
ドント・フィード・ザ・チルドレン
映画「ドント・フィード・ザ・チルドレン」の感想です。
映画「E.T.」(1982)や「JAWS/ジョーズ」(1975)で知られるスティーヴン・スピルバーグ監督の娘デストリー・アリーン・スピルバーグの初長編監督作品だそうです。
個人的には、若干物足りない部分が多かったかなと。次作に期待! という感じでした。
本記事は2026年01月17日に執筆したものです。すべての情報は執筆時点のものですので、最新の情報はご自身で直接ご確認ください。
ワンフレーズ紹介
ゾンビウイルスの封じ込めに成功!そのあとのターゲットはまさかの子ども!
作品情報
| タイトル | ドント・フィード・ザ・チルドレン |
| 原題 | Please Don’t Feed the Children |
| ジャンル | ホラー、スリラー、ゾンビ |
| 監督 | デストリー・アリーン・スピルバーグ |
| 上映時間 | 93分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 製作年 | 2024年 |
| 公開年(米) | 2025年 |
| レイティング | 不明 |
| 好きレベル | ★★☆☆☆ |
あらすじ
ゾンビウイルスの封じ込めに成功した世界。次に、大人たちは子どもたち――噛まれたときの発症率は低い――を感染源と見なし、収容所に押し込めた。国境の向こう側には安全な世界が広がっていると信じ、収容所を脱走したメアリーは、警察に見つかったところをジェフィという少年に助けられる。そのままジェフィの仲間たちと合流し、みんなで国境を目指す流れになるのだが――。
主な登場人物
(以下、敬称略)
メアリー
(演:ゾーイ・コレッティ)
収容所から脱走する際に幼い妹を失い、以降ひとりで行動していた。国境の向こう側には安全な土地があると信じ、地図を片手に国境を目指す。
ジェフィ
(演:ディーン・スコット・バスケス)
警察に追われているメアリーを手助けするも、それがきっかけで隠れ家が露見しそうになり、仲間と共に逃げることになる。手先が器用(手癖が悪いとも言う)。
ヴィッキー
(演:リーガン・アリーヤ)
曰く、ジェフィの「姉」。自分たちに厄介事を運んできたメアリーのことは信じていないが、仕方なく共に国境を目指す。
ベン
(演:アンドリュー・ライナー)
曰く、ジェフィの「兄」。リーダー的存在。
セス
(演:ジョシュア・メルニック)
ジェフィたちの仲間。クリスタルの恋人。
クリスタル
(演:エマ・マイゼル)
ジェフィたちの仲間。セスの恋人。
クララ
(演:ミシェル・ドッカリー)
怪我をしているベンを見かねて、子どもたちを家に招き入れてくれた女性。娘を亡くした過去を持つ。
フィッツ
(演:ジャンカルロ・エスポジート)
警官。クララの知人で、過去には自身の子を失っている。
映画「ドント・フィード・ザ・チルドレン」の感想
映画「ドント・フィード・ザ・チルドレン」の感想です。とりあえず、メアリーが着る服がいちいち可愛すぎました(それだけ)。
設定&アイデアは◎
まず、設定とアイデアは最高だったと思います。
つまり、もったいねー! ってなる映画。
人類はゾンビウイルスの封じ込めに成功。その後、子どもの発症率が異様に低いことがわかり(1%とかだったかな?)、しかし「感染源なのでは?」と世界が子どもたちを隔離する流れになるという。「28週後…」(2007)とかもそうでしたよね。ウイルスに感染しても発症しない人が稀にいて(「保菌者」と呼ばれる)、そこと接触すると感染してしまうという。
たぶんあれと同じシステム(子どもver.)ね! と解釈したんですけど、詳しく説明されてはいなかったような気がするから、「子どもが感染源とはどういうこっちゃ?」となった人は一定数いたんじゃないかと思いますね。
監督はデストリー・アリーン・スピルバーグ
ちなみに、先述したとおり、監督を務めたのはデストリー・アリーン・スピルバーグ。「E.T.」(1982)や「JAWS/ジョーズ」(1975)などで知られるスティーヴン・スピルバーグ監督の娘さんらしい。
とはいえ、例えば、M・ナイト・シャマラン監督の娘さんであるイシャナ・ナイト・シャマランが「ザ・ウォッチャーズ」(2024)で長編監督デビューを飾った際は、シャマラン監督ご自身も製作陣に名を連ねていましたが、本作はそんなこともなく、スピルバーグ監督は基本的にノータッチ……だったのかな? おそらく。
まあ、これも良くも悪くもですよね。
個人的には、設定やアイデアは好きだったので、スピルバーグ監督が手伝っていればもうちょっとなんやかんや、こう、良い感じになったんじゃないかと思ってしまいます。本作は終盤に向かうにつれ、うっすらとB級映画感が出てきたような気がして。それはきっと、スピルバーグ監督(娘)の意図するところではなかったんじゃないかなと思う。
カメラワークも良き
ただ、カメラワークはとても良かったです。
長編監督デビュー作品とは思えないほど。
一本調子になることなく、動き(躍動感)があって、その時々で思わず見入ってしまうようなカメラワークでした。あそこなんかとても良かったですよね。
メアリーが血の入った桶? みたいなのにザッパーンするところ。「うおー! 気持ち悪ぃー!(興奮)」ってなりましたもの。
グロさが足りない
そうそう、その「血」に関して言うと、圧倒的にグロさが足りないと感じました。
ゾンビウイルスの封じ込めに成功した世界とはいえですよ、一応ゾンビに関連する世界観なのだから、もうちょっと血なまぐさいことがあっても良かったんじゃないかなと。銃が出てきたり、やばい女がやばいことをやらかしたりはするけれど、グロさのある表現はほぼほぼ出てこないんですよね。
誰かが死んでも、その瞬間の映像は出てこない。銃で撃たれて……というような、グロさのない死に方なら出てくるけれど。こちとらほぼほぼゾンビ映画だと思って観始めているのだから(少なくともアポカリプスな世界観だと思っている)、そりゃあ肩透かしを食った気分にもなります。
感情が単純化されている
あと思うのは、人間の感情ってそんなに単純ではないでしょ? ということ。
例えば、この作品の中の世界観では、ゾンビウイルスの感染源である子どもを隔離しなければならないということになっているわけだけど、大人だからといってみんながそれに従いたいわけじゃないはず。100%同意! という人もいれば、子どもたちは可哀想だけど仕方のないことだと考える人もいて、さらには自分の子どもだけは守りたいと思う人、子どもに罪はないのにと嘆く人、本来は、まあいろいろだと思います。
それなのに、劇中に登場する大人のほとんどが、なんの罪悪感もなく子どもたちに銃を向ける。このあたりはけっこう違和感を覚えたところでしたね。
大人たちの葛藤も、子どもたちの苦しみもいまいち伝わってきませんでした。みんな0か100か、白か黒かで考えているようだった。
憐れな子どもたち
本作では、子どもたちが一貫して可哀想な存在として描かれていて胸がギュッとなりました。映画の設定的に仕方のないことではあるんだけど。
ただ、これ、何が可哀想かって、冒頭にサラッと出てきただけなので私もいまいち理解していないんですが、大人と一緒なら目をつけられることはないっぽい? んですよね。つまり、この世界で特に困っているのは親のいない孤児。メアリーたちのような。
その(主に)孤児たちが、生きるのに困って大人を襲う構図が「えぐいなあ……」ってなりました。そうしたくてしているわけじゃない。例えばメアリーなんかは、一度は自分を邪険にしてきた子どもたちが傷付けられそうになるとパニックになるような良い子なわけですよ。妹を失った時のことをいまだ夢にまで見て、罪悪感に苦しんでいたりもする。たぶん、普通に善良な子。
そんな子が、生きるために躊躇なく銃に手を伸ばし、引き金を引く。本作ではアポカリプスな世界観と一緒に「この腐った社会がそうさせているのだ」も描かれていました。
全体的にはあまりハマらなかったので、次作以降に期待したいところですね。
映画「ドント・フィード・ザ・チルドレン」が好きな人におすすめの作品
映画「ドント・フィード・ザ・チルドレン」が好きな人には、以下の作品もおすすめです。
- すべての終わり(2018)
- ノック 終末の訪問者(2023)
- ザ・デッド:インディア(2013)
- YUMMY ヤミー(2019)
映画「ドント・フィード・ザ・チルドレン」が観られる動画配信サービス
※記事執筆時点での情報です(2026年01月17日)。レンタル(有料)作品等も含まれます。最新情報はご自身で直接ご確認ください。
| Netflix | U-NEXT | Amazon Prime Video | Hulu | Ameba TV | FOD(PREMIUM) |
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まとめ:物足りなさがある
最終的に「こ、ここで終わりですか!?」みたいな物足りなさがあります。
なにしろ、冒頭に(メアリーたちが)予定していた、つまり目的とは違うところで終わるので。個人的には、もう少し行ってほしかったけどなー!
ああ、そこがメインだったのねと思ってしまいました。
ちなみに、「ドント・フィード・ザ・チルドレン」というタイトルは好き。
Rotten Tomatoes
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IMDb
4.6/10
Filmarks
3.0/5.0


