman Bridger(演:スコット・フォーリー)
「スタブ3」の監督を務める人物。
ジョン・ミルトン – John Milton(演:ランス・ヘンリクセン)
映画撮影スタジオの社長。
マーク・キンケイド – Mark Kincaid(演:パトリック・デンプシー)
ロス市警の刑事で、殺人課に所属している。ハリウッドで起きた殺人事件の現場にシドニーの母親の写真が置かれていたことから、シドニーを捜している。
映画「スクリーム3」の感想
映画「スクリーム3」の感想です。相変わらず強制的にデスゲームに参加させられるシドニー……。
相変わらずのメタ展開!
いやはや、相変わらずのメタ展開でしたねえ。
ホラー映画のあるあるをしっかり踏襲していて、ベタではあるんだけど、ファンとしてはそれがまた良いというか。ちなみに、「スクリーム」三部作のメタ発言と言えばのあの人もちょい役で登場していました。
そこでは、ホラー三部作の最終章に関するルールが語られていて、やっぱりこれも「ああ、あるわ。そういう映画!」でした。彼の方があんなことになってしまった理由も(別に知りたかったわけではないけど)しっかりホラー映画ルールに則っている感じで面白かったです。
ああ、そりゃ駄目だよ、あんた……って。
「ホラー映画を熟知しているあなたがなぜ」とは思ったものの、まあ、一作目が終わった時点ですべて片付いたと思っていたんだろうし、そりゃあ仕方ないですよね。
ひっそり暮らすシドニー
で、今回のシドニーは、がっちがちにセキュリティーで固められた家に住んでいました。……当然だよ。人生で、しかも若いうちに二回も殺されそうになることなんてある? いや、ない(反語)。
むしろ、こんなに凄惨な経験をしてなお仕事をしながら生きているシドニーは偉いよ……。女性の人権ホットラインのオペレーターなるものをしているようでしたが、むしろシドニーが相談する側なのではと思ってみたり。
どんどん強くなるシドニー
また、一作目、二作目を経てどんどんシドニーが強くなっていくのも面白い。
ウッズボローで女子高生をしていた時に比べると、随分と大人びましたね。あの時は、当然ながら「どうしよう、どうしよう」ってあたふたしていたイメージだったけど、今作にもなるともう覚悟の決まり方からして違う(笑)。
恐怖していても、もうやるしかないという感じが伝わってくる。
強くなるしかなかったということが、悲しくもあり、その逞しさはシドニーの魅力でもあります。
前二作とは趣が違う
ただ、前二作とは雰囲気がやや異なるので、前二作が好きだった人は「あれ? そんなに……」ってなるかもしれない。
犯人も他作品とはちょっと毛色が違うし。
良く言うとサスペンス味が増した、悪く言うと「スクリーム」の良さが失われた感じ。「スクリーム」はもうちょっと単純でいいんだよなあ、と思わなくもない。
一作目に引き戻される
本作では、ウッズボローの出来事を元ネタにした「スタブ3」という作品が作られている最中で、そのキャストたちが狙われるという話になっていましたが。
映画撮影のセットが、高校時代にシドニーが暮らしていた家そのまんま! もちろん外観がということで、中身は一部違うところもあったけど。
でも、その中を逃げ惑うシドニーを見た時に、初代「スクリーム」時代の頃に引き戻される感覚を味わいました。きっと、シドニー自身、あの瞬間は過去に戻っていたんじゃないかな。ちょっと当時のことを思い出している描写もあったし。
田舎(山?)に引き籠もり、厳重に自身を守りで固めて逃げの姿勢を取っているシドニーが、トラウマに向き合うイベントということだったのかもしれない。強制イベントすぎて怖いね。
っていうか、自分があんな目に遭ったというのに、時を置かずして本や映画にされるってかなりストレス。アメリカとかだと、訴訟に発展してもおかしくないような気がしてしまう。
キンケイド刑事は……頑張れ!
ああ、ちなみに、キンケイド刑事はまさかのコメディー担当でした。
殺人課、あんなので大丈夫なのか。
映画「スクリーム3」が好きな人におすすめの作品
映画「スクリーム3」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- ラストサマー(1997)
- プロムナイト(2008)
- ストレンジャー・コール(2006)
まとめ:シドニーの過去に一歩
内容としてはあまり「スクリーム」っぽくはなかったかなと思いますが、シドニーの過去に一歩足を踏み入れる感じではありましたね。
それにしても、若くして半強制的に引き籠もらなければならなくなったシドニー、可哀想。
Rotten Tomatoes
Tomatometer 43% Popcornmeter 38%
IMDb
5.7/10
Filmarks
3.3/5.0